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近畿中国森林管理局

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    海岸林を守る森づくりについて、地元住民等と意見交換を実施

     
      当署では、毎年、加賀市内に所在する国有林の保全・整備について地元住民等の理解を深めることを目的に「海岸林を守る森づくり情報交換会」を開催しており、今年度は8月19日に加賀市役所において実施しました。

      今回の意見交換会では、これまでの海岸林整備の取組み及び今後の長期的な海岸林整備の進め方をテーマに実施しました。
      特に、今回は、石川県農林総合研究センター林業試験場の八神副所長にもご出席いただき、松くい虫により一斉に枯死した海岸クロマツ林において高密度に天然下種更新したクロマツ林の施業について、地元住民等にもご協力いただき設定した試験地での調査結果を踏まえ報告いただきました。

      当署では、これらの成果を踏まえ、高密度に天然下種更新したクロマツ林の施業や作業道の整備等を実施し、海岸林の保全・整備に努めていくことを説明しました。

      参加者からは、大聖寺捕鴨猟区協同組合理事長から、海岸林の保全・整備に当たって、「加賀海岸国有林に隣接して片野鴨池があり、鴨の飛来時には当池近辺での作業は休止願いたい。」との意見があり、「鴨の対応については、事業期間等を配慮し、事業を行う予定である。」と回答しました(※片野鴨池の周辺では、江戸時代から伝わる伝統的な鴨猟「坂網猟」が現在も行われており、鴨と人間との共生が図られています)。
      今回は、当署職員のみが説明を行うだけではなく、研究者の立場として林業試験場からデータに基いた報告をいただいたことにより、より効果的な意見交換ができました。

      最後に、お忙しい中、本情報交換会にご出席いただきました皆様並びに、会場を提供いただきました加賀市様に感謝申し上げます。

    林試による説明
    石川県林業試験場副所長による説明
    意見交換
    意見交換の様子

    お問合せ先

    石川森林管理署
    ダイヤルイン:050-3160-6100