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ミャンマー(平成24年度調査実施)

CDM植林にかかる森林定義

    樹冠被覆率 10%以上
    面積 0.1ha以上
    樹高 2m以上

DNA、関係部局、関連行政組織

1.環境保全林業省(Ministry of Environmental Conservation and Forestry:MOECAF)
    従来、林業省(Ministry of Forestry)として業務を行っていました、2011年9月に経済開放に向けて国を解放し、諸外国からの積極的な投資を受け入れる一方で、それに伴って増加する環境負荷をコントロールし、規制していくために再編された機関です。森林分野の政策及び環境保護政策を実施しています。

    ホームページ(英語)

2.森林局(Forest Department:FD)
    環境保全林業省の中に設置されている、森林政策・計画実施の機関です。生物多様性の保全、劣化した森林の回復、流域保全、森林資源の持続可能な管理を管轄しています。

3.乾燥地緑化局(Dry Zone Greening Department:DZGD)
    劣化した森林地と中央ミャンマーの乾燥地での緑化を担当しています。

4.ミャンマー木材公社(Myanmar Timber Enterprise:MTE)
    林産物の収穫や流通、市場開拓を担当しています。チークについてはMTEが生産、加工、輸出を独占しています。

    ホームページ

5.企画統計局(Planning &StatisticsDepartment:PSD)
    ミャンマーの指定国家機関(DNA)である。環境保全林業省が定めた指令に沿ったもので、FD、MTEとDZGDのタスクを調整し、促進します。林業の政策課題に関するフォーラムとして機能しています。

6.環境保全局(Environmental Conservation Department:ECD)
    土壌、水及び生物多様性の保全に係る指導監督を行い、環境問題を担当しています。

7.測量局(Surevey Departenmet:SD)
    国家の調査、測量、地図化を担当しています。

CDM植林を実施している団体

    ミャンマーではまだAR-CDMプロジェクトの登録はありませんが、ITTOの技術指導によりミャンマー森林局が小規模プロジェクト「エーヤワディーデルタ地域マグ―共同体における植林パイロットプロジェクト」のPDDを2010年に作成しました。しかし、DNAの審査の遅れ及びこの期間内に起きた政変のため、このPDDはCDM理事会に提出されませんでした。

地球温暖化対策に関する政策及びこの関連における植林の位置づけ

    ミャンマーではミャンマー国家環境政策として環境の保全及び劣化防止のため、水・土地・森林・鉱物・海資源利用に係る環境政策を設定することとしています。
    植林事業としては、中央ミャンマーの乾燥地における、過度な伐採及び天然林の伐採による砂漠化が大きな問題となっています。このため、1997年に乾燥地緑化局が林業省(現在の環境保全林業省)に設置され、環境回復、砂漠化防止、気候変動緩和に取り組んでいます。中央乾燥地には土地面積の20%にあたる1.72百万haの閉鎖林があります。
    この率を、荒廃森林の保全・改良、適地における人工更新を行うことにより35%に引き上げる計画です。そのため、73万haの荒廃森林を天然復旧させ、32万haを2030年までに植林することとしています。更に、50万haの天然林及び人工林を地域共有林に移行させるとしています。

CDM植林等に関する法規及び整備状況

法令・政策名 制定年 内容
森林法(Forest Law) 1992年 ミャンマーにおける森林の維持管理等に関する法律
森林規則(Forest Rules) 1995年 -森林法の実施を促す省令
-保留林、保護林の保護・形成強化
-森林管理責任の地域との分担
-荒廃林地における早成樹植林の確立
-環境的にマッチした方法で木材及び副産物の生産
地域林業指導(Community Forestry Instruction) 1995年 立木及び林地所有権を当初30年間の期間(更新可能)で地域社会に付与した。
国家森林政策(National Forest Policy) 1995年 -土壌、水、植生及び野生動植物の保全
-森林資源の持続性
-国民の基礎的ニーズの満足
-森林の経済性の十分な発揮
-森林経営及び生物多様性保全への住民の参画
-林業に対する住民及び意思決定者の意識向上
森林伐採実施における国家規定(The National Code of Practice for Forest Harvesting) 2000年 森林伐採の規定
野生動植物及び自然地区保護法(Wildlife and Wild Plants and Conservation of Natural Areas Law) 1994年 保護区や野生等物、植物保護に関する法律
ミャンマーアジェンダ21(Myanmar Agenda21) 1997年 環境保全及び劣化防止のため、水・土地・森林・鉱物・海洋資源利用に係る件粉環境政策の設定、経済発展の推進に際し、環境保護を優先させる持続可能な開発を達成するための環境と開発の調和。
国家持続可能な開発戦略(NationalSustainable Development Strategy:NSDS) 2009年 社会、経済、環境問題において持続可能な開発を達成を目指す。
環境保全法(Environmental Law) 2012年 環境保全林業省によって2012年に定められた環境保全政策に関する法律。

CDM植林実施のための国内手続き



既存の森林保全及び植林プロジェクト

1.スペシャルチークプランテーションプロジェクト
    ミャンマー森林局は1998年より40年伐期を想定したスペシャルチークプランテーションプロジェクトを開始し、毎年20,000エーカーの植林を行ってきました。このプロジェクトの目標は40年間で800,000エーカーの植林地を造成することとしています。しかしプロジェクトは2005年に中断し、これまでに16,000エーカーの植林地が造成されるにとどまっています。

2.コミュニティフォレストプランテーション
    地域住民の森林経営を推進するために、FDはコミュニティーフォレストプランテーション(CF)を1996から開始しています。2011年3月現在、CFは103,385エーカーに拡大しています。

3.民間製材工場からの貢献によるチークプランテーションの造成
    18社の民間製材工場が拠出した基金によってチークのプランテーションが造成されました。この活動は2004-2005年にシャン州で開始され、ザカイン、バゴー及びマグウェ管区においても開始されています。2007-2008年にはチークプランテーションの合計面積は13,000エーカーとなりました。

4.民間プランテーション
    1992年に施工された森林法によれば、民間分野がチークプランテーションを造成することは認められていません。しかし、林業の振興及び国家経済発展に貢献するため、ミャンマー連邦政府は2006年から民間企業、独立した団体に対して、チーク及び広葉樹の植林地造成のための長期貸し付けを認めました。これによって2006-2007年から2010-2011年まで民間企業は48,690エーカーのチーク林と32,735エーカーのその他の広葉樹の植林地を造成しました。

CDM植林適地に関する情報(植林実施可能面積、CO2吸収量の算定)

    森林局によるとミャンマーでは1998年よりA special Teak Plantation Programを実施しており、20か所の植栽地をチークで毎年405haずつ、40年間植栽してます(合計面積は324,000ha)。ミャンマーではこれを、AR-CDMとして実施したいと考えています。しかし、国のプログラムとして植林が実施させていると、追加性が認められないため、現状でのAR-CDM化は難しい状況となっています。
    また乾燥地緑化局が中部乾燥地で行っている乾燥地の緑化についても、AR-CDMを使って実施できないか検討していますが、同様に追加性の問題を抱えています。

森林インベントリ、森林モニタリングシステムの整備状況

適用可能なCDMの方法論及び手続き上の課題

    ミャンマーは造林を積極的に行っており、コミュニティフォレストの取り組みや産業目的での造林もあることから、CDM方法論としては大規模・統合方法論も、小規模方法論も適用されます。また、沿岸部にはマングローブ林が存在していますが、これも衰退しているため、AR-CDMを用いた植林が可能です。

森林インベントリ、森林モニタリングシステムの整備状況



森林及び土地利用面積の経年変化

    ミャンマー森林局の持つ統計データによるとミャンマーの森林は1925年から減少傾向にあります。以下図1にミャンマーの森林面積の推移を示します。

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    ミャンマーの森林面積の推移
    出典:森林局データ

   また、では2005年から2010年までに155万ha(4.7%)、1990年から2010年までには744万ha(19%)の森林が減少しています(FAO2010)。近年のデータをみると、森林減少の中でも特に、閉鎖林が減少し、疎林が増加している傾向が見られます。以下、図2にミャンマーの閉鎖林と疎林の面積推移を示します。

mya2

    閉鎖林と疎林の面積推移
    出典:森林局データ

    ミャンマーにおける森林減少・劣化の原因は、非森林地への変換>焼畑>違法伐採>薪炭採取となっています。特にWitnessによれば、2006年以降ミャンマーの北部辺境にある森林の農地への転用(サトウキビ、タピオカ、ヒマシ油、ゴム園)が最も大きな原因の一つであるとされています。以下、表1にミャンマーにおける森林の減少劣化の直接原因比較を示します。

生物多様性、地域住民の生計向上等セーフガードに関する取組

    セーフガードに関連してくる取り組みとして、森林局が1995 年に制定したCFI (Community Forestry Instructions)が挙げられます。
森林局はコミュニティフォレストに対して30年間の土地利用権と所有権及びコミュニティフォレストから生産される林産物を売却する権利を付与します。現在迄に41,967 ha が設定されており、30年後には300,000ha近くに増大される予定です。

植林プロジェクトに必要な技術情報の収集・整理

    以下の組織から情報収集が可能です。

組織 活動内容 ホームページ
環境保全林業省(MOECAF) ミャンマーにおける環境保護、森林分野の政策及び環境保護政策を実施しています。 http://www.moecaf.gov.mm/
森林局(FD) 環境保全林業省の中に設置されている、森林政策・計画実施の機関です。生物多様性の保全、劣化した森林の回復、流域保全、森林資源の持続可能な管理を管轄しています。  
乾燥地緑化局(DZGD ) 劣化した森林地と中央ミャンマーの乾燥地での緑化を担当しています。  
ミャンマー木材公社(MTE) 林産物の収穫や流通、市場開拓を担当しています。チークについてはMTEが生産、加工、輸出を独占しています。 http://www.myanmatimber.com.mm/
企画統計局(PSD) ミャンマーの指定国家機関(DNA)です。FD、MTEとDZGDのタスクを調整し、促進します。林業の政策課題に関するフォーラムとして機能しています。 http://www.thailandelephant.org/en/fio.html
環境保全局(ECD) 土壌、水及び生物多様性の保全に係る指導監督を行い、環境問題を担当しています。  
測量局(SD) 国家の調査、測量、地図化を担当しています。  

CDM植林に推奨される樹種

    ミャンマーにおいて最も重要な造林樹種はチークです。同時に、Pyinkado(Xylia dolabriformis)、Padauk(Pterocarpus metrocarpus・インドカリン)、マツなども植えられています。

チーク造林地(Letpadan)
・2005年造林地
・540本/エーカー
・植栽間隔9×9フィート
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Pauk-khaung Township Community Forestによる植林地。
・ユーカリ(植栽後1年半)
 mya4
上記場所の施肥(製材おが屑)。林間に施肥。  mya5
45年生チーク林。採種林(SPA)として利用。今後10年程度種子を採取。  mya6
2002年植栽のCommunity forest。
伐採をわずかではあるが実施している。
住民の協力が得られている。
 mya7
私企業(Phyo Sri Thu Trading Co.)による造林。
・3万エーカー
・分収割合:企業90%、国10%
・土地の利用料は100Ks/acre/年
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その他より詳細な情報は以下の報告書をご参照ください。

24年度報告書ミャンマー(PDF:1,056KB)

 

お問い合わせ先

森林整備部計画課海外林業協力室
担当者:国際森林減少対策調整官
代表:03-3502-8111(内線6146)
ダイヤルイン:03-3591-8449
FAX:03-3593-9565

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