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プレスリリース

平成23年12月27日

農林水産省

森林内の放射性物質の分布状況調査結果について(第二報)

農林水産省は、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生じた放射性物質による森林の汚染実態の調査を進めています。

東京電力福島第一原子力発電所から距離が異なる3箇所(川内村、大玉村、只見町)において、森林内の土壌や落葉、樹木の葉や幹などの部位別に放射性セシウム濃度とその蓄積量を調べました。

調査の結果、同じ調査地であっても、樹種が異なると森林内の土壌や部位別の放射性セシウム濃度が異なり、針葉樹林では落葉と葉の濃度が、落葉広葉樹林では落葉の濃度が高く、調査地毎の部位別の放射性物質の濃度を比較すると、同じ樹種でも空間線量率が高い地域であるほど、森林内の土壌や部位別の放射性物質の濃度が高いことがわかりました。

1.調査の概要

東京電力福島第一原子力発電所の事故により、発電所周辺の大半を占める森林地域に大量の放射性物質が降下し、広範囲にわたり汚染されました。

チェルノブイリ原子力発電所事故による森林への影響等については、これまで様々な調査が行われて知見も得られているところですが、我が国の森林と気候や地形、土壌、森林植生が大きく異なることから、今般の事故による森林の汚染の実態を的確に把握した上で、汚染された森林をどのように取り扱っていくべきか等の対策を検討する必要があります。

このため、農林水産省では、独立行政法人森林総合研究所(以下「森林総研」という。)が中心となって、発電所から距離別に、福島県内の3箇所(川内村、大玉村、只見町)の国有林内で森林内に調査地を設定しました。

具体的には、スギやアカマツ、コナラの3樹種の立木を伐倒し、部位別(葉、枝、樹皮、幹材)及び林内の落葉(落葉や落枝からなる堆積有機物層)と土壌の放射性物質濃度を調査するとともに、森林内全体の放射性物質の蓄積量を推定しました。

 なお、このうち、大玉村のスギ林の調査結果については、去る9月30日にお知らせしたところです。(平成23年9月30日付「森林内の放射性物質の分布状況及び分析結果について(中間とりまとめ)」)。

2.調査結果

 (1)同一調査地の樹種別の放射性セシウム濃度について

大玉調査地における3樹種(スギ、アカマツ、コナラ)の土壌や葉、枝など部位別の放射性物質の濃度は、針葉樹林であるスギ林やアカマツ林では落葉と葉の濃度が高く、落葉広葉樹林(コナラ)では落葉の濃度が高い結果となりました。

 

(2)同一樹種(スギ林)の調査地別の放射性セシウム濃度について

スギ林について、東京電力福島第一原子力発電所から距離が異なる3箇所で比較すると、森林内の土壌や部位別の放射性物質の濃度は空間線量率と概ね比例関係にあり、空間線量率が高い調査地ほどそれぞれの濃度が高い結果となりました。

 

(3)森林全体の放射性セシウム蓄積量等について

土壌や葉、枝など部位別の放射性物質の濃度と、単位面積あたりのそれぞれの重量から、森林全体の放射性セシウムの蓄積量を計算したところ、もっと多かったのは発電所に最も近い川内調査地で1m2あたり約138万ベクレル、次いで大玉調査地で同8~12万ベクレル、最も少なかったのは発電所から最も遠い只見調査地で同約2万ベクレルという結果でした。

また、森林内の分布割合を樹種別に見ると、スギ林では樹冠の葉や落葉層に多く分布し、落葉広葉樹林(コナラ)では地上の落葉層に多く、葉にはそれほど多く分布していないことがわかりました。また、アカマツ林はスギ林と落葉広葉樹林の中間的な分布割合を示していました

以上の結果から、9月30日のプレスリリースでお知らせしたとおり、特に落葉広葉樹林においては、落葉の除去が効果的な森林の除染方法であることが改めて確認できました。

3.今後の予定

樹冠の葉の落葉や落葉層の分解、樹木による吸収等によって、今後放射性物質が移行していくことが予想されます。農林水産省としても、引き続き森林総研や他の機関とも連携しながら、森林内の放射性物質の分布状況等についての詳細な把握や、森林内における挙動についての調査を進めていくこととしております

 

<参考>

平成23年9月30日付プレスリリース「森林内の放射性物質の分布状況及び分析結果について(中間とりまとめ)」

http://www.rinya.maff.go.jp/j/press/hozen/110930.html

<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)

お問い合わせ先

林野庁森林整備部研究・保全課
担当者:出江、丸山、山口
代表:03-3502-8111(内線6211、6212、6216)
ダイヤルイン:03-6744-2311、03-3501-3845
FAX:03-3502-2104、03-3502-2887

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