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プレスリリース

森林による二酸化炭素吸収量の算定方法について

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令和3年12月27日
林野庁

林野庁は、企業や地方公共団体等による森林整備の取組の意義や効果を、消費者やステークホルダー等に対して訴求するための一助となるよう、今般、「森林による二酸化炭素吸収量の算定方法」を取りまとめましたので、公表します。

1.趣旨

本年10月に改訂された地球温暖化対策計画(令和3年10月22日閣議決定)においては、森林によるCO2吸収量について、健全な森林の整備等の森林吸収源対策に取り組むことにより、2030年度に約3,800万t-CO2(2013年度総排出量比2.7%に相当)の森林吸収量を確保する目標が掲げられるなど、森林の有するCO2吸収機能の一層の発揮が求められています。このためには、地球温暖化対策における森林整備等の重要性について、民間企業や地方公共団体等(以下「企業等」という。)による国民参加の森林づくり活動等を通じて、国民理解の醸成を図ることが重要です。

今後、企業等による森林整備の取組を一層推進していくためには、消費者やステークホルダー等に対してその取組の意義や効果を訴求することが重要です。

このため、これまで林野庁において、森林によるCO2吸収量の算定に係る支援などの取組を行ってまいりましたが、その一助ともなるよう、今回、一覧性をもって改めて算定方法の周知を図ることとします。

2.森林によるCO2吸収量等の算定方法

以下に示す算定方法は、森林づくり活動に取り組む企業等が、植栽、下刈り、除伐、間伐などの適切な施業(以下「再造林・保育」という。)を行った森林において、その効果の一つである森林によるCO2の吸収量等を自ら算定・公表しようとする場合における標準的な計算方法を示すものです。

詳細な情報は以下のホームページをご覧ください。
https://www.rinya.maff.go.jp/j/kikaku/kyushuryosantei.html

1年間に森林が吸収するCO2量の簡便な算定方法

1haの森林(樹木)が1年間に吸収するCO2量を下記計算式により算定します。
 

森林1ha当たりの年間CO2吸収量(t-CO2/年・ha) = 森林1ha当たりの年間幹成長量(m3/年・ha) × 拡大係数 × (1+地下部比率) × 容積密度(t/m3) × 炭素含有率 × CO2換算係数
 
上記計算式による計算は、以下のサイトで公開されている計算シートに対象森林に係る樹種や森林面積等の必要な情報を入力することにより行うことが可能です。
https://www.contactus.maff.go.jp/rinya/form/sin_riyou/230301.html (令和5年3月31日リンク先URL変更)

再造林・保育を行うことにより森林に吸収されるCO2量の増加分の算定方法(人工林を育成する場合と育成しない場合の比較による算定)

我が国の森林吸収量を確保していく上で、伐採跡地への再造林を確実に実施していくことが重要です。伐採跡地について天然更新ではなく、再造林・保育を行い、人工林を育成した場合の効果を評価したい場合は、下記計算式により再造林・保育によるCO2吸収量の増加分を算定します。
 

再造林・保育を行うことにより当該森林に吸収されるCO2量の増加分(t-CO2) = 再造林・保育を行う場合と行わない場合の森林の見込み蓄積量の差(m3) × 拡大係数 × (1+地下部比率) × 容積密度(t/m3) × 炭素含有率 × CO2換算係数

森林の育成により保持される土壌炭素量(CO2換算)の算定方法

森林の育成により保持される土壌炭素量(CO2換算)を下記計算式により算定します。
 

森林の育成により保持される土壌炭素量(CO2換算) (t-CO2) = 土壌平均炭素蓄積量(t-C/ha) × 森林の育成により保持される土壌量に関する係数 × 施業対象区域面積(ha) × 算定対象年数 × 土壌が流出した場合に炭素が空気中に排出される係数 × CO2換算係数

添付資料

森林による二酸化炭素吸収量の算定方法について(令和3年12月27日付け3林政企第60号林野庁長官通知)(PDF : 177KB)

お問合せ先

林野庁林政部企画課
担当者:企画第1班 宮脇、古賀
代表:03-3502-8111(内線6063)
ダイヤルイン:03-3502-8036

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