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近畿中国森林管理局

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    加賀市立橋立小学校の森林教室に職員を講師として派遣しました

      平成31年3月7日(木曜日)、加賀市立橋立小学校(以下「橋立小学校」という。)の依頼を受けて森林教室を開きました。

      この森林教室は、昨年10月16日に橋立小学校の4年生を対象に実施した加賀海岸自然休養林(浜山国有林)観察会のフォローアップとして、観察会で学んだ知識や体験をより一層深めることを目的として行いました。 

      今回の森林教室は5年前に新築され、木材がふんだんに使われた橋立小学校のランチルームを使って行いました。木のぬくもりが感じられるランチルームの中で、森林教室は午後からの5時間目と6時間目に渡って行われ、4年生の児童25名が参加し、5ヶ月前の観察会と同じく石川森林管理署職員4名が講師を務めました。

      5時間目の最初は、プレゼンテーション形式で行いクイズを交えながら、森林の役割、海岸林の成り立ちや松枯れ等について学びました。(写真1)その後、海岸林の話で出てきたマツノマダラカミキリの標本を見たり、松枯れの原因でもあるマツノザイセンチュウ(以下「センチュウ」という。)を顕微鏡を使って観察しました。マツノマダラカミキリの標本やセンチュウのサンプル、動画等の一部は石川県農林総合研究センター林業試験場から提供していただいたものです。児童たちは、活発に動いているセンチュウを見て、「これがマツの中に入っているのか」「こんなに小さいのがマツに水分を吸えなくさせて枯らすのか」と目を丸くして驚き、興味津々で何度も顕微鏡をのぞきこんでいました。(写真2) 

     (写真1)クイズに答える児童たち  (写真2)マツノザイセンチュウの観察

     
     6時間目は、聴覚、視覚、味覚、嗅覚、触覚の五感を使って森林や木材を体験することをテーマに、5つのブースに分かれ体験学習を行いました。配布したワークシートには五問のクイズが書かれていて、児童たちはそれぞれクイズに挑戦しながら各ブースを回ります。(写真3)

    触覚のブースでは様々な樹種の木のブロックを持って重さを比べ、重い順に並べる体験をしました。児童たちは真剣にブロックを持ち比べて考え、重さが全く異なるのを知って歓声を上げて驚いていました。(写真4)

    (写真3)クイズの答えを真剣に考える (写真4)木材ブロックの重さを比べる

      
    児童たちは最後の振り返りの時間で、「樹種によって木材の重さ、色やにおいが全然違うのをはじめて知った」「木がこんなにも自分たちの役に立っていると思わなかった」など感想を言って森林や海岸林の大切さが心に強く残ったようでした。また、「植樹や、松葉かきなどに参加してみたい」と言った声も多く聞かれ、今後の積極的な活動に期待させられました。

      当署は今後とも、森林環境教育などを積極的に推進し、森林・海岸林の大切さを伝えていくとともに地域の皆様と海岸林を保全する活動や普及啓発などを行い、地域の活性化にも貢献できるよう取り組んでまいります。

     

    お問合せ先

    石川森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-6100