ホーム > 報道発表資料 > 宮崎県「綾地域」のユネスコエコパークへの登録について
平成24年7月11日
林野庁
ユネスコエコパークに推薦されていた宮崎県「綾地域」について、現在、7月9日(月曜日)から7月13日(金曜日)の日程で、パリにて開催されている「第24回人間と生物圏(MAB)国際調整理事会」において審議が行われ、ユネスコエコパークに登録することが決定されました。「綾地域」は、わが国では5カ所目のユネスコエコパークへの登録となります。
本件は、文部科学省においても発表しています。 |
(1)概要
ユネスコエコパーク(BR)(※1)は、生物多様性の保全、持続可能な開発、学術研究を目的として、1976年(昭和51年)にユネスコが開始した制度です。
「綾地域」は、東アジアの照葉樹林帯の北限付近にあり、多くの日本固有種で構成されている照葉樹自然林が日本最大規模で残されているほか、高標高域にはブナが優占する自然林が現存しています。また、有機農業等との連携でのエコツーリズムを通じ、自然と人間の共存に配慮した地域振興策等が行われている地域です。
現在開催されている「第24回人間と生物圏(MAB)(※2)国際調整理事会」において、ユネスコエコパークに登録することが決定されました。
今般の宮崎県「綾地域」の登録は、わが国では1980年の「屋久島」「大台ヶ原・大峰山」「白山」「志賀高原」についで、5カ所目の登録となります。なお、世界での登録総数は、114カ国、580地域(2011年7月現在)です。
※1 BR:Biosphere Reserves (生物圏保存地域)
※2 MAB:Man and Biosphere
(2)経緯
昨年10月、「日本ユネスコ国内委員会」(事務局:文部科学省)は、林野庁九州森林管理局が宮崎県・綾町・公益財団法人 日本自然保護協会・てるは森の会とともに5者の協働により取り組んでいる「綾の照葉樹林プロジェクト」の対象地域を中心とした宮崎県「綾地域」について、ユネスコエコパークへの推薦書をユネスコに提出しました。
平成23年9月 | 日本ユネスコ国内委員会MAB分科会において推薦を決定 |
平成23年10月 | 日本ユネスコ国内委員会から推薦書をユネスコに提出 |
平成24年4月 | ユネスコMAB諮問委員会が、登録が適当と勧告 |
平成24年7月 | ユネスコMAB国際調整理事会において登録を決定 |
平成23年9月29日プレスリリース ユネスコエコパークへの宮崎県「綾地域」の推薦について
http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/110929.html
<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)
森林整備部研究・保全課森林保全推進室
担当者:森林環境保全班 大沼、櫻井
代表:03-3502-8111(内線6216)
ダイヤルイン:03-3501-3845
FAX:03-3502-2887