北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2013年7月)
ベニマシコ(2013年7月下旬撮影)
今時期だと少し郊外にいくと見られますし、あわよくば、町外れの一般家庭の庭先でもお目にかかれます。
名前のベニマシコのとおり紅色が鮮やかです、これから秋になって気温が下がると本州の方へ移動しますので、
これからは本州方面の方、観察、撮影のチャンスです。
(撮影者:網走西部森林管理署 森林技術指導官 佐々木 英樹)
雨竜沼湿原(2013年7月28日撮影)
雨竜沼湿原は暑寒別天売焼尻国定公園の中にあり、ラムサール条約でも登録されている高層湿原です。
登山口の南暑寒荘で入山手続きをして協力金500円を支払い、2時間程度歩くと湿原に到着します。
ちょうどコバイケイソウやエゾゼンテイカが見頃を迎えており、湿原を埋め尽くしていました。
湿原に着くとすぐにヒオウギアヤメ(アヤメ科)の群落が迎えてくれました。
湿原を流れる小川の流れに沿って、コバイケイソウ(ユリ科)が白く縁取っています。
池糖(ちとう)の半分をミツガシワ(ミツガシワ科)が埋め尽くしていました。
クロバナハンショウヅル(キンポウゲ科)
地味な花ですが、北海道の限られた場所にしか生息していない珍しい花です。
コバイケイソウ(ユリ科:白)とエゾカンゾウ(ユリ科:黄)
この写真には他にシナノキンバイ(キンポウゲ科:黄)、ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科:黄)、カラマツソウ
(キンポウゲ科:白)、エゾノシモツケソウ(バラ科:赤)、ワタスゲ(カヤツリグサ科:白)が写っています。
わかるでしょうか?
エゾカンゾウ(ユリ科:黄)とワタスゲ(白)
展望台から見た雨竜沼湿原
(左)ウリュウコウホネ(スイレン科)は雨竜沼湿原の固有種で、(右)ネムロコウホネの変種とされています。
ウリュウコウホネは子房(花の中心部分)が赤くなるのが特徴で、ネムロコウホネの子房は黄色です。
雨竜沼ではその両方が見られます。
多くの方々が花の観察を楽しんでいました。
(撮影者:企画課 林政推進係 柴田 嶺)
ニセイカウシュッペ山(2013年7月21日撮影)
平山の翌日に、隣のニセイカウシュッペ山に行ってきました。
尾根上を歩くコースなので、表大雪(黒岳、北鎮岳など)や前日に登った平山の展望がすばらしかったです。
表大雪の山々(写真をクリックすると大きくなります)
手前にはトウゲブキ(黄色)やオオカサモチ(白)などの草原が広がっています。
チングルマ群落(写真をクリックすると大きくなります)
リンネソウ
植物学者のリンネが好きだったことから、この名前が付けられたそうです。
ミヤマチドリ
ランの仲間です。緑色なので目立ちませんが、よく見ると登山道沿いにたくさん咲いていました。
エゾコザクラ
こちらも登山道沿いにたくさん咲いていました。
この山も往復4時間程度で登れるので、割と手軽に大雪の自然を楽しむことができると思います。
(撮影者:企画課 林政推進係 柴田 嶺)
えりもの初夏(2013年7月1日~19日撮影)
えりももいよいよ夏を迎えました。
昆布漁が始まったり観光客を乗せた大型バスが来たりと賑やかになっています。
そこで、えりも国有林の夏の様子をご紹介します。
写真はハマナスの花です。他にも、センダイハギ、ツリガネニンジンなど様々な花が咲いています。
第一展望台遊歩道では荒野に咲くアヤメも見られます。
このような花を探すこともえりもでの楽しみの一つです。
えりも岬緑化事業を代表するクロマツも元気に育っています。
第二展望台から日高山脈を望む風景です。
えりもは霧の日が多く、年間の濃霧発生日数は100日以上に達し、5~8月の月平均濃霧発生日数は約20日だそうです。
この霧によって十分な日光が足りず植物が成長しづらいことも、えりもの緑化事業が難しい一因です。
去年の10月にえりもワクワク森林づくり植樹祭で植えられた広葉樹たちです。
順調に育っていて、このまま風に負けずに育つことを願っています。
今年の6月にえりも岬緑化60周年記念事業 2013森と海のフェスティバルで植樹をしたクロマツたちです。
彼らも順調に成長しています。
(撮影者:日高南部森林管理署 えりも治山事業所 治山技術官 佐藤 可菜)
平山(2013年7月20日撮影)
北大雪にある平山に登ってきました。
山頂には、ニセイカウシュッペ山を背景にチシマギキョウ、タカネシオガマ、ウスユキトウヒレン、コマクサなどの
砂礫地に生育する高山植物が咲いていました。
エゾノリュウキンカ
平地では5月頃に咲くのですが、雪渓の脇に大群落を作っていました。
チシマギキョウ
タカネシオガマ
ニセイカウシュッペ山を背景に、タカネシオガマがたくさん咲いていました。
タカネシオガマを真上から見ると、放射状に花がついているのがわかります。
左下に写り込んでいるのはウスユキトウヒレンです。
片道2時間、往復4時間程度と手軽に登れますが、高山らしい植物が楽しめる山です。
(撮影者:企画課 林政推進係 柴田 嶺)
知床連山(2013年7月13日~7月14日撮影)
知床連山を歩いてきたときの写真を紹介します。
ルートは岩尾別温泉登山口から入り、
羅臼岳、三ツ峰、サシルイ岳、オッカバケ岳、南岳と歩き、そこで引き返して二ツ池に野営。
2日目は来た道を岩尾別温泉まで戻りました。
大沢の雪渓
雪がまだ多く残っていました。
振り返るとオホーツク海がきれいに見えていました。
国後島は雲の下に隠れていましたが、雲海の絶景が広がっていました。
羅臼岳の岩場には多くの高山植物が咲いていました。
イワヒゲ
チシマクモマグサ
エゾノツガザクラ
アオノツガザクラ
コエゾツガザクラ
(エゾノツガザクラとアオノツガザクラの雑種とされています)
三ツ峰からオッカバケ岳にかけて、色とりどりの花が草原を彩っていました。
エゾツツジ(三ツ峰)
チングルマ群落(サシルイ岳)
オッカバケ岳から見た二ツ池と硫黄山(左端の頂上です)
(写真をクリックすると大きくなります)
二ツ池のほとりにテントを張って宿泊しました。
シレトコスミレ
南岳と硫黄山の間のガレ場に咲いています。
サシルイ岳から見た羅臼岳(写真をクリックすると大きくなります)
手つかずの大自然を満喫できる山旅でした。
行程が長く、テントで一泊する必要がありますが、人も少ないのでおすすめのルートです。
(撮影者:企画課 林政推進係 柴田 嶺)
武華岳風景林(2013年7月3日撮影)
上川町と北見市(旧留辺蘂町)の境、武華岳風景林にある武華山(標高1758.5m)の巡視に行ってきました。
網走中部森林管理署温根湯合同森林事務所の所在地エリアである北見市留辺蘂町(温根湯地区)より、登山口まで車で約40分、登山口より山頂の往復は約5~6時間程度と比較的登りやすい山です。
登山口にある看板
登山口よりしばらく歩き、左手に滑滝(なめたき)が見えると、ほどなくして登山コースの分岐があります。
ライオン岩コースは急なので、登りは東尾根コース(約3.9km)、下りはライオン岩コース(約3.7km)を使うのがおすすめです。木々や草花を見ながらのんびり登りましょう!
滑滝(なめたき)
分岐の標識
コケモモやエゾイソツツジ、武華岳風景林の尾根筋を遠目に眺めながら小休止を入れつつ山頂を目指すと、ハイマツが一面に広がる標高1747m付近にでます。山頂まで約1kmほどの地点です。
ほぼ平坦の地形で獣道も入り組んでいるので、視界が悪いときは迷いやすそうな場所となっています。
この地点より北側へ目を向けると、稜線の先に武利岳の頂きが見えました。
コケモモ
エゾイソツツジ
尾根付近のハイマツが群生している箇所に所々ヒメイソツツジなどの群落があります。
山頂へ続く先には、まだ残雪がありました。暖かい日だと滑りやすくなるので注意が必要です。
ハイマツが一面に広がる標高1747m付近
当日は曇り空で、晴れた日に見える大雪山系やオホーツク海は見えませんでしたが、それでも眺望は最高です。
帰りは、写真中央付近に角張って見えるライオン岩を経由する「ライオン岩コース」から下山しました。
遠くに見えるライオン岩
(撮影者:網走中部森林管理署 富士見森林事務所 森林官 中西 誠)
雲海の日の出(2013年7月15日撮影)
7月15日(月曜日)、「海の日」と言うこともあり!?津別峠の「雲海」に行ってきました。
早朝4時にもかかわらず、「雲海の日の出」には60人以上が集まっていました。
津別峠からの屈斜路湖を埋め尽くす雲海は絶景でした。
(撮影者:常呂川森林ふれあい推進センター 自然再生指導官 近藤 光榮)
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総務企画部企画課
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