地元の海岸林の大切さを実感
10月30日、加賀海岸国有林において加賀市立黒崎小学校5・6年生10名を対象に地元にある海岸林の歴史と役割について森林教室を行いました。この森林教室は黒崎小学校からの要請により、隔年実施しています。
森林教室ではまず、森林管理署の仕事について「公益的機能の発揮」「地球温暖化防止」「林産物の供給」「国民参加の森づくり」など、専門的な言葉を小学生にも理解できるよう、森林官からわかりやすい言葉で説明しました。
つづいて、加賀海岸国有林の歴史を展示した展示館へ移動し、昔の写真を見ながら、黒崎地域を砂の被害から守った飛砂との戦いの歴史を学び、先人達の大変な労苦に対し熱心にメモを取っていました。
海岸の木がなくなった理由を尋ねると「風」「塩害」「火事」などいろんな答えが返ってきました。当時の記録では、江戸時代、大聖寺藩が造成した海岸林が廃藩とともに手入れを怠ったため、急速に海岸の木が無くなったことを説明すると、森林への手入れの大切さを実感していました。
その後、林内を散策しながら、国有林が行っている松くい虫対策の説明や、自然に発生したマツの稚樹などの観察を行ないました。
子供たちからは松林があることで、風や砂の被害から自分たちが守られていることが解って良かったなど、約一時間の森林教室でしたが色々な感想をいただき、国有林の役割が少しでも理解していただけたかなと思っています。
後日、加賀市立黒崎小学校の児童の皆様よりお礼のお便りが届きましたのでご紹介させていただきます。
お便りから、海岸林の役割や松の大切さ、森林管理署の仕事の一端などを児童の皆様にご理解いただき、有意義な森林教室が開催できたのではないかと一安心しているところです。また、児童の皆様のご期待に沿えるよう更なる海岸林の保全に向け職員一同こころを引き締めたところです。
最後に、このような機会をいただきましたうえ、丁寧なお便りをいただきました加賀市立黒崎小学校の先生及び児童の皆様に感謝申し上げます。
なお、お便りの個人名については、プライバシー保護のため削除させていただいています。
お問合せ先
石川森林管理署ダイヤルイン:050-3160-6100