駒ヶ岳・大沼森林環境保全ふれあいセンター
駒ヶ岳・大沼森林環境保全ふれあいセンター 所長 後藤光生
当ふれあいセンターの所在地は、その名に示すとおり、駒ヶ岳や大沼のある渡島総合振興局管内七飯町(ななえちょう)だと思ってる方が多いようですが、実は函館市に所在し、駒ヶ岳・大沼周辺及び函館市周辺の国有林野を主な活動区域として、国有林野を活用し、自然再生や生物多様性の保全に取り組むNPOや森林環境教育に携わる教育関係者等の活動に対する支援等の取組を行っています。

新日本三景の一つ大沼国定公園~駒ヶ岳の冠雪と大沼湖畔の紅葉~
大沼地域自然再生等モデル事業の取組
主な活動区域の一つ、駒ヶ岳・大沼周辺の国有林は大沼国定公園エリアに所在し、漁業関係者から水質保全、観光関係者から景観の維持向上、自然保護関係者から鳥獣生息環境の維持向上等が強く求められているなど、環境保全や森林整備に係る関心や期待の高い地域となっています。
このため、モデル事業の推進について、自然保護関係者や民間ボランティア団体等の代表者で構成する「大沼地域自然再生検討委員会」を設立し、モデル事業地の箇所の選定、森林の取り扱い、事業の推進方法等についてのグランドデザインを作成するとともに、地域等が大沼地区の国有林に求めているニ-ズをモデル事業に反映するよう努めています。
具体的には、地域住民等と連携し、「多様性のある森林への再生」として、吉野山国有林の大正14年植栽ドイツトウヒ人工林と昭和56~58年植栽トドマツ人工林及び昭和27年度植栽カラマツ人工林の22.90ヘクタールの森林を、地域ニーズを踏まえた生物・水質・景観など多様性のある森林(周辺の天然林を参考とした森林)へ誘導します。
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伐採跡地への広葉樹の植付(H17年)
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ボランティアによる下刈
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森林環境教育(樹木博士認定会)の推進
樹木博士認定会とは、樹木の特徴などを学習し、樹木の名前を識別できるようになることをきっかけに森林に親しんでもらうことを目的とした森林環境教育(アウトドア活動プログラム)のひとつで、子ども樹木博士認定活動推進協議会 (平成12年設立現会長:木平勇吉 東京農工大学 名誉教授)のプログラムを採用し、平成16年には、この活動を地域に広めることと森林環境教育に関する指導者の養成を図るための活動の拠点として、誰でもいつでも利用できる「常設コース」を大沼国定公園内の西大沼国有林(七飯町)に開設し、対象者を子ども達だけではなく一般にも広げ、毎年定期的(年4回)に開催しています。
樹木博士認定コースの案内板(七飯町字西大沼)
今年度は定例開催のほか、函館市日吉ヶ丘児童館の森林教室、渡島総合振興局東部森林室主催「森への誘い講座」でも認定会を開催し、小学生29名を含む92名の樹木博士が誕生、累計(平成12年度旧函館分局で開催以降)では平成23年10月末現在、1,815名となっています。
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日吉ヶ丘児童館森林教室
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第4回の定例認定会
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森林づくり塾の開催
森林の役割や森林づくりの基礎を学び、実際の森林作業を体験することにより、森林作業の技術の習得、また、森林の中での楽しみ方を体験し、理解を深め、森林ボランティア作業への参加意識の醸成と森林環境教育のリーダー的存在となりうる人材の育成を目的とした森林づくり塾を、平成19年度から開催しています。
下刈作業を終えて
今年度は、高校生5人を含む22名の応募があり、植樹体験や下刈、草本類の観察会など全6回の講座を受講し、「森林を育てる大切さ、重要性が判り、貴重な体験だった」、「初めて鎌で草刈をしたが、森林作業の大変さが実感できた」などの声とともに、「今後も森林ボランティアに参加していきたい」との前向きな声が聞かれました。
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国際森林年記念植樹祭での植樹
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函館山での草本類観察会
(講師は北海道アウトドアガイド木村マサ子氏)
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炎天下での下刈は大変です
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道具の手入れを怠ると作業ははかどりません
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国際ワークキャンプの受入
「国際ワークキャンプ」とは、世界中から集まった若者が一緒に生活し、「森林の手入れ」、「動植物の保護」、「有機農業の支援」、「学校の建設」などを行う「国際ボランティアプロジェクト」で、世界約100か国、約3,000箇所行われています。
日本では国際ボランティアNGOのNICE(ナイス)が「国際ワークキャンプ」の企画、運営、参加者の募集等の事務を行い、日本各地には実施する協力団体があり、北海道では函館市にある「北海道国際交流センター」が受皿団体になっています。
当ふれあいセンターでは、吉野山国有林(七飯町字大沼)で実施している「大沼自然再生等モデル事業」において、自然再生等への取組の一環として、各種森林ボランティア活動の機会を提供しています。

最終日に記念撮影
今年は東日本大震災の影響もあって7月23日から9月18日までのうち25日間と期間も短く、また、参加者も日本を始めフランスやチェコ、韓国、台湾など7カ国、14人と少なかったため、当センターが担当する「森林ワーク」は僅か3日間でしたが、歩道修理作業を実施してワークキャンプの青年たちをサポートするとともに一緒に作業で汗を流しながら交流を図りました。
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防蜂網をかぶって歩道修理
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道路維修(敷砂利)の様子(H22年)
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当ふれあいセンターでは以上の取組を今後も更に充実させて行きたいと考えています。
なお、来年度も「樹木博士認定会」、「森林づくり塾」を開催しますので、多数の方々の応募をお待ちしております。
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駒ヶ岳・大沼森林環境保全ふれあいセンター
〒042-8550 函館市駒場町2-13
電話 0138-51-0381
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