このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    手を取り合って

    民国連携した若手職員の治山・砂防事業OJTを開催

    ~若手職員の育成・技術向上を目指し ~

     【上川北部森林管理署】


    平成28年10月13日(木曜日)~14日(金曜日)の2日間、若手職員の技術向上・育成を目指した取り組みとして「治山OJT」を開催しました。

    近隣にありながら、日常の業務では係わる機会のない美瑛・上富良野地区で実施している十勝岳の火山防災事業を見学することで、各自が「見て・聞いて・考え」治山・砂防事業の重要性と林野・開発局・北海道が連携した取り組みを学ぶことを目的としています。

    OJTには、上川総合振興局、上川北部森林室・上川南部森林管理署・上川中部森林管理署・上川北部森林管理署の職員20名が参加しました。

    1日目は、午前中に上富良野町にある、砂防事業について旭川建設管理部富良野出張所所管の巨大構造物である第2号透過型ダム(長さ約900メートル)の見学及び砂防事業の目的・意見交換を行いました。

    午後からは、治山事業について美瑛町硫黄沢地区において、治山事業の目的、火山災害の種類・課題及び十勝岳火山減災行動WGの活動方針等について説明を行い、治山施設等の見学・意見交換を行いました。

    第2号透過型ダムの説明等
    第2号透過型ダムの説明等

    腐食防止の為、スリット部分を木製品で保護
    腐食防止の為、スリット部分を木製品で保護

    2日目は、午前中、季節外れの雪が舞う凍えるような寒さの中、上川中部署治山グループ職員より「上川中部署治山工事施工実施箇所及び白金いこいの森」の見学・説明をしていただき、意見交換を行いました。

    導流堤
    導流堤

    十勝岳の治山施設に関する説明の様子
    十勝岳の治山施設に関する説明の様子

    午後より、美瑛町白金地区にある、旭川開発建設部所管の十勝岳火山砂防情報センターにおいて、活火山十勝岳の歴史の映像を鑑賞し、館内及び普段入ることの出来ない集中監視室の見学をさせていただき、この施設が年間を通じて24時間体制で十勝岳の観測を実施し、十勝岳噴火の際には、現地対策本部として最前線の情報収集基地及び白金地区の住民・観光客等の一時避難場所になることを担当者より説明がありました。
    この施設の展示物の中に、様々な泥流が発生した時のシミュレーション模型があり、参加職員が夢中になっていたのが印象的でした。

    旭川開発建設部 吉川氏による説明
    旭川開発建設部 吉川氏による説明

    白髭の滝(美瑛町)
    白髭の滝(美瑛町)

    参加した職員からは、今回の火山防災に関する治山ダム施設の見学を通して、積雪期に火山災害が起きた場合に生じる火山泥流の威力について、知ることができました。
    見学前は、火山災害といえば噴石や火砕流、火山灰など、桜島や阿蘇山、三宅島の噴火が報道された時にテレビに映し出されるものをイメージしていましたが、それらに加えて、雪国では火山泥流も大きな被害を発生させる、原因になっていることがわかりました。

    大正15年に十勝岳が噴火した際には、噴火から25分あまりで約25キロメートル先まで泥流が到達していたという記録からも、泥流が街や人家等に到達するのを防ぐ、または遅らせる施設の建設が重要だと思いました。

    また、今回見学させていただいた十勝岳火山砂防情報センターでは、泥流が発生した際のシミュレーションが出来る模型が設置されており、様々な粒径の泥流をくい止めるためには単純に、一種類の壁がたくさんあれば良いというわけではなく、適切な位置に種々のダムを配置することが、効果的であることがよくわかりました。

    今回、初めての試みである民国連携した民有林及び国有林(複数署)による若手職員合同でのOJTを開催し幾つもの課題、反省点もありましたが、若手職員の育成・技術向上を目指した指導は喫緊の課題であり、今後ともOJT を活用した取組みについて努めて行きたいと考えています。

    (総括治山技術官)