ホーム > 森もり!スクエア > 署長室の窓から > 宗谷森林管理署


ここから本文です。

 

宗谷森林管理署 

礼文島の造林地から眺める利尻山(別名、利尻富士:標高1,721m)

礼文島の造林地から眺める利尻山(別名、利尻富士:標高1,721m)

 

宗谷森林管理署長 小林 栄昌(よしまさ) 宗谷森林管理署長

 

日本最北の地「宗谷(注)」に来て4ヶ月余が過ぎました。
20年近く前に道北を旅行した折に通過しましたが、この地の国有林の管理経営に携わるとは思ってもいませんでした。
当地の極めて厳しい気象条件に耐えながら健気に育つ森林に触れ、その声を聞きながら、宗谷に相応しい森林づくりに努めたいと考えています。
(注)「宗谷」の由来は、アイヌ語で宗谷岬の北にある弁天沼は「ソーヤシュマ」と呼び、また、「岸の海中に岩の多い所」を「ソ(又はショ)・ヤ」と呼んでいたこととされています。

 最北の地「宗谷」の国有林を守る

宗谷地域は、東部のオホーツク海、西部の日本海、南部の上川、留萌及び網走地方に接し、宗谷海峡を経てサハリン(旧樺太)、日本海には日本百名山の一つ、利尻山のある「利尻島」、花の浮島と呼ばれる「礼文島」があります。
国有林は、宗谷地域の1市7町1村(※)の総面積約40万ヘクタールの約4割を占める16万ヘクタールですが、厳しい気象条件や、過去の度重なる森林火災等により、森林が再生されず未だ笹原となっている箇所も見られます。
先人の方々が試行錯誤を繰り返しながら造り上げた森林を大事にするとともに、より機能の高い森林を造成・育成するため、現地の実態に応じた施業が必要です。
(※)稚内市、礼文町、利尻富士町、利尻町、豊富町、浜頓別町、中頓別町、枝幸町、猿払村。

海岸に緑を育て、森林をつくる

北の海から吹き付ける強風は、植林にとってそれ自体が成長を阻害するほか、降った雪を吹き飛ばして地表凍結をもたらすなど、極めて厳しい生育環境を作り出しています。
このような条件下で森林を育てている当署では、海岸防風林の植栽樹種として一般的なクロマツではなく、周囲の天然林に自生する郷土樹種のアカエゾマツの底力を取り込んでいます。
また、間伐材を利用した防風柵「ハードルフェンス」を設置し、風を抑えるとともに、人工的に雪の吹き溜まりを作ることにより地表凍結を防ぎ、植栽木を保護しており現在のところ、比較的堅調な成長を見せています。

植栽木を保護するハードルフェンス

植栽木を保護するハードルフェンス 

 森林整備等に不可欠な道づくり

森林の適切な整備や保全を行うためには、投資効率や景観などに配慮しながら作業道等の整備を行うことが不可欠です。
当署では、壊れ難く、環境にやさしい低コスト作業道づくりに着手しています。
地形をなるべく撹乱しないよう幅は、必要最小限度の3mとするほか、林内の沢には現地発生の間伐材を有効活用した簡易橋を設置し、濁り水の発生等を抑えるよう努めています。
この取組みは、まだ緒についたばかりであることから、今後、検証しながら、より効率的な道づくりを継続することにしています。

新設作業路(幅3m)と間伐材の簡易橋1

 新設作業路(幅3m)と間伐材の簡易橋2

 新設作業路(幅3m)と間伐材の簡易橋

国有林を地域住民等のために活用する

平成21年11月に宗谷地域の空の玄関口である稚内空港の滑走路が200m延長(2000m→2200m)されました。
これにより、冬期間の就航条件が改善されました。
空港の東側の国有林は、今回の延長に欠かせない用地として活用されています。

上空から望む稚内空港(白枠部分が国有林を活用した延長箇所)

上空から望む稚内空港(白枠部分が国有林を活用した延長箇所) 

 

地域の皆様等のご支援をお願いします
宗谷流域の広大な国有林を守っていくためには、地元住民等の皆様のご理解、ご支援が不可欠です。
今後ともよろしくお願い致します。

 (2010年2月 掲載)

宗谷森林管理署

〒097-0022 稚内市中央1丁目2番7号
ダイヤルイン:0162-23ー3617 FAX:0162-23-3615

 最新の記事へ  

 

2010年の記事

 

2009年の記事

 

2008年の記事

 

 

 

お問い合わせ先

企画調整部保全調整課
担当者:指導広報係
ダイヤルイン:050-3160-6274

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。