日高北部森林管理署

幌尻岳(標高2,052m)と北カール
日高北部森林管理署長 林 視
当署が管理する国有林は日高山脈の北部、北日高といわれる山々の西側(日高側)にあたる日高町(旧日高町)及び平取町に広がっています。
日高山脈は最高峰である幌尻岳をはじめ芽室、ピパイロ、チロロ、戸蔦別岳など標高1500~2000メートルの魅力ある山々が氷河期の痕跡であるカール(氷河によってできた渓谷)を従えて連なっており、稜線部は日高山脈襟裳国定公園に指定されています。
また、北日高を源流として太平洋側に流れる沙流川は、国土交通省によるわが国で最も水質が良好な河川としてここ数年ランキング1位の常連となっています。
沙流川上流の天然林の持続的な管理・経営
沙流川上流部はトドマツ・エゾマツの針葉樹にミズナラ・カンバ類が混交する針広混交林が広がっています。
標高1300メートルあたりまでは、明治末から徐々に奥地に斧がはいり、昭和29年の洞爺丸台風による風倒木を含め多くの優良な木材を供給してきたとともに、亜寒帯針葉樹試験地などの試験地・指標林を設定して持続的な森林経営となるよう天然林施業が試みられてきたところです。
また、最上流部の日勝峠付近はこれまで伐採の手がはいっておらず「沙流川源流原始林」として国の天然記念物に指定されています。
これらの森林は、ヒグマや猛禽類などの野生生物の生息地としてのポテンシャルが高いエリアでもあり、本年、有識者による検討等を経て、特に原生的な森林を中心に幌尻岳にかけて森林生態系保護地域の区域を拡充し、厳正に管理していくこととしています。また、保護地域以外の森林も、これまでの施業や試験地の蓄積を活かし、上手く次世代の樹木を育てながら持続的に木材を供給し、生物多様性の維持と両立を図っていくこととしています。

針広混交林(真ん中を横切るのは日勝峠へ向かう樹海ロード)
森林環境教育のフィールド等の提供
日高町の良好な自然を利用し、独立行政法人国立日高青少年自然の家が設置され、道内外から多くの学生・児童・生徒が訪れています。
当署では、青少年自然の家と「ふれあいの森」の協定を結び、子ども達の様々な活動のフィールドを提供しています。また、青少年自然の家や地元の小・中学校と連携して森林教室や体験林業を行い、講義や指導を通じて森林・林業への理解を深めていただいています。
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森林教室
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冬の樹木観察
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森林とのふれあい体験
沙流川の水源と治水について流域の住民の方の理解を深めていただくため、二風谷ダム管理事務所や町と連携して、ダム胡周辺と上流部の森林をセットにした自然観察、水源地探検、魚道見学などの活動を毎年行っています。また、日高町や平取町の住民を中心とする沙流川流域の環境保全に取り組むNPO法人と連携し、国有林での森林整備のフィールドを提供しています。
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二風谷ダム湖周辺の自然観察と植樹
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地域とともに歩む国有林
国有林は国民の森林であるとともに、生活や経済活動等の様々な面で地域の方々と深く関わっています。
今後とも、地域の方々の様々なニーズや課題を把握し、適切な森林の管理経営を通じて安心と信頼をお届けするよう取り組んで参りますので、御協力・御支援のほどよろしくお願いします。
(2010年11月 掲載)
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日高北部森林管理署
〒055-2303 沙流郡日高町栄町東2丁目258-3
ダイヤルイン 050-3160-5705 FAX 01457-6-3152
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