このページの本文へ移動

近畿中国森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    加賀海岸自然休養林観察会に職員を講師として派遣しました

      加賀海岸自然休養林(浜山国有林)は、石川県加賀市の加佐ノ岬から塩屋海岸に至るマツの海岸林で、林内には遊歩道等が整備されています。この自然休養林は日本海の荒波が作りだした海食崖や白砂青松の美しい景観から、平成29年に「日本美しの森  お薦め国有林」に選定され、また「越前加賀海岸国定公園」にも指定されており、毎年多くの人々が森林とのふれあいや美しい景観を目当てに訪れています。

      平成30年10月16日(火曜日)、橋立地区まちづくり推進協議会(以下「協議会」という。)の主催により、加賀海岸自然休養林観察会(以下「観察会」という。)が実施されました。

      この観察会は、平成初期より協議会から石川森林管理署へ協力依頼があり、地元の小学生を対象に故郷の歴史や自然などへの理解が育まれることを目的として実施されています。

      今年はさわやかな晴天の秋空のもと、加賀市立橋立小学校4年生児童27名が参加し、署員4名が講師を務めました。協議会会長の開会挨拶の後、児童は3班に分かれて、当署職員から海岸林に自生する樹木の説明を受けながら観察を行いました。今年から、体系的に学べるように紙芝居形式の資料を導入し、視覚的にも理解が深められるよう工夫を凝らしました。また、児童たちに配布したワークシートの中に問題提起を入れ込むことにより、児童たちが受け身の学習だけでなく、自ら考え、課題解決に挑戦できるようなプログラムを構成しました。「海岸の松林がなくなったらどうする」という課題には、児童から「引っ越しする」というユーモアを混じえた回答もありましたが、「マツの苗木を植え直す」というしっかりした回答もありました。

      振り返りの時間では「樹木には色々な特徴があったり、海岸林が私たちの生活に役立っていることがわかった」や「海岸林を守る活動に参加してみたい」などの声が聞かれ、児童たちの樹木や海岸林に対する興味や関心の醸成はもとより、今後の積極的な活動に期待させられました。

      今後とも、国有林野を活用した森林環境教育などへ積極的に協力していくとともに、継続的に地域の皆様と海岸林を保全する活動や普及啓発などを行い、地域の活性化にも貢献できるよう取り組んでまいります。

    紙芝居を使った樹木の説明


    樹木の観察


    課題解決に挑戦


    職員が作成した資料





    お問合せ先

    石川森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-6100