平成28年の新春を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。
北海道森林管理局が管理する304万ヘクタールの国有林は、北海道の土地の約4割に相当し、広大であるのみならず、多面的な機能を発揮する非常に豊かな森林です。
北海道森林管理局は、この森林を、国民共通の財産として、世代を超えたさまざまなニーズに応えられるよう、持続的な管理経営に努めるとともに、より豊かな姿で次の世代に引き継ぐことを使命としております。
新しい一年におきましても、職員一同、全力で、北海道国有林の有する公益的機能の高度発揮、森林資源の循環利用と関連産業の成長等に取り組み、林業の成長産業化や地方創生等に貢献して参ります。
公益的機能の高度発揮につきましては、昨年、世界自然遺産登録10周年を迎えた知床をはじめとする原生的な森林生態系の保全・管理や、レブンアツモリソウやシマフクロウ等の希少野生動植物の保護管理、河川周辺国有林のきめ細やかな保全管理、関係行政機関等と連携したエゾシカの個体数調整等に取り組んで参ります。
また、近年の自然災害の多発傾向も踏まえ、山地災害発生時の迅速な対応や荒廃地の早期復旧にも万全を期して参ります。
森林資源の循環利用と関連産業の成長については、人工林資源が成熟しつつある中、道内の林業・木材産業が、森林資源を活かした競争力のある産業として発展できるよう、新たな取組に挑戦する事業体などに対する安定供給に努めるとともに、木質バイオマス発電需要の本格化に伴う需要増に対しても、計画的な販売や未利用資源の有効活用等により、安定供給に貢献して参ります。
また、人口減少と地方創生に政府一体となって取り組んでいる中、森林・林業分野における地域のニーズへの対応や諸課題の解決に主体的かつ積極的に取り組み、成果を上げていくことが一層重要と考えています。
職員一人一人の技術力や組織力を高め、地域にどのような貢献ができるのか、地域の方々と十分に対話を重ねながら取組を進めていきたいと思います。
本年も北海道森林管理局の業務運営への一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様のご清福を祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
