ホーム > 森もり!スクエア > 森林のこともっと知りたい! > 「森林について教えて!」新川西中学校生が訪問学習


ここから本文です。

 

 森林のこともっと知りたい

「森林について教えて!」新川西中学校生が訪問学習

~総合的な学習の時間を活用して~

【北海道森林管理局 】

平成26年10月17日(金曜日)、札幌市立新川西中学校の1年生43名が、北海道森林管理局へ訪問学習に来てくれました。

「総合的な学習の時間」を利用して「環境」について学習をしている中で、特に「森林、気象」をテーマに取り上げている皆さんということで、より深く学んでもらうにはどうすればよいか?準備にも気合が入りました。

この日の前半のテーマは、事前に送付してもらった質問からも生徒の皆さんの関心が高いことが分かった「地球温暖化と森林」です。

森林は二酸化炭素をたくさん吸収するので、地球温暖化防止に役立っているといわれていますが、実際に吸収・固定している量はどのくらいなのでしょうか?樹木が蓄えている炭素の量を計算し、それを二酸化炭素の量に換算して、木が吸収している二酸化炭素の量を理解してもらいます。

まず、蓄えている炭素の量を求めるためには、材積(木の体積)を調べなければなりません。
そのためには胸高直径(地上1.3m地点の木の直径)と樹高(木の高さ)を測ります。

晴れていれば、近くの公園でこの二つを測定してもらうところから始める予定でしたが、あいにくの雨模様だったため、スタッフが事前に測定したデータ(班毎に異なるデータ)を使用しました。

5班に分かれて事前学習

5班に分かれて事前学習

班毎に計算して二酸化炭素の吸収量を求め、さらにその数値を人間や自動車が放出している二酸化炭素量と比較することで、樹木の二酸化炭素吸収量を実感してもらいました。

人を木に見立てて輪尺の使い方学習

人を木に見立てて輪尺(注1)の使い方学習

このような結果になりました

このような結果になりました

「森林」というと、山を想像して、普段の生活と切り離して考えがちだと思うので、今回はあえて身近な公園の木(イチョウ・ヤナギ・ケヤキなど)を対象にしました。

公園にある木でも森林の樹木でも、木の働きは変わりませんが、公園に比べて樹木がたくさんある森林は、二酸化炭素の吸収源としてより大きな役割を果たしていることを実感してもらえたと思います。

後半のテーマは、「植物の戦略」です。植物は多くの子孫を残すために、できるだけたくさんのタネを遠くまで飛ばす(もしくは運んでもらう)ための工夫をしています。

タネが親個体から離れて移動するための方法は植物ごとに異なります。

たとえば風を利用して運ばれるタネ、動物に食べられたり体にくっついたりして運ばれるタネ、はじけて飛ぶタネなどがあり、それぞれの植物の例とともに説明しました。

その中から、今回は無風状態でも遠くまで飛ぶアルソミトラ、地上60メートルから舞い降りるフタバガキ科の木(この二つは熱帯雨林の木で日本にはありません)、風を利用して運ばれるニワウルシのタネの模型を作って飛ばしてもらいました。

森林管理局1階ホールの吹き抜け部分を利用して2階からタネ模型を飛ばしてもらったところ、何度も繰り返し飛ばすなど大変盛り上がりました。

タネの形や飛び方の違いを楽しみながら学んでもらえたと思います。

タネの模型の作り方を伝授

タネの模型の作り方を伝授

下に飛ばしてみよう

下に飛ばしてみよう

この日一番の盛り上がり

この日一番の盛り上がり

最後に質疑応答と感想の時間を設けました。

「世界中で森林伐採が進んでいるが、このままだと森林がなくなってしまうのではないか」「酸性雨によって森林はどのような被害を受けているか」といった質問や、「人は森林をうまく活用していることが分かった」「温暖化防 止のために森林が果たしている役割が分かった」などの感想がありました。

森林は再生産できる資源です。日本の人工林(人が作って管理している森林)では「切って、使って、また植える」というサイクルがうまく回ることが重要であり、森林づくりのためには木を切って使うことが必要であることが伝わっていればと思います。

今回の訪問学習をきっかけに、今後さらに森林について学習を深めてもらえることを願っています。

 

(注1)輪尺(りんじゃく)…木の太さを測定するための道具。

(大塚 緑の普及係長)

ニワウルシのタネの模型

左からアルソミトラ・フタバガキ科・ニワウルシのタネの模型

 

お問い合わせ先

総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271

森林管理局の案内

リンク集