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林野庁

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生物多様性の保全

  国有林野は、奥地脊梁(せきりょう)山地や水源地域を中心に全国各地に所在し、多様な植生を有するなど、我が国全体の生態系ネットワークの根幹として、生物多様性の保全を図る上で極めて重要な位置を占めています。このため国有林野事業では、「保護林」や「緑の回廊」の設定等を通じ、生物多様性の保全に取り組んでいます。

関連通知:国有林野における生物多様性保全に向けた今後の施策展開について(平成22年6月25日付け22林国経第7号国有林野部長通知)(PDF : 259KB)

保護林

  国有林野事業では、世界自然遺産をはじめとする原生的な森林生態系を有する森林や希少な野生生物が生育・生息する森林など、生物多様性の核となる森林を「保護林」に設定しています。

小笠原諸島森林生態系保護地域
(関東森林管理局)
知床森林生態系保護地域
(北海道森林管理局)

緑の回廊

  個体群の交流を促進して、種の保全や遺伝的な多様性を確保し、野生生物の生育・生息地を結ぶ移動経路を確保することにより、保護林を中心にネットワークを形成する「緑の回廊」を設定しています。

緑の回廊三国線
(関東森林管理局)
越美山地緑の回廊
(中部森林管理局)

世界遺産に登録された森林

  日本では「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の5カ所が世界自然遺産として登録されており、これらの陸域部分のほとんどを国有林野が占めています。国有林野事業では、これらの国有林野のほぼ全域を保護林の一つである「森林生態系保護地域」に設定し、保護・管理しています。

白神山地
(東北森林管理局)
小笠原諸島
(関東森林管理局)
奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
(九州森林管理局)

希少な野生生物の保護

  国有林野内に生育・生息する希少な野生生物の保護を図るため、国有林野事業では「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づく保護増殖事業の実施等に取り組んでいます。

クマタカ
絶滅危惧IB類(EN)
レブンアツモリソウ
絶滅危惧IB類(EN)
ツシマヤマネコ
絶滅危惧IA類(CR)

生物多様性の主流化

環境に配慮した商品の提供や購入など、日常生活を含む様々な社会経済活動の中に生物多様性の保全と資源の持続可能な利用を取り込んでいく取組です。

生物多様性の保全に配慮した森林施業

  私たちの暮らしは、生物多様性を基盤とする生態系から得ることのできる「恵み」に支えられています。
森林生態系の生物多様性を維持し、将来にわたって恵みを受けるためには、生物多様性の保全に配慮した森林施業を続けることが重要です。
  

主伐時の有用天然木の保残
(近畿中国森林管理局)
渓畔林の保全
(近畿中国森林管理局)
イヌワシの狩場環境の創出
(関東森林管理局)

関連通知:国有林野の渓畔周辺の取扱いについて(平成24年7月12日付け24林国経第18号国有林野部長通知)(PDF : 163KB)

生物多様性の保全に関する調査報告書

  林野庁において実施した生物多様性の保全に関する調査報告書を掲載します。

平成27年度生物多様性の定量化指標の活用に関する実施業務報告書(PDF : 2,761KB)

平成29年度渓畔保全プロジェクト林における調査事業報告書

  平成29年度渓畔保全プロジェクト林における調査事業報告書(1)(PDF : 3,389KB)
   分割版1(PDF : 1,830KB)
   分割版2(PDF : 1,786KB)

  平成29年度渓畔保全プロジェクト林における調査事業報告書(2) (PDF : 3,678KB)
   分割版1(PDF : 1,838KB)
   分割版2(PDF : 1,451KB)

  平成29年度渓畔保全プロジェクト林における調査事業報告書(3)(PDF : 4,358KB)
   分割版1(PDF : 1,729KB)
   分割版2(PDF : 1,964KB)

  平成29年度渓畔保全プロジェクト林における調査事業報告書(巻末資料)(PDF : 1,000KB)

お問合せ先

国有林野部経営企画課国有林野生態系保全室

担当:森林環境保護班、生物多様性保全班
代表:03-3502-8111(内線6283)
ダイヤルイン:03-6744-2322