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近畿中国森林管理局

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    夏休みのスタートに「森と水の学習会」を開催

       7月23日(木曜日)、広島北部森林管理署とアサヒビール「アサヒの森環境保全事務所」(松岡洋一郎所長)、森林総合研究所広島水源林整備事務所(増子政喜所長)は、甲野村山森林共同施業団地内のアサヒの森(庄原市比和町)において、庄原市立比和小学校5・6年生児童19名を対象に、今年で7年目となる「森と水の学習会」を開催しました。今年度は新たに広島水源林整備事務所も加わって3者の共催による学習会となりました。

       当日は梅雨明け直後にもかかわらず、あいにくの雨で、場所をアサヒの森にある「フォレストハウス(小屋)」として開会し、主な行事を実施しました。

       最初に森林ボランティア団体「びほく・森のサポーターズ」による紙芝居「雨の子レイン坊やの冒険」や、今年度からの参加となった広島水源林事務所から「森林のはたらきとセンターの仕事」の説明を行い、森林の手入れや林業の役割などについて学びました。

    kamisibai 水源林

       その後、アサヒのスタッフによる「水の浄化実験」を行い、濁水が土によって浄化され出てくる様子などを間近で見て、児童からは「飲んでみたい」との声も聞かれるほど、きれいになった水が流れ落ちてくる様子を観察しました。

       また、「自然観察」は小雨の中カッパを着用しての実施となりましたが、林道沿いの植物を中心に、クロモジやクサギなど独特の香りがあるものはにおいを嗅いだり、ミツマタやハナイカダなどはその様子をじっくりと観察しながら木の特徴を感じとっていました。散策の途中の沢では、前日からの多少の雨では水量も変わらず濁っていない水に触ったりしながらその冷たさや水源かん養機能を実感しました。

       午後からは、「比和の農林業」とのテーマで、地元の方から、かつて山村でよく見られた農道具「背負いこ」が紹介されました。児童たちははりきって「背負ってみたい!」と挑戦するも、薪や生木を背負うとふらついて思うように歩けず、人力による農林作業の大変さや、かつての農道具が機械がない時代には便利な道具であったことを実感していました。

       引き続き実施した丸太切りでは、「のこぎり」を使ってヒノキ間伐木の輪切りを行い、一人で二度三度競って挑戦していました。

    自然観察 おいこ

       最後の木工教室では、当署職員の指導のもと、木の輪切りを使ったクラフト作りに挑戦し、児童たちは自由な発想で様々な作品を作り上げていました。また、丸太切りで切り落としたヒノキの輪切りは、いつの間にかクマやフクロウなどのいろんな動物の顔に変わっていました。

       閉会にあたり先生から「森は近くにあるけど、機会がないと入り込んでいろんな体験ができない。今日一日、森や水のことを五感で感じながら体験でき、夏休みの良いスタートとなった。」との、お礼の言葉をいただきました。

    集合写真

    夏休みに貴重な体験ができました!!

    お問合せ先

    広島北部森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-1000