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 森林のこともっと知りたい 

北海道森林管理局では、学生のみなさまが森林管理局の実際の行政事務に接することにより、学習意欲を喚起し、高い職業意識を育成するとともに、国有林野事業及び林野行政に対する理解を深めてもらうことを目的としてインターンシップを実施しています。

今年度、この制度に応募した学生が職場で感じたことなどをブログにして発信します。

札幌工科専門学校1年生がインターンシップ

未来を創る人財に期待~将来の希望は森林官!-

【十勝西部森林管理署 】 


 平成27年8月3日(月曜日)~7日(金曜日)の5日間、十勝西部森林管理署では札幌工科専門学校(環境緑地工学科)からのインターンシップ(就業体験実習)を受け入れました。

事前の実習生との打合せにおいて、環境緑地工学科では、「緑をつくり、育て、守る」という観点から林学・造園学・園芸学を総合的に学び、各種国家試験取得を目指していると聞き、当署では実習生の学習意欲の向上や高い職業意識の育成に貢献するとともに、国有林野事業及び林野行政に対する理解も深めてもらえるようカリキュラムを編成しました。

1日目、8月3日(月曜日) 

 【ガイダンス】

先ずは、林野庁・森林管理局等の組織概要、当署管内概要等をレクチャー、その後は、実習に携わるスタッフ(指導員・各事業担当者)紹介とカリキュラムの確認

実習生にレクチャーする川部署長

実習生にレクチャーする川部署長

【安全指導】

現場実習における注意事項(蜂対策、熱中症対策など)及び衛星携帯電話の使用方法等を説明

衛星携帯電話の使用方法を説明

衛星携帯電話の使用方法を説明

実際に衛星携帯電話で通話確認

 実際に衛星携帯電話で通話確認

カリキュラム(1)【どうして野ネズミを捕獲するの?】

野鼠予察調査(エゾヤチネズミをはじめとする野ネズミ類の生息状況のモニタリング)のため、トラップを設置して野ネズミを捕獲。樹木を野ネズミ被害から守る対策の一環として行っています。

トラップに餌を取り付けて調査箇所に設置

トラップに餌を取り付けて調査箇所に設置

カリキュラム(2)【コンテナ苗って何?】

特殊な形のコンテナ容器を使って育てた根鉢(土)付きの苗木を「コンテナ苗」と呼んでいます。造林・育苗コストの低減を図るため実用化の推進に取り組んでいます。

普通苗とコンテナ苗の成長の違いなどを調査

普通苗とコンテナ苗の成長の違いなどを調査

カリキュラム(3)【樹木の見分け方教えて】

樹木は、葉の形や樹皮など様々な特徴があります。現地には樹皮が剥離されたキハダがあったので、内樹皮が鮮黄色であること、また、カラマツ(葉は針形)とアカエゾマツ(葉の断面は四角~菱形)の葉の特徴について説明


 

樹皮が剥離されたキハダ

樹皮が剥離されたキハダ

カラマツとアカエゾマツの葉を確認

カラマツとアカエゾマツの葉を確認

【1日目を終えての実習生のコメント】

今まで体験したことがないことをさせて頂き、とても勉強になることばかりだった。

衛星携帯電話を使用した際もまるで普通の電話のように話すことができ、とても驚いた!

現在、造林事業で行っている普通苗とコンテナ苗の成長速度の比較調査では、その成長速度に差があることを知りとても勉強になった。

また、野鼠予察調査では、自分の手でトラップを仕掛けることができてとてもいい経験になった。

初日は緊張と驚きでの連続で疲労が溜まったが、自分の為になる話ばかりなので、あとの4日間はいい意味で楽しく実習していきたい。

  2日目、8月4日(火曜日)

カリキュラム(4)【昨日設置したトラップの様子は】

調査箇所に設置したトラップには、エゾアカネズミとトガリネズミが掛かっていました。

捕獲した「エゾアカネズミ」と「トガリネズミ」

捕獲した「エゾアカネズミ」と「トガリネズミ」

カリキュラム(5)【防風柵の設置目的は?】

日高山脈を吹き下ろす強風により、生育状況が良くない造林地に防風柵を設置して樹木の生長を助けます。

防風柵の効果などを説明

防風柵の効果などを説明

防風柵の設置状況

防風柵の設置状況

カリキュラム(6)【下刈を実施する基準は?】

植林した苗木の成長を妨げる雑草や灌木を刈り払う作業で、植林後の数年間、毎年、夏期に行います。

下刈実施後の状況を確認

下刈実施後の状況を確認

カリキュラム(7)【樹高の測り方は?】

林況調査等では樹高を測定することもあります。樹高を測る道具はいくつかありますが、今回は測高器を使って樹高を測りました。

 

ブルーメライス測高器により樹高を測定1

ブルーメライス測高器により樹高を測定2

ブルーメライス測高器により樹高を測定

カリキュラム(8)【GPSの使用方法等を教えて】

GPS端末を使って、森林内で現在地を確認して取り込んだ位置情報をパソコンに取り込んで見ました。

 

GPSの使用方法を説明

GPSの使用方法を説明

パソコンにGPSデータを取り込み

パソコンにGPSデータを取り込み

【2日目を終えての実習生のコメント】

最初に昨日設置したトラップに野ネズミがかかっているのかを確認、見事エゾアカネズミとトガリネズミを捕獲。2匹とも今まで見たことがなかったので貴重な体験をすることができたが、ネズミを見分けるのは簡単ではないと感じた。

下刈り箇所では、太陽光が十分に当たっている苗木とあまり当たっていない苗木により、成長の差は明らかだったので太陽光の影響は大きいと感じた。

GPS測量を行った際は、衛星を使っての測量なので手間はかからないことに驚いた。

樹木の樹高を測定するブルーメライスという機器を使用したが、意外と簡単に測ることができた。

胸高直径を測る際に、北海道と本州では基準に違いがあることを知れてとても為になった。

1日中、森林内にいたので疲れたが、とても楽しかったので、明日からも頑張りたい!

3日目、8月5日(水曜日)

 カリキュラム(9)【林業専用道って何ですか?】

林業専用道とは、幹線となる林道を補完し、森林作業道と組み合わせて、間伐作業など森林施業に用に供する道のことです。普通自動車(10トン積程度のトラック)や大型ホイールタイプフォワーダの輸送能力に応じた規格・構造を有するものです。

作設に当たっては、地形・地質の面から十分な検討を行い、規格・構造の簡素化を旨として、平均傾斜25度~30度程度以下の斜面を基本に、出来るだけ地形に沿って計画します。

 

止水板の効果などについて説明 

止水板の効果などについて説明

護床ブロックの効果などについて説明

護床ブロックの効果などについて説明

コンベックスで幅員を測定

コンベックスで幅員を測定

クリノメータで傾斜を測定

クリノメータで傾斜を測定

カリキュラム(10)【「国見山」ってどんなところ?】

国見山は、帯広市の中心地から北西に10キロメートル、十勝川と然別川の合流点の西北側(芽室町・音更町)に位置しています。

自然観察教育林(自然教育に適していて、自然探勝を楽しみながら植生、野鳥などの観察や森林の働きなどを学ぶことができる森林)に選定されており、地元を中心に多くの人に利用されています。

 

自然探勝路の利用状況等を確認

自然探勝路の利用状況等を確認

案内板により「センボンキツネノサカズキ」について説明

案内板により「センボンキツネノサカズキ」について説明

自然探勝路で見つけたツバメオモト

自然探勝路で見つけたツバメオモト

 

【3日目を終えての実習生のコメント】

午前は雄馬別林道に行き、林業専用道がどのように作られるのか見学。林業専用道は想像していたより綺麗な道で、様々な基準が定められ事故が起こらないように設計されていることが分かった。

午後は森林レクリエーションとして利用される国見山に行き、貴重な植物や色々な種類の樹木を実際に見ることにより特徴を捉えることができ、樹木の種類を覚える良い機会になった。また、実際に見ることはできなかったが、センボンキツネノサカズキという貴重なキノコの画像なども見ることができて良かった。

4日目、8月6日(木曜日)

カリキュラム(11)【なぜ治山が必要なの?】

日本は、地形が急で、地質がもろく崩れやすい地域が多いことに加え、豪雨が発生しやすいことや火山・地震活動が活発であること等から、山腹崩壊、地すべり、土石流等の山地災害が発生しやすい条件にあります。

このような条件にあることから山地災害の未然防止・軽減を図る、治山が必要となります。

 

復旧した山腹崩壊地の全景

復旧した山腹崩壊地の全景

「木製校倉式土留工」と「厚層基盤材吹付工」について説明

「木製校倉式土留工」と「厚層基盤材吹付工」について説明

スリットダムの全景

スリットダムの全景

スリットダムについて説明

スリットダムについて説明

【4日目を終えての実習生のコメント】

大樹町の国有林で治山事業と分収育林について学んだ。治山事業では実際に山腹崩壊していた箇所に行き、治山工事により復旧した様子を見学。工事前の写真と工事後の現地を見比べると人間の力の偉大さがわかった。

また、パンケナイ川では大雨による大量の土砂や流木に対処するスリットダムを実際に見学。

それは一見単純な構造物だったが上手く土砂等を受け止めていて感動した。

明日は最後の実習日なので気を引き締めて取り組みたい!

5日目、8月7日(金曜日)

カリキュラム(12)【素材生産って何ですか?】

素材生産とは、森林に生育する立木(樹木)を伐採して素材(丸太)に加工し、決められた場所に運搬・集積するものです。

一般的な作業の工程は、基本的に、伐倒、枝払い・玉切り、集材、巻立等になります。

ここでの作業の工程は、フェラーバンチャによる伐開・道付け、ハーベスタ又はチェンソーによる伐倒、枝払い・玉切り、グラップルによる木寄集材、フォワーダによる運材、グラップルによる巻立です。

 

グラップル(手前)・フォワーダ(奥)

グラップル(手前)・フォワーダ(奥)

フェラーバンチャザウルスロボ

フェラーバンチャザウルスロボ

丸太の太さ(経級)を計測 

丸太の太さ(経級)を計測

太の長さ(長級)を計測

太の長さ(長級)を計測

販売するための物件標示

販売するための物件標示

森林作業道で「排水処理」について説明

森林作業道で「排水処理」について説明

【最後は意見交換会】

この5日間は、教える側、教わる側、双方にとって良い機会となりました。

実習生からは、「インターンシップの期間を2週間にして頂きたかった」、「もっと動植物の調査も経験してみたかった」などの要望もあり、今後の課題なども見つかりましたが、終始笑顔の意見交換となりました。

意見交換会

【5日目を終えての実習生のコメント】

最終日は高性能林業機械などを見学。丸太を運ぶ機械や樹木を伐採する機械など様々な種類があり、これが実際に稼働しているところを見てみたいと思った。

残念なことに早朝の降雨で作業は見られなかったけど、このような機械があると人の手で作業を進めるより作業効率はかなり良くなると感じた。

午後からは森林作業道を見学、基準は林業専用道とさほど変わらないが、森林作業道は実際に作業する人の工夫がかなり必要だと感じた。

最後には意見交換会をしていただき、職員の皆さんと話すことができて、とても自分の為になった。

インターンシップ初日、緊張していた自分に気さくに話しかけてくれた暖かい職員の皆さんや忙しい中で協力して頂いた指導員の方々にはとても感謝しています。

本当にありがとうございました!

(就業体験実習生)

 

お問い合わせ先

総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271

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