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 森林のこともっと知りたい

秋空の下、3市町の小学校で森林教室を実施

~秋の部の森林環境教育~

【上川中部森林管理署 】


遊々の森で毎年、積極的な森林環境教育を実施

遊々の森で毎年、積極的な森林環境教育を実施

上川中部森林管理署では、5~6月に2つの小学校で実施した森林教室に引き続き、9月にも3つの小学校で森林教室を実施しました。

この時期に実施しているのは、植樹適期であることと併せて、春に紙ポット苗を作成し学校で大切に育てた苗を山に返すことで、自らの手で森林を造り育てて行きたいという気持ちが込められています。

また、植樹だけでなく、各学校とも相談しながら児童の状況に合わせた様々な森林環境教育を実施しており、児童たちも各活動を通じて自然環境の尊さや森林づくりの大切さを改めて実感しているようでした。

このページでは、各学校の取組を紹介します。

【美沢小学校

美瑛町郊外にある美沢小学校は、全児童27名と小人数ではありますが、毎年秋にミズナラ苗の植樹を続けてきた森林づくりに熱心な学校です。

天候に恵まれた9月1日に児童27名、教職員10名、本署職員7名が参加する中、学校玄関前で開会式を行いました。

学校長からは「木を植えることはとても大事なことであり、気持ちを込めて活動してほしい」、当署からも「森林管理署は森林を造ったり育てたりしている。今日は皆さんも森林づくりのために山に苗を返しますが、説明をよく聞いて一緒に活動してほしい」などの話があり、児童代表からは「森林管理署の皆さん今日はありがとうございます。苗が元気に育つように頑張って植えます」と述べられ、児童全体の気持ちを代弁しているかのようでした。

その後、野外活動での注意事項((1)ハチ、(2)ダニ、(3)林内歩行)を説明した段階では、余談としてハチの巣の実物断面を見せて、正六角形が無数に並んだ「ハニカム構造」は、軽くて丈夫であり音・衝撃を吸収して断熱の効果もあるため、飛行機の翼や段ボール等を始め様々な構造物・部品に使われています、「ハチは攻撃されると怖い動物だけど、ハチから得られた知識は、私たちの生活に計り知れない御利益を与えてくれているんですよ」と語りかけると、児童たちは真剣な眼差しで聞き入っていました。

引き続き、事前に作成してあった紙ポットに苗を移し替え、現地までのバス移動時には美瑛首席森林官も同乗して、(1)森林の公益的機能や木材などが自分たちの生活にどれだけ役立っているのか、(2)その中での国有林の取組等の「森林のお話」を行い、その流れの中で児童からも森にいる動物・木で作られる物を活発に出してもらいました。最後に「将来のために本を沢山読んで、知識を深めてもらいたい」とお願いし、児童たちは普段触れることのない話に興味深く耳を傾けていました。

現地では、植樹前に記念撮影を行い、植樹後は昨年植えたポット苗の状態を観察したりして、満足げな表情を浮かべていました。

再度学校前に移動した段階で、当初予定していた「種飛ばしキット作成」の時間が取れなくなったため、急遽、ラワンの完成品で実演を行い、10m近く飛んだ上空からクルクル回転しながら落ちてくる光景に、児童たちの歓声が響き渡っていました。

閉会式では、学年毎に感想が述べられ「自分の植えた木が何十年経ったら大きくなるか楽しみ」、「心を込めて植えた、立派に育ってほしい」、「苗を植えて木の大切さを知った、木の多い森を造りたい」、「森林管理署の方の話を聞いて森林の大切さを知った、元気に育ってほしい」など思い思いの言葉で、今年の行事を締めくくっていました。

野外活動にあたっての説明を真剣に聞く児童 

野外活動にあたっての説明を真剣に聞く児童

クイズ回答を班メンバーで相談し合う児童たち

クイズ回答を班メンバーで相談し合う児童たち

 

【富沢小学校】

旭川市郊外にある富沢小学校は『遊々の森(美遊の森)』協定締結校であり、9月3日には『秋の野山』と銘打って児童38名、教職員7名、当署職員7名が参加する中、今年2回目の森林教室を実施しました。

学校玄関前で行った開会式では、学校長から「今日は木を育てるための学習をする。感謝の気持ちをもって活動してほしい」と述べられ、当署からも「山に返す際には気持ちを込めて植えてほしい、毎年植えてる苗は何十年もかかって成木になるが、自分たちが大人になった時に思い返してほしい。木のクイズをやりながら現地に向かうので楽しみながら勉強してほしい」と述べ、児童たちも話された内容を受けとめているようでした。

開会式後は、野外活動での注意点等を説明した後、春先に植えて育ててきた苗が残念にも「うどんこ病」にかかってしまったため、学校側とも相談し急遽、ポット苗の植え替え作業を行い、その後児童たちは元気に植樹場所に向けて出発。

当日の行事は、紙ポット苗を裏山(国有林内)に植樹することがメインでしたが、道中の片道2kmに供試木を11本設定し、今年は昨年よりも趣向を凝らして樹種当てならぬ「木(気)になるクイズ」を実施。班分けした6グループに講師が1人づつ付いて、10本は樹木説明と同時にその木にまつわる「三択クイズ」を出題。1本はトドマツ成長不良木の節・枝張りの状態を数える「樹齢当てクイズ」を行いました。

現地到着後、早速行ったクイズの回答では、各班とも引っかけ問題が多かったにもかかわらず、8~11問正解するという好成績!、正解発表する度に大きな拍手と歓声が沸き起こっていました。

その後、植樹と木札立てを行い全員で記念撮影、森の中を散策しながら帰路につきました。

学校に帰ってからの「種飛ばしキット作成」は、時間の関係で実施できずキットの贈呈のみとなりましたが、閉会式では各学年代表から「クイズは難しかったけど、多く正解できて楽しかった」、「色んな木の勉強が出来て楽しかった」、「昨年と違うクイズで面白かった。ドングリの木が早く大きくなってほしい」、「自分は最後の行事となったがドングリ苗が早く大きくなってほしい」などの感想があり、最後に6年生の児童代表からは「森林管理署の皆さん準備ありがとうございました。一番はクイズが楽しかったし木に興味が持てたこと。今後も積極的に木を植えていきたい」とのお礼の挨拶がありました。

一連の行事を通じて、児童それぞれに良い思い出が作れたようであり、今後も色んな体験が出来る行事を楽しみにしているようでした。

【志比内小学校】

今年2回目となる東神楽町志比内小学校の森林教室は9月29日に開催。児童8名、教職員4名、当署職員5名が参加する中、春に作成した紙ポットミズナラ苗を巨木「森の神様」奥の国有林に植樹し、無事根付くことを全員で祈りました。

植樹場所に向けてはバスで移動しましたが、その車中では現地の西神楽首席森林官が、森林の大切さや造り育てることの意義等を訴える「森林のお話し」を行い、児童たちもその必要性を感じ取っているようでした。

巨木「森の神様」前の開会式で学校長からは「楽しみにしていた森林教室が始まる、私もドキドキしています。みんな深呼吸をして!、とってもいい香りがするでしょう。森林教室は五感で感じる学習であり、大自然の中で楽しんで活動してほしい」との話があり、当署からも「志比内小の苗は元気に育っており、自分たちも木と一緒に成長してもらいたい。皆さんが大人になる時には、ミズナラも大きくなってドングリが採れるようになる。大きく育つよう祈りを込めて植樹して下さい」と述べ、児童たちも自分たちが続けている活動の意義を、受けとめているようでした。

引き続き、野外活動時の注意事項を説明し、その中でハチの巣の実物断面を見せてハチの行動特性と、「ハニカム構造」が人間の生活に非常に役立っていることや、熊の行動特性と「熊よけホーン」を鳴らす実験なども行い、植樹だけでなく森林の中での安全な楽しみ方なども学習してもらい、児童たちは初めて見聞きした内容に、興味深く聞き入っていました。

その後、徒歩で植樹場所まで移動。植樹が始まると同時に土砂降りになる、あいにくの天気となりましたが、植樹後に以前から植樹してきたミズナラ苗が立派に育っていることを確認し、全員で記念撮影。

雨天のため、閉会式は学校に戻って行いましたが、時間の余裕があったため「種飛ばしキット(2種類)」の説明と実験を行い、全体で楽しむ時間が出来るなど、今回の行事は短時間の中でも有意義な内容で終えることが出来ました。

最後に、閉会式では児童代表から「皆さんミズナラ苗をしっかり植えれましたか?、昨年植えた苗は大きく育っていましたね!、森林管理署の皆さん今日はありがとうございました。僕たちはこれからも森林を大切にしていきます」とのお礼の挨拶があり、行事を締め括りました。

 植樹を終えて満足げな表情で記念撮影

植樹を終えて満足げな表情で記念撮影

後書き…

9月の森林教室も、他行事や各種イベント等が重なり準備を含め大変さはありましたが、森林技術指導官や業務グループ関係者、さらに管轄する首席森林官・地域技術官等の現場の協力の下で、好評のうちに各森林教室を終えることができました。

来年度も、様々な企画を練って森林教室を行うことになると思いますが、未来ある児童たちに森林づくりや環境問題の大切さ、国有林が行っていること等の理解が深まるよう、取組を進めていきたいと考えています。 

(宇佐美 森林整備官(森林ふれあい))

 

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