職員のスキルアップを目指し伐採・搬出現地検討会を実施
石川森林管理署では6月10日、伐採・搬出現地検討会を業務グループや森林官を中心に職員13名で大日山国有林で実施しました。
加賀森林計画区の国有林は国土保全や自然維持タイプの公益機能を重視した国有林の占める割合が全体の93%と非常に高い特殊な事情があり、国土保全タイプの国有林には昭和40年代に植林されたスギの人工造林地が少なからず成立していますが、今後山地災害防備機能のより高い森林へ誘導するためどのような施業が必要か。さらにその際伐採された造林木を林地残材とせず有効活用することも求められています。そこで検討会では、急傾斜地型が多いスギ人工林の今後の施業のあり方を3グループに分かれ検討しました。
今後の施業の方向について、できるだけ早い時期に広葉樹が混交した複層林へ誘導すべきであるとの結論に達するのは容易でした。だがどうやって?
安全に作業道を設置できそうな箇所を探しだし、それぞれ搬出路網図を作成し間伐の形状についても討論を行いました。検討を行った箇所の事業を今年実行し、実際の実行結果を踏まえ今回の検討結果を再度見直してみたいと思っています。
公益機能の高い森林整備をできるだけ効率よく安全に実行するプラン作りは簡単ではなく、今回の検討会のような取り組みの繰り返しによる職員のスキルアップが欠かせない課題です。
調査前の打ち合わせ風景 |
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