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高妻山
現代人は、ストレスが生じやすい環境で活動を行っています。そうした中で、森林内での散策が、人のストレスホルモン濃度を低下させたり、抗ガン蛋白質を増加させるなどの調査結果があり、森林の持つ癒し効果に関心と期待が高まっています。
このため、数多くの巨樹・巨木やブナ、カラマツ等の多様な樹木があり、ミズバショウ等も自生している、「笹ヶ峰夢見平(PDF:881KB)(地蔵山国有林、妙高市)」を「妙高笹ヶ峰癒しの森」とし、森林の持つ「癒し」にふれあうことができるよう遊歩道整備、修景伐等を地域の皆さんとともに行う考えです。
また、このことにより、妙高市の観光資源の掘り起こし、グリーンシーズンの入込者の増加、地域の活力向上等に寄与できればと考えています。
神道山と夢見平、笹ヶ峰牧場
森林は、国土の保全、水源のかん養、自然環境の保全、保健休養の場の提供、木材の生産、地球温暖化の防止等、様々な機能を有しておりますが、近年、森林の持つ癒し効果が注目され始めています。
現代人は、ストレスが生じやすい環境で活動を行っています。そうした中で、森林内での散策が、ヒトのストレスホルモン濃度を低下させたり、抗ガン蛋白質を増加させるなどの調査結果があり、森林の持つ癒し効果に関心と期待が高まっています。
このため、数多くの大木やブナ、カラマツ等の多様な樹木があり、ミズバショウ等も自生している笹ヶ峰夢見平等を「妙高笹ヶ峰癒しの森」として、森林の持つ癒しにふれあうことができる場所として設定しました。
独立行政法人「森林総合研究所」の研究で、森林浴が、「ヒトNK(ナチュラル・キラー)細胞」及び「ヒトリンパ細胞内の抗がん蛋白質」を増加させ、ナチュラル・キラー活性が増強した旨の報告があります。
独立行政法人「森林総合研究所」の研究で、【1】セラピー基地候補の森林において、(都市部に比べて)リラックスしたときに高まる副交感神経活動が昂進し、ストレス時に高まる交感神経活動が抑制されること、【2】セラピー基地候補の森林において、代表的なストレスホルモンである(唾液中)コルチゾール濃度が低下することの報告があります。
地蔵山国有林57、64林班(妙高市)、425ha
(1)夢見平地区には、昭和7年から昭和23年にかけて、この地域の豊富なブナを利用開発するため、国が設けた妙高簡易製材所があり、その丸太、製材品等の運搬用に森林軌道がありました。その森林軌道跡の一部を利用して造られたのが「夢見平遊歩道」で、「夢見平遊歩道を守る会」の皆様が、平成4年から、ボランティアで歩道を整備してこられました。
(2)上越森林管理署では、平成18年度に「妙高笹ヶ峰癒しの森構想推進検討委員会」を立ち上げ、妙高市等の関係機関・団体の皆様と構想を検討し、今般、妙高笹ヶ峰癒しの森を設置しました。
(3)また、当署では、平成18年度に、歩道沿いを中心とした人工林の間引き(本数調整伐)とその材を利用した木道整備を実施しました。
《入林マナーとルール》
いつまでも、みんなが美しい森林を散策できるよう、入林マナー・ルールを守って下さい!
夢見平稲荷神社 |
乙見湖と金山、焼山 |
三田原山と夢見平湿原 (ミズバショウ) |
しょうぶ池 |
夢見平遊歩道(カタクリ) |
夢見平遊歩道 (ブナ林の新緑) |
◎自然の保護と皆さんの安全のため、森林官、国有林野保護監視員等の
指示・指導にしたがって下さい。
※トイレは夢見平にはありません。乙見湖休憩舎のトイレをご利用下さい。
上越森林管理署 上越市大道福田555番地 TEL:025-524-2180
写真提供:妙高市役所観光交流課
アズキナシ | イワカガミ | エゾエンゴサク |
オオイワカガミ | ミヤマエンレイソウ | オオヤマオダマキ |
カタクリ | キクザキイチゲ | キクザキイチゲ |
ミヤマカタバミ | クリンソウ | クルマバツクバネソウ |
オオカメノキ | サンカヨウ | ミヤマナルコユリ |
ショウジョウバカマ | シラネアオイ | ズダヤクシュ |
ズミ | レンゲツツジ | ミヤマスミレ |
タニウツギ | ツクバネソウ | ツバメオモト |
ムラサキヤシオツツジ | ツマトリソウ | ニリンソウ |
コバイケイソウ | コシノカンアオイ | メタカラコウ |
コシノカンアオイ花 | ベニバナイチヤクソウ | マイズルソウ |
ミズバショウ | ヤマシャクヤク | ユキザサ |
ラショウモンカズラ | リュウキンカ | ルイヨウボタン |
ユキグニミツバツツジ |
雲に映る珍しい虹(平成18年5月10日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
ブナ林(平成18年6月8日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
クロサンショウウオの卵塊(平成8.6.8、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
カタクリ(平成18年6月2日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
乙見湖と裏金山、焼山・影火打の山脈(平成18年6月25日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
夢見平と三田原山(平成18年6月8日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
笹ヶ峰と三田原山(平成18年10月13日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
夢見平遊歩道ブナ林の紅葉(平成18年10月15日、夢見平、林野庁上越森林管理署撮影)
《夢見平ミズバショウの集い》
~とっておきのミズバショウを見て、森のいやしにふれ、もりもり元気になる集い~
平成19年5月20日(日曜日)、 夢見平ミズバショウの集い実行委員会(上越森林管理署、妙高市、妙高市観光協会、妙高市杉野沢区、夢見平遊歩道を守る会、NPO法人妙高笹ヶ峰ファン倶楽部)は、笹ヶ峰高原夢見平において「夢見平ミズバショウの集い」を開催しました。
笹ヶ峰高原夢見平の湿原や小沢に咲く、とっておきのミズバショウを堪能していただくとともに、森林内を散策し、森林の持つ癒しにふれあっていただこうと開催したものです。
また、「妙高笹ヶ峰癒しの森」のオープンを記念し看板除幕も行いました。
和歌を披露する山川局長 |
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夢見平と三田原山(妙高山外輪山) |
来賓祝辞では、山川雅典関東森林管理局長が、「夢見平 最高」を織り込んだ和歌を披露しました。
除幕式
また、入村明妙高市長様、横尾幸秀県議様等、来賓の皆さまで癒しの森の看板除幕を行いました。
集いには、地元市のみならず、遠くは、大阪から来た方も含め約170名が参加され、班毎にうさぎコース(4km)散策しました。
夢見平遊歩道には、カタクリ、二リンソウ、キクザキイチゲ等が群生し、湿原や小沢には、ミズバショウ、リュウキンカが咲き、簑池などの池には、クロサンショウウオの卵が見られました。
アンケート
78人の方からアンケートの回答があり、69名(88%)の方が、
「大変感動した。」又は「感動した。」と好評でした。
また、「美しい自然に感動した。高低差がなくて歩きやすかった。」「ミズバショウ、山野草の多さと自然に群生しているのには他の場所をしのぐ、説明が非常に興味深い。」「ミズバショウが沢ごとに咲いている。足元にいろいろの山野草が咲いているのが良かった。」「尾瀬に行かなくても身近に湿原があるのですね」「景観と歩道が整備されて歩きやすかった。秋の紅葉にも来たいと思う。」の感想が寄せられました。