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持続可能な森林経営に対する取組
- 「森林と人との共生林」という区分を設け、生態系としての森林の重要性を踏まえて生物多様性の保全を図ります。
- 樹木だけではなく、下層植生や動物相など森林生態系全般に着目して、生物の生息・生育環境の維持・創出に努めます。
- 森林施業を行う際は、自然に生育してきた天然木の保残や天然更新に努めるなど天然力をできるだけ活用します。
- 原生的な天然林や貴重な動植物が生息・生育していて特別な保全・管理が必要な森林を森林生態系保護地域等の 「保護林」として設定し、その保護、管理を推進するとともに、新たに設定が必要な森林については積極的に指定するなどその拡充を図ります。
保護林の設定状況
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種類
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目的
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個所数
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面積(千ha)
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| 森林生態系保護地域 |
森林生態系の保存、野生動植物の保護、生物遺伝資源の保存 |
27 |
390 |
| 森林生物遺伝資源保存林 |
森林生態系を構成する生物全般の遺伝資源の保存 |
12 |
36 |
| 林木遺伝資源保存林 |
林業樹種と希少樹種の遺伝資源の保存 |
329 |
9 |
| 植物群落保護林 |
希少な高山植物、学術上価値の高い樹木群等の保護 |
359 |
139 |
| 特定動物生息地保護林 |
希少化している野生動物とその生息地・繁殖地の保護 |
32 |
16 |
| 特定地理等保護林 |
岩石の浸食や節理、温泉噴出物、氷河跡地等の特殊な地形・地質の保護 |
34 |
30 |
| 郷土の森 |
地域の自然・文化のシンボルとしての森林の保存 |
32 |
2 |
| 合計 |
825 |
622 |
平成15年4月1日現在
- 分散して所在している保護林のネットワークを形成し、野生生物の自由な移動の場を保護するために「緑の回廊」を設定することにより、より広範で効果的な森林生態系の保護を図ります。
緑の回廊のイメージ

- 木材生産を目的とする森林であっても、貴重な野生動物の営巣木の周辺での伐採は見合わせるなど、きめ細かな取扱いを行います。
- 太さが1メートルを超える巨木や、地域のシンボル的な樹木を「森の巨人たち」として指定し、地元の方々と協力して保護します。
- 天然林を 皆伐し人工林に変える拡大造林は、原則とりやめます。
森林生態系の生産力を維持させます
- 再生産が可能な資源である木材を安定的に供給する観点から「資源の循環利用林」という区分を設け、その整備を推進します。
- 森林の成長の状況を把握する森林調査を実施し、森林資源の状態をチェックし、その結果に基づき、定期的に流域ごとの国有林野の管理経営に関する計画を策定します。なお、国有林では若齢人工林が多いことなどから、過去20年以上にわたり、樹木の年間成長量以上の伐採は行っていません。このため、森林蓄積は年々増加し、平成11年4月1日現在、9億立方メートルとなっています。
収穫量と成長量の推移
森林生態系の健全性と活力を維持させます
- 森林病害虫の防除、山火事の防止、高山植物の保護等を図り、森林の健全性の確保に努めます。
- 全国に固定観測点を設置し、民有林と国有林で統一した手法に基づき森林の状態を把握するとともに、その経年変化を分析する「森林資源モニタリング調査」を民有林とともに実施しています。また、このほか、酸性雨等の森林への影響について観測しています。
- 森林の適正な維持管理に不可欠な路網の整備を進めます。なお、路網の開設にあたっては、土地の形質変更を最小限にとどめるなど自然環境の保全に留意します。
土壌および水資源を保全し、維持させます
- 災害に強い国土基盤の形成、良質な水の安定供給を確保するなどの観点から「水土保全林」という区分を設け、その整備を推進します。
- 表土の保全や根系および下層植生の発達を促すため、必要に応じ 「育成複層林施業」や 「長伐期施業」を推進します。
- 水源かん養や土砂崩壊等の山地災害を防ぐうえで重要な森林は 「保安林」に指定しており、その適切な管理を推進します。
保安林の設定状況
注:()は総面積に占める国有林の割合(%)平成12年3月31日現在
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区分
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総面積(万ha)
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うち国有林(万ha)
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| 水源かん養保安林 |
639 |
329 |
| 土砂流出防備保安林 |
210 |
78 |
| 土砂崩壊防備保安林 |
5 |
2 |
| その他 |
93 |
41 |
| 合計 |
887 |
421(47) |
- 人家、公共施設等の保全のために必要な箇所には、山地災害の防止を図る治山施設を整備します。
地球温暖化の防止に寄与します
- 森林による二酸化炭素の吸収・貯蔵を促進するため、植林、保育、 間伐作業を積極的に実施し、活力ある森林の維持、造成に努めます。
- 木材の利用による二酸化炭素の排出抑制・貯蔵を促進するため、木材の安定的供給に努めるほか、林道事業や治山事業などで間伐木等の利用を推進します。
森林とのふれあいの場を提供します
- 「森林と人との共生林」という区分を設け、森林とのふれあいを通じた森林と人間との共生を図るための整備を推進します。
- 四季折々の自然の美しさを楽しむことができる自然休養林、キャンプやスキーなどを楽しめる野外スポーツ地域、自然や野鳥などの観察に適した自然観察教育林等の「レクリエーションの森」を設定し、国民の保健休養、教育的利用に供します。
レクリエーションの森の設定状況および利用者数
注:利用者数は平成11年度の数値平成12年4月1日現在
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区分
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箇所数
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面積(万ha)
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利用者数(百万人)
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代表地
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| 自然休養林 |
91 |
11 |
28 |
高尾山、箕面(みのお) |
| 自然観察教育林 |
171 |
4 |
19 |
箱根、軽井沢 |
| 風景林 |
571 |
19 |
47 |
嵐山、宮島 |
| 森林スポーツ林 |
74 |
1 |
2 |
八甲田、扇ノ仙(おうぎのせん) |
| 野外スポーツ地域 |
241 |
5 |
45 |
蔵王、五ヶ瀬(ごかせ) |
| 風致探勝林 |
119 |
2 |
21 |
駒ケ岳、上高地 |
| 合計 |
1267 |
41 |
162 |
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- ボランティア団体などの自主的な森林整備や森林とのふれあいなどの活動を行うための「ふれあいの森」や、森林の中で家族が自由に活動できる「ファミリー・フォレスト・ガーデン」を提供します。森林・林業に関する普及啓発活動として、都市住民を対象とした森林倶楽部や森林教室、体験林業などのイベントを積極的に開催します。
森林倶楽部の実施状況(平成11年度)
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イベント(一例)
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開催地
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| 森を育てる作業の体験 |
北海道、静岡県 |
| 森林内の動植物の観察 |
愛知県、三重県、大分県 |
| 軽登山を通した自然とのふれあい |
北海道、岩手県 |
| 事業実施個所や木材産業等の見学 |
北海道、長野県 |
| 実施回数:60回参加者数:3847人 |
- 森林とのふれあいに必要な施設の整備にあたっては、高齢者や障害者を含めすべての人が利用しやすいように、必要に応じ、 ユニバーサル・デザインの手法の導入も検討します。
国民に開かれた管理経営を行います
- 「管理経営基本計画」や 「地域管理経営計画」等の策定にあたっては、関係都道府県知事、市町村長等の意見に加え、インターネットの広報サイトや森林管理局・森林管理署等の掲示板等で各計画案の縦覧について公告し、多くの方の意見を聞けるよう情報公開を徹底します。
- 管理経営基本計画の実施状況を毎年公表するとともに、インターネット上の広報サイトで国有林野事業や森林・林業に関する情報を提供します。
- 民有林、国有林の連携の下に策定した森林計画を基本として、森林施業の共同化、国産材の安定供給等を一体的に実施することで、流域を単位とした森林整備や林業、木材産業の振興を図る流域管理システムを推進します。
国有林の森林計画体系

森林関連専門用語の注釈
- :学術の研究、貴重な動植物の保護などを目的として、区域を定め、禁伐等の管理を行うこととして設定した国有林の区域。【戻る】
- :林木を一時に全部または大部分伐採する施業。【戻る】
- :森林を構成する樹木を部分的に伐採し、年齢や樹種の違いから異なる高さの樹木で構成される森林を成立させる施業。【戻る】
- :通常の伐採年齢(たとえばスギの場合50年程度)のおおむね2倍程度に相当する林齢で主伐を行う施業。【戻る】
- :水源のかん養、土砂崩れ等の災害の防備、生活環境の保全・形成等の目的を達成するため指定している森林で、指定目的のため森林の取扱いに一定の制限を課している。全17種類。【戻る】
- :更新を終了してから伐採するまでの間に、植栽樹木の健全な生育をはかるために行う下刈り、除伐等の作業の総称を「保育」といい、林分の混み具合に応じて、目的とする樹種の個体密度を調整する作業を「間伐」という。【戻る】
- :幼児から高齢者までのあらゆる年代層や、さまざまな身体条件の人々の利用に供することが可能な設計を目指す考え方。【戻る】
- :「国有林野の管理経営に関する法律」に基づき、農林水産大臣が、全国の国有林野の管理経営に関する基本的事項について、5年ごとに策定する10年間の計画。【戻る】
- :「管理経営基本計画」に即し、森林管理局長が、地域ごとの国有林野の管理経営に関する事項について、5年ごとに策定する5年間の計画。【戻る】
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