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関東森林管理局

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    旧御料林 高久第一御料地

    所在地:栃木県那須町

    現在は通称「那須街道赤松林」と呼ばれ、約14,100本(平成16年)のアカマツを主体とする、那須街道の両脇に広がる面積79haの国有林で、樹齢100年を越えるものもあり、また、猛禽類も生息している、全国的に見ても大変貴重なアカマツの天然林です。

    歴史
    明治23年から昭和22年迄は、「高久第一御料地」と呼ばれる旧宮内省所管の面積約168haの御料林でした。
    終戦直後の食糧増産が必要な時代には、全て開墾される計画もありましたが、那須街道より幅50mは、街道通行者にアカマツ林の美しい風景を供するために開墾されずに残され、昭和25年に日光国立公園に編入されました。街道と那珂川の間の部分の約半分については、薪炭林や防風林として残され、現在はアカマツ林木遺伝資源保存林に指定されています。
    那須街道は、昭和時代、天皇皇后両陛下の那須御用邸への行幸啓及び還幸啓に用いられており、昭和天皇は、「那須の植物誌」の中で、みごとなアカマツの天然林であり、国有林であったために今日までよく保存されてきた、とお記しになられております。