このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    手を取り合って

    全旋回格子バケットによるササ剥ぎ実証実験
    ~造林作業の省力化に向けて~

     【十勝東部森林管理署】


    平成29年5月19日(金曜日)、当署管内430に林小班において、下刈の軽減と低コスト化を目的に、地元の造材業者が試作した格子バケットによるササ剥ぎ実証実験を行いました。

    林業を持続的に行っていくには、伐採から造林に係るコストを下げることは重要です。そのため北海道森林管理局では、伐採搬出後、直ちに地拵えを行う一貫作業システムの導入による、作業効率の向上を目指しています。

    当日は試作された全旋回格子バケットをバックホーに装着した初めての現場での作業ということで、会社関係者4名と本署職員17名、森林管理局担当者4名が立会しました

    北海林友株式会社の宮本部長の挨拶

    (北海林友株式会社の宮本足寄出張所長の説明)

    試作に携わった北海林友株式会社の宮本足寄出張所長から「林業における労働力不足と高齢化への委対応は喫緊の課題。機械化の遅れを取り戻し、一貫作業に見合った地拵作業はどうあるべきかを考え、取り組んでいきたい」とのお話がありました。
    当署管内にはミヤコザサを主体とした笹生地が多く、地拵にあたっては笹根の切断と除去ポイントになります。
    一方、過去にはササの根茎を除去した際に、養分を多く含む土壌も一緒に除去してしまうことにより、植栽木の成長が思わしくない事例がありました。

    今回の、実証実験は林地傾斜が10度以上で笹が濃い箇所で行われました。
    バケットが360度回転する特性を生かし、1メートル四方ほどの正方形状に約40センチの深さまで地表にバケットチップ(爪)で切れ込みを入れた後、ササの根をつかみ上げ、土をふるい落とし、残し幅の部分にササや伐根等を存置しました。
    これら一連の作業は約15~30秒ほどで済み、他署でこれまで行われた同様な実験よりも効率的ではないかとの意見もありました。

    試作品の格子バケット
    (試作品の格子バケット)

    1メートル四方に切れ目を入れる

    (笹地の1メートル四方に切れ目を入れる)

    根についた土をふるい落とす

    (ササの根についた土をふるい落とす)

    今回の実証実験では根に付いた表土の大半をふるい落とすことができるため、養分を多く含む土壌の喪失の軽減も期待できます。
    また、ササの根茎の剥離も行えているので、翌年の下刈の低減が期待されます。

    地中の笹の根は40センチ

    (地中の笹の根の深さは約40センチ)

    全旋回格子バケットを使った地拵えの状態

    この格子バケットは、本日の実証実験以降も引き続き活用し、現地傾斜や作業仕組の検討、オペレータの技術向上等を図ることとしており、署としては今後民有林関係者にもこの取り組みを紹介し、あらためて現地検討会等を企画したいと考えています。


    (森林技術指導官 今野 智之)

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

    PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
    Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

    Get Adobe Reader