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ホーム > 森林・林業白書 > 平成27年度 森林・林業白書(平成28年5月17日公表) > 平成27年度 森林・林業白書 全文(HTML版) > 第1部 第 IV 章 第2節 木材産業の動向(4)


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第1部 第 IV 章 第2節 木材産業の動向(4)

(4)合板製造業

(合板生産のほとんどは針葉樹構造用合板)

合板は、木材を薄く剥いた単板を3枚以上、繊維方向が直角になるよう交互に積層接着した板である。狂い、反り、割れ等が起こりにくく強度も安定しており、また、製材品では製造が困難な大きな面材が生産できることから、住宅の壁・床・屋根の下地材やフロア台板、コンクリート型枠など多様な用途に利用される。

普通合板(*63)の生産量は、平成26(2014)年には前年と同程度の281万m3であった。このうち、針葉樹合板は全体の93%を占める262万m3となっている。また、厚さ12mm以上の合板の生産量は全体の85%を占める240万m3となっている。また、平成23(2011)年におけるLVL(*64)の製品出荷量は10万m3となっている。

用途別にみると、普通合板のうち、構造用合板が244万m3、コンクリート型枠用合板が3万m3、その他が34万m3となっており、構造用合板が大部分を占めている。フロア台板用合板やコンクリート型枠用合板等では、輸入製品が大きなシェアを占めており、これらの分野での国産材利用の拡大が課題となっている。



(*63)表面加工を施さない合板。用途は、コンクリート型枠用、建築用構造用、足場板用・パレット用、難燃・防炎用等。

(*64)「Laminated veneer lumber」の略で、木材を薄く剥いた単板を3枚以上、繊維方向が平行になるよう積層接着した製品のこと。



(国産材を利用した合板生産が増加)

かつて、国内で生産される合板の原料のほとんどは、東南アジアから輸入された広葉樹材(南洋材(*65))であった。昭和60年代からは、インドネシアによる丸太輸出禁止等の影響により、製品形態での輸入が増加するとともに、国内の合板メーカーは原料となる丸太についてロシア材を中心とする針葉樹材(北洋材(*66))へと転換を進めた。平成12(2000)年以降は、間伐材等の国産材に対応した合板製造技術の開発が進められたことに加え、厚物合板の用途の確立、「新流通・加工システム」等による合板用材の供給・加工体制の整備が進んだことから、ロシアによる丸太輸出税の引上げを契機として、合板原料をスギやカラマツを中心とする国産材針葉樹に転換する動きが急速に進んだ。

平成26(2014)年における合板製造業への素材入荷量は前年比3%増の461万m3(*67)であったが、このうち国産材は前年比3%増の335万m3(73%)、輸入材は前年比2%増の127万m3(27%)となっている。国産材のうち、スギは66%、カラマツは21%、アカマツ・クロマツは5%で、輸入材のうち、米材(べいざい)は72%、南洋材は18%、北洋材は7%となっている(*68)。

一方、輸入製品を含む合板用材の需要量全体をみると、平成26(2014)年の需要量1,114万m3(丸太換算。以下同じ。)のうち、国産材は335万m3(合板用材全体に占める割合は30%)、輸入丸太は127万m3(同11%)、輸入製品は653万m3(同59%)となっている(資料 IV -25)。輸入製品の主な輸入先国は、マレーシア(242万m3)、インドネシア(173万m3)、中国(171万m3)等となっている(資料 IV -26)。



(*65)ベトナム、マレーシア、インドネシア、フィリピン、パプアニューギニア等の南方地域から輸入される木材。

(*66)ロシアから輸入される木材。

(*67)LVL分を含む。

(*68) 材種別割合はLVL分を含まない数値。



(合単板工場数は減少)

我が国の合単板工場数は、平成26(2014)年末時点で、前年より9工場減の186工場となっている。このうち、単板のみを生産する工場が14工場、普通合板のみが29工場、特殊合板のみが140工場、普通合板と特殊合板の両方を生産する工場が3工場となっている。平成26(2014)年末における合単板工場の従業員総数は、前年比2%減の6,987人となっている。また、平成23(2011)年末におけるLVL工場は12工場となっている。

かつて、合板工場の多くは原料となる丸太を輸入材に依存していたことから、沿岸部に設置されてきたが、国産材への原料転換に伴い、国内の森林資源に近接する内陸部に建設される動きもみられる。

(合板以外のボード類の動向)

合板と同様の用途に用いられる木質ボードとして、パーティクルボード(削片板)、ファイバーボード(繊維板)がある。

パーティクルボードは、細かく切削した木材に接着剤を添加して熱圧した板製品である。遮音性、断熱性、加工性に優れることから、家具や建築用に利用されている。平成26(2014)年におけるパーティクルボードの生産量は前年比3%増の107万m3、輸入量は前年比9%減の26万m3となっている。

ファイバーボードは密度によって種類があり、密度の高い高密度繊維板(ハードボード)は自動車内装、家具、建築、電気製品等に、中密度繊維板(MDF(*69))は家具・木工、電気機器、住設機器等に、密度の低い低密度繊維板(インシュレーションボード)は畳床等に利用される。平成26(2014)年におけるファイバーボードの生産量は前年と同程度の85万m3となっている。



(*69)「Medium density fiberboard」の略。



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林政部企画課年次報告班
代表:03-3502-8111(内線6061)
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