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 森林のこともっと知りたい

美沢小学校、志比内小学校で森林教室

~各学校の取組を紹介~

【上川中部森林管理署 】


上川中部森林管理署では、初夏に実施した森林教室に引き続き、9~10月にも2つの小学校で森林教室を実施しました。

各小学校とも、カミポットのミズナラ苗を森林に返すことをメイン行事として予定していましたが、8月に相次いだ台風被害の影響で、植樹場所までの道道・林道等で路体決壊や風倒木が発生したため、学校側とも相談し急遽実施時期・行事内容を変更しての実施となりました。

また、今回の森林教室から単に植樹だけを意識するのでなく、木育を推進する観点から、森林づくり・環境保全の大切さや、木材利用による循環型森林形成の重要性を学んでもらうことを意識して実施し、児童たちも各活動を通じてその意義を実感しているようでした。

このページでは、各学校の取組を紹介します。

美瑛町立美沢小学校

美瑛町立美沢小学校は、平成28年9月1日(金曜日)に実施した森林教室でカミポット苗を作成しました。

当初、近郊の国有林に植樹を行う予定でしたが、直前の台風で風倒木が発生し植樹が困難となったため、学校校庭での行事実施となりました。

当日は、天候に恵まれ児童29名、教職員10名、本署職員4名が参加する中、学校中庭で開会式を行いました。

学校長からは「今日は山に行くことはできないが、本来は自然を増やすために木を植えている。台風や豪雨で土砂崩れ等が起きているが、木の根が土を押さえて災害を防いでくれるし綺麗な空気も作ってくれる。森林を作るために植えて育てることが大事」と話がありました。

当署からも「今日は台風の影響で苗を山に返せないが、『森林のお話』や種飛ばしキットなどで、楽しく勉強しましょう」と挨拶しました。

児童代表からは「苗木がキチンと育つように真剣に取り組みたい」と述べ、これから始める活動の意義を受け止めているようでした。

 カミポット完成で満足顔の児童たち

カミポット完成で満足顔の児童たち

 種飛ばしの実験で楽しく学習

種飛ばしの実験で楽しく学習

  その後、校庭での行事ではあるものの野外活動であることから、ハチに関する注意点を伝えた上で、余談として「森林管理署職員は腰ベルトに色んな道具をぶら下げて山に入ります。

山の中で怖い存在であるハチ対策の道具、同じくクマ対策でも色んな道具を身に付けて、安全を確保しながら仕事をしています」と、実物の道具を見せて説明しました。

またクマの特性を説明した上で、入山前に人間が山に入ることをクマに知らせる「クマよけホーン」を実験してもらい、児童たちは普段見聞きすることのない話に、真剣に聞き入っていました。

引き続き、事前に作ってあったカミポットに、持参したミズナラ苗の移し替え作業を行い、来年山に返すまで学校の樹木下で大切に保管してもらうことを要請し、全員でポットを移動させました。

続いて、当署から「森林のお話」と題して講話を行い、その中では

(1)森林は木材供給だけでなく様々な公益的機能を発揮している。

(2)地球温暖化が問題となっているが、森林を育てるだけでなく木の利用を通じて、原因である二酸化炭素を吸収してくれている。

(3)木を植え→育てる→伐る→また植える、このサイクルで森林を育てることが大事。

(4)山は天然林と人工林に大別されるが、人工林は常に人手が必要であり、伐って植えることをしないと二酸化炭素は吸収できない。

(5)木は2度生きている(1回目は森林の中で生きている。2回目は木材利用することで二酸化炭素を吸収した状態で生きている)。

(6)木を伐ることは「悪」ではなく、森林を育てるための1つの大きな役割であり、こうしたサイクルがあって初めて役割を果たせている。

など普段の話とは違い、木材を利用することによって森林整備が進み、森林の持つ様々な働きの恩恵にあずかれるとの、木育の趣旨を交えた話に、児童たちは理解を深めていたようでした。

少々難しい講義の後は、遊び要素も兼ねて「種飛ばし」の実験を行い、種がクルクルと回り地面に落ちる様子に歓喜しながら、木の働きを学習していました。

最後の閉会式では、学年ごとに

「昨年植えた苗を見れなかったのは残念だが、今日植えた苗が元気に育ってほしい。今日はありがとうございました。」

「山には行けなかったけどドングリ苗を植えれて楽しかった。」

「苗を植えたり、森林の話を聞いたり、種飛ばしを行えて楽しかった。」

などの感想が述べられ、来年の植樹を楽しみにしながら行事を終了しました。

 東神楽町立志比内小学校

雪が舞い降りる天候となった平成28年10月24日(月曜日)、東神楽町立志比内小学校では児童8名、教職員5名、本署職員6名が参加する中、本年2回目となる森林教室が実施されました。

当日は、台風の影響で行事内容等をガラリと代えて、学校内での行事とならざるを得ませんでしたが、初めて体験する内容も含んでいたことから、終始和やかな雰囲気の中で有意義な時間を過ごしました。

体育館で行った開会式で学校長は、「あいにくの天気ですが、児童・先生とも今日を楽しみにしていました。万華鏡作りもあるので楽しく学習しましょう」とお話しがありました。

当署からも「ちょっと難しい学習時間もありますが、3つの行事をみんなで楽しく進めましょう」と、児童たちに語りかけました。

まず1つ目の行事は、ビニールポットにドングリを植える「苗作り」を行いました。

これまでは森林管理署で作成したポット苗をカミポットに移植し、植樹する形を取っていましたが、今回は来年以降の行事に向けて、森林を作り育てる一番最初の作業を体験してもらうことを目的に、一人当たり5ポット作成してもらい、学校校庭の樹木下に存置させました。

その中で当署からは、ポット苗の作成方法と、来春の融雪時にポット苗の点検・6月以降に芽吹くであろうミズナラ苗の生長を観察するように要請し、児童たちは元気に芽を出してくれるように願いながら、テキパキと作業を進めていました。

 芽が出ることを願いポット苗作り

芽が出ることを願いポット苗作り

 綺麗な模様を観察し心和ませる児童たち

綺麗な模様を観察し心和ませる児童たち

2つ目の行事は、『森林のお話』と題して講話を行いました。

内容は、9月に行った美沢小学校と同様に、

(1)森林の役割と日常生活との係わり

(2)地球温暖化の中での森林育成の重要性

(3)伐採・木材利用を含めた森林育成サイクルの大切さ

(4)人工林に人手をかけることで森林整備・地球温暖化防止に繋がることの関連性など、木育の趣旨も交えた話に、児童たちは真剣に聞き入っていました。

3つ目の行事は、『森の万華鏡キット』作成を行いました。

まずは完成品を覗いてイメージを掴んでもらった後、当署の説明で作成を開始。

キットを徐々に組み立てながら、枠組みが出来上がった段階で、万華鏡の内面に色とりどりの木の葉を粉砕した材料を入れ込み、クルクル回しながら観察する実験を開始、児童たちは「わ~綺麗、すごい!」などの歓声を上げていました。

その後、万華鏡の筒に貼る紙にドングリや動植物など、思い思いの絵を書き込んでキットを完成させ、「世界に一つ、自分だけの万華鏡」を作れたことに、満足げな表情を浮かべていました。

最後の閉会式では、児童代表から「森林管理署の皆さん、今日は来てくれてありがとうございました。『木育』の話を聞いて今後も志比内に住み続けるとしたら、これからも自然に向き合って生きていきます」との力強いお礼の挨拶があり、一連の行事を終了しました。

(宇佐美 森林整備官(森林ふれあい))

 

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