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北海道森林管理局

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    手を取り合って

    北大雨龍研究林見学会に参加して

     【北空知支署】


    平成29年7月27日(木曜日)、北海道大学雨龍研究林(以下、研究林)の現地見学会に参加しました。研究林と当支署は、幌加内町朱鞠内に同じく森林を管理していることから、森林づくりの課題を共有し、解決に向けて知見を交換し合うため7年前より相互見学会を実施しています。

    当日は研究林から林長と職員3名、また今年から幌加内町の林務担当者にも参加いただきまして、産業課から課長と職員2名、そして当支署から職員13名、計20名の参加となりました。

    研究林ではササ地が広く分布していることから、造林地におけるササの対策についても様々な試験・研究が行われています。本見学会では天然更新を主要なテーマとして、1.北海道和種馬放牧によるササ処理試験地、2.樹冠下掻き起こし試験地、3.ササ地下茎切断処理試験地、4.表土戻し試験地などをご案内いただきました。

     

    見学内容

    ササ地に北海道和種馬(ドサンコ)を放牧していた試験地を見学しました。和種馬は森林に生育する草本の中ではササ類を優先的に採餌するとのことで、数年にわたり夏期に和種馬を放牧した施工地では、ミズナラの更新が多く見られました。馬による更新木への食害はないのか、同じ草食の哺乳類であるエゾシカではどうなると考えられるかといった意見を交わしました。

     
    林長により和種馬の食性についての解説

    展望台から研究林のアカエゾマツ純林と朱鞠内湖を一望した後、排土板による樹冠下掻き起こし試験地を見学しました。試験地には高密度に更新したミズナラの更新が見られ、林長からミズナラの堅果の散布の特徴や播種の効果について説明いただきました。
    次に、冬期根堀り掻き起こし施工地を見学し、冬期伐採におけるバックホウによる根堀作業と同時に樹冠下の掻き起こしを行う方法について解説をいただきました。

       
      樹冠下掻き起こし試験地に広がるミズナラ        ササ地下茎切断処理試験地に広がるワラビ

      
    ルートカッターで地中にあるササの地下茎を切断した地表処理試験地では、ササに代わってワラビが広がっていました。地下茎を切断するために地中に挿したカッターの刃の深さがわずか20cm程度であるという説明に、驚きの声があがりました。

       
      表土戻し試験地における
    カンバ類の更新の解説   
        表土戻し試験地での意見交換   
           

     
    表土戻し試験地では、押し出した表土を一定期間後に施工地に敷き戻した後の更新の様子を見学しました。表土戻し実施箇所と未実施箇所の施工地ではカンバ類の更新木に大きな成長の違いがありました。

     
    中央の歩道を挟み、左側が表土戻し実施箇所、右側が未実施箇所

    見学会を終えて

    1日をかけて多くの試験地を見学させていただきました。本見学会で深めた天然力を活用した天然更新についての知見を、今後の施業を考える上で参考にしていきたいと思います。
    今年から参加された幌加内町からは「森林の中に入ってどういうことをやっているのか、天然力の活用とはどういうことなのか、実際に見ることができ、勉強になりました」というお言葉をいただきました。
    次回は秋季に国有林の現地見学会を計画しています。今後も相互見学会を通して知見を共有し、地域の森林づくりの課題解決に取り組んでいきます。

     
    展望台からの一望(朱鞠内湖)

    (一般職員 久保愛奈)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271