ホーム > 森林管理局の案内 > 森林管理署等の概要 > 会津森林管理署 > 森林への誘い(会津) > 雄国沼と周辺森林の表情
雄国沼は猫魔火山の噴火でできたカルデラ湖で湖面標高1,089mの位置にあり、沼の南側に位置する高層湿原を中心に、保護を必要とする植物群落や、歴史的・学術的に価値を有する個体の維持を図り、併せて森林施業・管理技術の発展、学術研究等に資することを目的に約180ha規模の雄国沼湿原植物群落に指定されています。雄国沼を囲む周辺森林は福島県耶麻郡北塩原村大字桧原字猫魔山国有林でブナ・ミズナラを主体とした広葉樹林です。
喜多方市市街地から約30分車を走らせると金沢峠の石標のある雄国沼展望台(駐車場)に着きます。花の少ない時期ですが、沼周辺の日当たりの良い場所には、紅紫色のヤナギラン・白色のシシウド、ブナ林内の遊歩道沿いには花後の果実が「ひっつき虫」といわれる白色のノブキ、沼岸の森林内には外面は白緑色で内面に紫褐色の斑点があるツルニンジン(別名はジイソブ)、湿原内にはがく片が白いナガボノシロワレモコウ等少ないなりに観察ができます。
頬をなでる風は涼しく感じられますが暑さ対策を充分にし、散策は自分の体力と相談して、展望台から沼・湿原を望んだり、周囲の遊歩道をゆっくりと回り湿原内の木道遊歩道ベンチでお腹いっぱいの新鮮な空気を味わってみてはいかがですか。また沼周囲の緑の森林や、沸き立つ真っ白な夏雲が水面に映る風景をカメラ等で切り取ることも楽しめる一つと思います。
ゴミは持ち帰りをお願いします。
沸き立つ真っ白な夏雲と沼の水面に映る風景 シシウド(セリ科・シシウド属)
カミキリムシの仲間が吸蜜に訪れる風景が見られます
ヤナギラン(アカバナ科・アカバナ属) ノブキ(キク科・ノブキ属)
群生をして咲いている風景が見られます 果実は「ひっつき虫」で、人や動物にくっついて移動繁殖します
ツルニンジン(キキョウ科・ツルニンジン属) ナガボノシロワレモコウ(バラ科・ワレモコウ属)
別名ジイソブとも言われ、バアソブもあります 湿原のような湿ったところに生育
磐越自動車道会津若松IC~国道121号線を経由して、金沢峠まで約18km45分