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プレスリリース

平成23年10月21日

農林水産省

東日本大震災について~きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値設定に関するご質問と回答について~

農林水産省は、きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値設定に関するQ&Aを作成しました。

 概要

農林水産省は、きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値設定について、お問い合わせの多い内容について、Q&Aを作成しました。

http://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/shiitake/sihyouti2.html

きのこ原木及び菌床用培地の当面の指標値設定に関するQ&A

 Q1:なぜ、きのこ原木及び菌床用培地に当面の指標値をつくったのですか。

 A1  現在、野菜類等の生鮮食品は、「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(平成23年8月4日原子力災害対策本部)に基づき、17都県(注)を中心に、食品の暫定規制値を基準とした食品モニタリングを実施し、安全が確認されているところです。

他方で、きのこ原木や菌床用培地に放射性物質が含まれていた場合、ほだ木(きのこ原木にきのこの菌を植えたもの)や菌床(おが粉や栄養材等を混合した培地にきのこの菌を植えたもの)から発生したきのこに放射性物質の移行がみられますが、きのこ原木及び菌床用培地については、生産されるきのこの放射性物質濃度が食品衛生法の暫定規制値を下回る目安となる基準がないため、食品モニタリングを重点的に実施することとしている17都県以外の全国に流通する可能性があるところです。

このため、今回、農林水産省は、消費者の安全確保とともに、生産者が安心して栽培できるようきのこ原木及び菌床用培地についての当面の指標値を作成いたしました。

 

(注)17都県:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県及び静岡県

 

Q2:なぜ、きのこ原木及び菌床用培地として利用できる放射性セシウム濃度を150ベクレル/kg以下としたのですか。

A2  きのこ原木及び菌床用培地の基準を作成するため、ほだ木(きのこ原木にきのこの菌を植えたもの)と発生したきのこ(しいたけ)について、放射性セシウム濃度の測定・分析を行いました。
放射性物質の影響を受けたほだ木(乾重量当たり)と、発生したしいたけ(生重量当たり)のそれぞれの放射性物質の濃度の測定結果を基に、移行係数の上限値に近いとみなせる値を統計的に推計して得られた数値から移行係数を3とし、更に安全側に立ち、当面の指標値150ベクレル/kgを設定しました。
なお、しいたけは、栽培きのこの中では、最も移行係数が高いとされているため、本指標値は、相当程度の安全が見込まれているものです。

 

 

(参考)


            500ベクレル/kg(きのこの暫定規制値)
                   移行係数3


Q3:対象とするきのこの範囲を教えてください。

A3  しいたけ、えのきたけ、ぶなしめじ、マッシュルーム等の原木や菌床用培地で栽培するきのこを対象としています。

 

Q4:菌床培地には、おが粉のほかに米ぬか等の栄養材が用いられていますが、今回の指標値は、個々の栄養材毎についても適用されるのですか。

A4  きのこ栽培用の菌床用培地には、基材としてのスギおが粉、広葉樹おが粉等のほか、栄養材としての米ぬか、ふすま、コーンブランなど様々な原料が用いられています。

  

 ○参考:基材と栄養材の比率(重量比)(森林総合研究所調べ)

 基材重量比率1

 

 注:一般にスギおが粉は樹皮なし

 

このため、確実かつ効率的に菌床用培地が本指標値を超えないようにするためには、個々の材料毎に管理するのではなく、菌床用培地全体で管理することが妥当です。
なお、樹木の材部については、樹皮と比べて放射性物質の濃度は大幅に低いことから、樹皮が含まれないおが粉を利用することにより、安全性が向上すると考えられます。
      また、栄養材となる米ぬか・ふすま等の販売事業者は、米ぬか・ふすま等を販売する際に、それらの生産状況等の情報を適正に提供して下さい。

 

Q5:菌床用培地(マッシュルーム除く)について、具体的には、どのような管理を行えばよいのでしょうか。

 A5具体的には次のような管理を行うことが適当と考えます。
(ア)一般に菌床用培地の基材に、樹皮を含むおが粉も使われているしいたけ、まいたけ等については、極力、樹皮を含まないおが粉を使用する。栄養材については、必要に応じて配合割合を調整する等の対応を行う。
(イ)一般に菌床用培地の基材に、樹皮を含むおが粉が使われていない又はコーンコブミールなど代替材が利用できるえのきたけ、ぶなしめじ及びエリンギなどについては、同基材を利用するとともに、栄養材については、必要に応じて配合割合を調整する等の対応を行う。
    (ウ)培地の製造に当たっては、基材や栄養材を混合する際、よく撹拌する。
      上記の取扱いを行った上で、別途示す検査方法に従い、菌床用培地の放射性セシウム濃度を測定して、指標値を超えていないことを確認してください。


 Q6:現在使用しているほだ木や菌床培地も本指標値を下回っているのか検査する必要がありますか。

A6既に使用しているほだ木や菌床培地については、原発事故以前に購入した等、放射性物質の影響がないと考えられる場合には、検査の必要はありません。
放射性物質の影響が不明である場合には、都道府県に相談の上、必要に応じて、出荷するきのこの食品モニタリング検査やほだ木、菌床培地の検査を実施
するようにしてください。

 

 

 Q7:自ら培地を作ってマッシュルームを生産していますが、注意すべきことはありますか。

A7マッシュルームの培地は、堆肥が主な原料となっていますので、培地を作る際には、使用する堆肥の放射性セシウム濃度に留意するようにしてください。

 

Q8:堆肥自体の暫定許容値は400ベクレル/kgですが、暫定許容値以下の堆肥であれば、マッシュルームの培地の原料として使用しても問題ありませんか。

A8マッシュルームの培地の主な原料は堆肥ですが、堆肥を培地の原料として利用する場合には、マッシュルーム以外のきのこの培地同様、原料ではなく、培地全体として本指標値(150ベクレル/kg)を超えないように管理を行ってください。

 

 

Q9:今後、「当面の指標値」の見直しは行わないのですか。

A9きのこ原木の放射性物質の影響等について、農林水産省で引き続き調査をすすめているところであり、その成果を基に、平成23年度内に改めて基準を設定する予定です。

 

お問い合わせ先

林野庁林政部経営課特用林産対策室
担当者:特用林産企画班 富岡、松下
代表:03-3502-8111(内線6086)
ダイヤルイン:03-3502-8059
FAX:03-3502-8085

(マッシュルームに関する事項)
農林水産省生産局農産部園芸作物課
担当者:土佐、江崎
代表:03-3502-8111(内線4821)
ダイヤルイン:03-6738-7423
FAX:03-3502-0889

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