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北海道 

渕上局長新任あいさつ

 

渕上局長

北海道森林管理局長 渕上和之

8月1日付けで北海道森林管理局長として参りました渕上です。

北海道勤務は22年ぶりになります。

その間に北海道の人工林(トドマツ・カラマツ)は成長し利用期に入ろうとしています。

この人工林資源の蓄積は2倍に増加しています。

この2倍に増えた人工林資源の意味を考えてみると、

(1)一つは樹木の成長にあわせて大気中のCO2を固定していること。

(2)もう一つは木材(固定した炭素)として再生産可能な利用できる資源であること。

どちらも地球温暖化防止の重要な対策です。

その際、成長した樹木(固定した炭素)を収穫して木材として利用(都市に第2の森を造る)し、

(3)収穫した跡地に再び樹木を植えて育てて(CO2の固定)いく、このサイクルが林業です。

今、林業を成長産業として成立させることが、全国的な大きな課題です。

林業は究極の環境産業ですし、また過疎化の進む山村での雇用創出など地方創生の即効性もそなえています。

地球温暖化問題は今後も避けて通れない地球規模の大きな課題であることは間違いありません。

地球温暖化対策ではCO2等の温室効果ガスの排出削減が最も大事な対策ですが、森林吸収源対策としてのCO2の固定も重要な対策です。

CO2固定としては森林による吸収と木材利用の二つの役割が認められています。

その中でも木材の利用は、第2の森林として都市部でCO2の固定に役立つ(吸収源対策)とともにその利用自体が鉄やコンクリートなどの他の資材に比べて石油や石炭などの化石燃料の使用が抑制(排出削減)されます。

つまりダブルで地球温暖化対策に貢献していくことになります。

また、世界の中では温帯地域の日本などでは再生産が可能な資源であるとともに人間の身体や心にやさしい素材でもあります。

これからは、「脱炭素」社会や持続可能な社会を目指していく上では、森林の保全だけではなく、再生産可能な森林からの恵みである木材の積極的な利用も森林のワイズユース(賢明な利用)として重要な課題となっていきます。

つまり「森林の保全」と「木材の利用」の両方がこれからの地球的な課題になってきます。

木材を利用するに当たっては再生産が可能な方法で森林の伐採、更新等が行われることが大前提です。

意外と知られていませんが、日本は適度な降水量と豊かな土壌に恵まれて樹木の成長が旺盛で、熱帯地域などよりも森林の育成には好条件がそろっています。

このため世界には1000万ヘクタール以上の人工林面積を有する国はたった7か国しかありませんが、その一つが日本で、言わば我が国は世界有数の森林資源大国です。

現在、日本は木材自給率30%と海外の森林資源を多く消費していますが、将来的には海外に木材(再生産可能な資源)を供給していくことも地球規模の視点では求められていくことが考えられます。

このため、北海道においても、木材利用の促進と国産材利用の意義を情報発信していきたいと考えています。

近年、欧米では環境意識の高まりから木造ビル(CLT工法)の建設が進んでいますが、日本でも本年4月からこのCLT工法が一般的に認められたり、東京オリンピック施設での木材利用も進められています。

これからは札幌などの都市部における積極的な木材利用(特に国産材)は大変重要だと考えます。

また、林業の成長産業化に必要な造林コスト縮減への技術的な取り組みは続けていかなければなりません。

さらに、北海道の森林の7割を占める天然林を中心とする森林生態系の保全や最近多発する自然災害に対する国土保全のための取組みにも力を入れていきたいと考えています。

多くの森林・林業・木材関係者の方々と一緒になってこれらの課題に対して取り組んでいきたいと考えていますのでよろしくお願いします。

 

 

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