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ホーム > 森林・林業白書 > 平成23年度 森林・林業白書(平成24年4月27日公表) > 平成23年度 森林・林業白書 全文(HTML版) > 第1部 第V章 第3節 木材利用の推進(5)


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第1部 第V章 第3節 木材利用の推進(5)

(5)木材利用の普及啓発 

林野庁では、京都議定書の目標達成に向けて、平成17(2005)年度から、国内の森林整備を進めるとともに人と環境に優しい木材利用の意義を普及啓発するための活動として、「木づかい運動」を展開している。

「木づかい運動」では、ポスター等による広報活動や「木づかい運動」参加企業等のマッチング等を行っている。毎年10月には「木づかい推進月間」として、暮らしの中でできる「木づかい」等をテーマとしたシンポジウムの開催、木材の利用拡大に顕著な功績がある団体等に対する「木づかい運動感謝状」の贈呈等を行っている。

平成23(2011)年には、「2011国際森林年」の活動の一環として、「森の恵みにふれあうフェア」等、木材製品に直接触れ合うことのできるイベントの開催や、木材の良さや利用の意義に関する普及啓発を行った(事例V-7、8)。

このほか、子どもから大人までが木への親しみや木の文化への理解を深めて、木材の良さや利用の意義を学ぶ教育活動である「木育(もくいく)」の取組も広がっている(事例V-9)。林野庁では、平成22(2010)年度から、「東京おもちゃ美術館」が厳選した木のおもちゃのセットを各地に運び、子どもたちが木のおもちゃで遊ぶ機会を全国に広める「木育(もくいく)キャラバン巡回事業」を支援している。また、新生児(0〜2歳児)と保護者が一緒に木のおもちゃで遊べる「赤ちゃん木育(もくいく)広場」や保護者向けの木の講習会である「木育(もくいく)寺子屋」の開催、保育園における木育(もくいく)の効果測定等を支援することにより、全国で「木育(もくいく)」の取組を普及している。

事例V-7 二科展デザイン部において「国際森林年」をテーマとした作品を募集 

二科会デザイン部は、平成23(2011)年の第96回二科展において、特別テーマ部門に「2011・国際森林年」を取り上げ、森林の恵みと持続的な利用についての理解を啓発することをテーマとしたポスターデザインを募集した。
募集に対しては、350点の応募があり、20代学生の作品が農林水産大臣賞を受賞した。受賞した作品は、木製のソファーを画面中央に配した簡素な構成で、観る人のイメージを喚起する力を持つことが評価された。受賞作品は、平成23(2011)年度の「木づかい運動」ポスターのデザインとして活用されている。

事例V-8 合板の魅力を広める「全国合板1枚・作品コンペ」 

社団法人日本木材加工技術協会は、平成22(2010)年に合板の魅力を広めるため、第1回「全国合板1枚・作品コンペ」を開催した。同コンペは、合板1枚を用いて、家具・木工品・おもちゃなどの木材製品を作成して、美しさ、おもしろさなどを競うものである。
コンペには、一般の部に45件、ジュニアの部に38件の全体で83件の応募があり、ウレタン塗装したコンクリート型枠合板1枚を使って、なだらかな曲線を表現した「Doze board」(うたたね板)が、最優秀賞(林野庁長官賞)を受賞した。

事例V-9 新生児に木のおもちゃや食器をプレゼント 

東京都新宿区(しんじゅくく)は、平成23(2011)年度より、生まれた時から木のぬくもりに触れて育つ環境を提供するため、区内で生まれた新生児に木のおもちゃや食器をプレゼントする「ウッドスタート」事業を実施している。同事業の対象は、出生時に新宿区(しんじゅくく)に住民登録した新生児で、木のおもちゃや食器は、「東京おもちゃ美術館」が監修し、同区の友好姉妹都市である長野県伊那市(いなし)の木工職人が製作した7種類の品から選ぶことができる。同区の年間出生数は約2,300人であり、伊那市(いなし)では、同事業からの安定的な注文により木工業の活性化にも繋がっている。
このような取組は、他の自治体でも、平成24(2012)年以降の導入に向けた検討が進められている。

コラム スギノアカネトラカミキリなどの食害木をブランド化 

スギノアカネトラカミキリは、体長9〜14mmの甲虫で、スギやヒノキ等の枯れ枝に産卵し、生まれた幼虫が樹木に侵入して辺材部を食害する。スギノアカネトラカミキリの食害を受けた箇所は、食痕や腐朽菌による材の変色がみられる。スギノアカネトラカミキリを始めとする穿孔性昆虫による被害は全国的にみられ、「むしくい」、「とびくされ」などと呼ばれ、被害を受けた木材の価格は低くなる。このため、被害木の伐採・搬出が進まず、森林整備が滞る一因となっている。しかしながら、これらの被害は外見上のものが多く、材の耐久性に支障を及ぼすものは少ない。
このため、三重県の木材関係団体は、平成22(2010)年8月に「あかね材認証機構」(三重県津市)を設立した。同機構では、食害を受けながらも強度・耐久性に問題がない木材を「エコブランド・あかね材」と命名し、虫食い被害の大きさに応じて等級付けをして、利用の促進に取り組んでいる。平成23(2011)年12月には、この取組の趣旨に賛同する全国の木材組合連合会や森林組合連合会、企業など19団体が「あかね材連絡協議会」を設立して、あかね材の正しい知識と使い方を理解してもらうための全国的な取組を展開している。


お問い合わせ先

林政部企画課年次報告班
代表:03-3502-8111(内線6061)
ダイヤルイン:03-6744-2219
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