石狩地域森林環境保全ふれあいセンター
石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦
石狩地域森林環境保全ふれあいセンターの窓から見える風景は広大な石狩平野ではありませんが、当センターの主な活動地はこの平野の中にある、野幌森林公園と定山渓の水源の森です。どちらも、札幌市民に馴染みの深い場所です。
林野庁は「国民の森林」としての管理経営に平成10年から取り組んでおります。
その一翼を担う組織として、NPO活動や自然再生活動の支援と森林環境教育の推進を目的に、当センターは平成16年4月に作られました。
野幌森林公園の再生活動

野幌森林公園の再生活動地は、平成16年の秋の台風で、大きな被害を受けた箇所がフィールドです。
野幌森林公園は2000ヘクタールという広大な面積でありながら、大都市に隣接してアクセスが良く、さらに様々な動植物が生息しており豊かな自然とふれあうことができるという魅力があります。年間30万人を超える方が利用しています。
台風被害から野幌の森林を再生する方法を検討する際には、関係者や学識経験者の方々の意見を伺いました。
検討の結果、多くの方が利用し豊かな自然環境を有する野幌は、まさに「国民の森林」であり、この再生活動は市民の皆様とともに行うべきとの方針が示されました。
現在、野幌モデルプロジェクトとして、「風に強く、100年前の原始性が感じられる森林づくり」を目標に、市民とともに森林の再生を行っています。
また再生にあたっては、必要最小限の郷土樹種を植栽し、天然に入って来た樹木と共に競争を促しながら成長させることにより、早期の回復と多様な樹種や樹高をもつ風に強い森林づくりを目指しています。
このような方法は、これまであまり実施されておらず、再生状況をモニタリング調査することにより、森林の再生段階を評価・確認し、今後の方向性を検討することが可能となります。
研究者だけでなく、再生活動を行っている方々がモニタリング調査を行うことにより、植栽した木の成長と周辺の環境の変化を身近に感じ、森林についての理解を深めることも期待できます。
今年の11月27日(日曜日)には、平成18年から野幌森林公園で実施してきた野幌自然環境モニタリング調査の報告会を野幌開拓記念館において「野幌の森に暮らす生き物たち」というタイトルで行う予定です。
札幌水源の森づくり

札幌水源の森づくりは、札幌水源の森である定山渓の森のことを、札幌市民に知って頂くことを目指して、札幌大通公園でカミネッコンに苗木を植えるイベントです。
日頃、森林とふれあう機会がない方や森林に行く手段がない方に、札幌のまちの中で、私達の大切な水をはぐくんでいる定山渓の水源の森に思いをはせてもらうとともに、森林のはたらきや水の大切さを理解していただくことを目的に、札幌市と共催で実施しております。
地域のもりから学ぶ森林づくり

このように、多くの方々に森林づくりを知っていただくことも大切ですが、身近な森への理解を深めてもらうことも大切と考え、地域のもりから学ぶ森林づくりに、平成22年度から定山渓で取り組んでおります。
実施にあたっては、野幌のモニタリング調査で得たノウハウを元に、市民のモニタリングを一層進める考えです。
昨年は初年度にも係わらず、多くの皆さまからお力添えをいただき、昆虫の調査やラジコンヘリコプターのデモ飛行など様々な取組を行うことができました。
そしてこの取り組み定山渓中学校の生徒達が「札幌市こども環境コンテスト」で発表し、特別賞を受賞しました。これらの成果を「定山渓もりづくり発表会」として定山渓中学校の体育館で地域の方々に報告しました。
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歩行性甲虫の調査
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定山渓もりづくり発表会
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大蛇ヶ原湿原の観察
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植物の観察
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今年度は活動を更に充実させるとともに、国際森林年のテーマ「森を歩く」にちなみ、これまで森林づくりを行っている箇所とは趣を異にする活動を行う予定です。
8月30日には、無意根山周辺植物群落保護林の大蛇ヶ原を歩き、湿原の植物を観察して、森林成り立ちや多様性について学習しました。
毎日見ている定山渓の森の中に、このような特別な森林があることを、実感していただけたようです。
森林づくりのフィールドや方法はさまざまですが、木々が長い年月をかけて成長し森林を造るように、豊かな森林を次の世代に引き継ぐために、皆さまとともに息の長い取組を行ってまいりますのでご支援・ご協力をお願いいたします。
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石狩地域森林環境保全ふれあいセンター
〒064-0809
札幌市中央区南9条西23丁目1 - 10
電話011-533-6741
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