ホーム > 平成20年度 森林・林業白書(平成21年5月12日公表) > 平成20年度 森林・林業白書 全文(HTML版) > 第1部 第4章 第2節 我が国における林産物需給の概況(2)
平成20年の木材価格は、北洋材(ロシア材)丸太の輸出関税問題や夏頃までの原油価格の高騰と円安の進行、また秋以降の世界的な金融危機を背景とした急速な原油価格の下落と円高の進行等を受け、変動がみられた。
丸太価格をみると、丸太輸入量の約半数を占める北洋材の価格は、平成18年以降急激に上昇し、平成20年も高い水準で推移した。一方、国産材の丸太価格は昭和55年をピークに長期的には下落傾向にあり、平成20年のスギの価格は11,800円、ヒノキの価格は23,400円で、前年よりスギで1,200円、ヒノキで2,000円値を下げた。また、カラマツの価格は、高騰する合板用北洋カラマツの代替需要により、わずかながら上昇がみられた(図IV-9)。
製品価格をみると、平成20年のスギ正角(乾燥材)の価格は前年とほぼ同水準で推移したのに対して、構造用材としてスギ正角(乾燥材)と競合関係にあるホワイトウッド集成管柱(国産)(注)の価格は、為替変動の影響等により大きく変動しながらも前年より下落して推移した。また、針葉樹合板の価格も、住宅着工戸数の減少に伴う需要減退等により、前年より下落した(図IV-10)。
(注)ホワイトウッドのラミナを輸入し、国内の集成材工場で貼り合わせて集成材としたもの。
木材チップ(紙・パルプ用)の価格をみると、輸入チップ価格が上昇傾向にあるのに対して、国産チップ価格は下落基調で推移してきたが、平成19年以降は上昇の兆しがみられるようになってきている。平成20年は、秋以降の急速な円高の進行を受け、針葉樹・広葉樹とも輸入チップ価格の下落がみられたが、針葉樹についてみると、依然として輸入チップが国産チップよりも価格水準が高い状況となっている(図IV-11)。
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