上川中部森林管理署

よみがえった森林と大雪山の峰(赤岳方面)
国民の多様な要請に応えた森林の管理経営
上川中部森林管理署長 小原 正人
上川中部森林管理署は、北海道上川支庁管内の中央部、旭川市を中心とした1市8町(旭川市、当麻町、上川町、愛別町、比布町、当麻町、鷹栖町、東川町、美瑛町)にわたる約16万ヘクタールの国有林野(官行造林を含む)を管理経営しています。
管内国有林野の約5割7万8千ヘクタールが、昭和9年に指定された大雪山国立公園の区域内にあり、黒岳をはじめとした山岳地域へ多くの観光客や登山者が訪れることから、黒岳、赤岳、緑岳の登山拠点となる層雲峡、銀泉台、高原温泉に森林パトロール事務所を設置して、地元町等の協力のもと、高山植物の踏み荒らしや盗掘の防止など保全パトロールに努めるとともに、毎年融雪とともに被害を受ける遊歩道や登山道の維持管理を行っています。
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銀泉台・森林パトロール事務所
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高原温泉・森林パトロール事務所
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黒岳・森林パトロール事務所
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多様な森林の整備と生物多様性の保全への寄与
また、石狩川の最上流域に当たる地域は、昭和29年の洞爺丸台風により、全道被害の約2割に当たる510万立方メートルの風倒木が発生した地域であり、先輩たちがその復旧に多大の努力を積み重ねてきたところですが、50数年の経過とともに森林の活力が回復し、より一層森林の整備を図るとともに地球温暖化防止に寄与するとの観点から間伐を積極的に推進することとしています。

間伐後の人工林
大雪山系については、生物多様性の保全の観点から森林管理局において保護林の拡充が検討されてきたところですが、既存の保護林を大幅に見直し、新たに約4万4千ヘクタールの森林区域を取り込んで、約8万ヘクタールに及ぶ大雪山森林生態系保護地域が設定されることになります。このうち当署管内では、約3万7千ヘクタールが生態系保護地域に含まれることになります。
このほか、昭和29年の洞爺丸台風の被害を免れた大雪原生林や安政年間の十勝岳爆発による泥流跡地に成立した小松原原生林など保護林を適正に管理することにより、さまざまな生物で構成される森林生態系の保全に一層努めていきたいと考えてます。
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変形菌ススホコリ
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ヌメリスギタケモドキ
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エゾライチョウ
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ミドリヒョウモン
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アオジョウカイ
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ナキウサギ
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継続的な治山事業の実施
当署においては、黒岳沢の渓流荒廃による土石流の被害から層雲峡温泉街を守るために、昭和23年からこれまで多数の谷止工、床固工、山腹工等の治山ダムを設置するとともに、大正15年、昭和37年、昭和63年と噴火を繰り返している十勝岳の泥流災害から地域の人命・財産を守るため十勝岳地区においても昭和32年以来多数の治山ダムや導流堤を設置するなど治山事業に取り組んでいます。
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層雲峡温泉街と黒岳沢
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十勝岳と導流堤(硫黄沢)
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地域の皆さんとの連携と要請に応じた取り組み
さらに、外国樹種見本林や神居古潭などの旭川市内の国有林において、子どもたちや市民ボランティアと協働して、平成16年の18号台風の被害跡地の復旧のため、植樹や下刈りなどの保育作業に取り組むとともに、小中学校や各種団体からの要請に応じて森林教室や体験林業、講話を実施するなど森林環境教育にも取り組んでいます。
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ボランティアによる下刈り作業(カムイの森)
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旭川市・百寿大学
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ツルハの森
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旭川市・富沢小学校
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上川小学校・エミーナの森
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旭川市・森森調査隊
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国有林を国民共通の財産として、現在のみならず次の世代に引き継ぐことが大切です。その国有林を適切に保全・整備していくためにも、当署に対する多様な要請を的確に把握するとともに、地元市町村をはじめ関係機関や住民の皆様との連携をとりながら、今後も適切な管理経営に努めていきたいと考えます。
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上川中部森林管理署
〒070-8003 旭川市神楽3条4丁目3番25号
ダイヤルイン 050-3160-5745 FAX 0166-61-0690
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