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更新日:平成28年4月22日

担当:業務グループ

㈱日本触媒が国有林で新入社員研修-間伐体験と自然観察会-

 株式会社日本触媒は、社会貢献活動として赤西国有林(宍粟市)をフィールドとした森林整備等の取組みをしています。平成28年4月8日(金)には、有ヶ原国有林と赤西国有林にて、新入社員研修「日本触媒・水源の森」づくり実習が行われました。この実習は約2週間の研修期間中、唯一山を訪れ自然の中で行うもので、今回で6回目の開催となり、今年は59名の新入社員が参加しました。兵庫森林管理署の他に、NPO法人ひょうご森の倶楽部、兵庫県立森林林業技術センター研究員が協力して森林実習等を行いました。

・間伐体験

 はじめに、有ヶ原国有林にて、兵庫署長から森林の有する多面的機能の説明などの話があり、ひょうご森の倶楽部からの挨拶があった後、間伐体験が行われました。
 研修生が10グループに分かれて、各グループごとにNPO法人ひょうご森の倶楽部会員の指導により間伐作業をしました。この森林実習では、「一つのことをみんなで協力しながら行動をする」ことを目的に、安全作業に十分気を配りつつ、各人がそれぞれの役割を果たすことによってグループ全体で協力し合って伐倒をしていきました。研修生は伐採した木が倒れたときのドーンという音に驚いたり、間伐により薄暗かった林内には明るい日差しが差し込むようになり、これによって水源のかん養や国土保全機能の向上になるとの説明に聞き入っていました。

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                  【署長挨拶】                                        【作業の前に体操】

 

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                  【間伐体験】                                           【間伐体験】 

・自然観察会

 間伐体験後は日本触媒が社会貢献活動のフィールドとしている赤西国有林「日本触媒・水源の森」に移動し、新芽が芽吹く森林の中で兵庫県立森林林業技術センター研究員による生物多様性をテーマにした講義が行われました。その後、樹齢400年ともいわれる先代スギを訪れNPO法人ひょうご森の倶楽部会長による説明を受けながら見学し、過去にはたたら製鉄が行われ、永い歴史をたどって今の姿になった森を体感していました。

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               【活動場所で講義】                                      【先代スギの前で】

・ワークショップ

 続いて場所を室内に移動し、研修生が各班に別れて「日本触媒が社会貢献活動をする意味とは」、「日本触媒の社員として明日からの行動に生かすこと」のテーマについてグループ討議をするワークショップを行いました。

各グループごとに集約意見が発表され、社会貢献活動を行う意味については、「化学メーカーとして社会に還元するために環境保全をしていく必要がある」、「技術以外に自然の豊かさを伝えるなど社員の意識啓発としての意味がある」などの意見があり、明日からの行動に生かすこととして、「社会貢献活動に参加したい」、「ゴミの分別や水資源を大切にするなど身近なものから行動したい」などの発表がありました。

また、今回の森林実習での感想として、「間伐体験をして、手を加えないことで守るのではなく、手を加えることで守るという環境保全もあることに気づいた」、「自然って気持ちいい」、「研修のために様々な関係者に協力していただいていること改めて知った」などの発表がありました。

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                【ワークショップ】                                           【講 評】

 

新入社員のみなさんには国有林で体験したことがなんらかの参考となり、社会でご活躍されることを願っています。

 

お問い合わせ先

兵庫森林管理署 
ダイヤルイン:050-3160-6170
FAX:0790-62-4790