6月11日(金曜日)、十勝西部森林管理署東大雪支署では士幌町立新田小学校のみなさんと森林教室を行いました。
今回の森林教室は、「木の葉かるたとりゲーム」や「樹木の洋服探しゲーム」を通し、学校林の中にある樹木の葉や樹皮の特徴を学びました。
木の葉かるたとりゲームは、木の葉の特徴や名前をかいた読み札を読み、押し葉をラミネートしたものを取るというゲームです。
こども達は、いろいろな形の葉に興味を持ち、読み札を読むと素早くカードに手を出し、これだこれだと葉っぱを取っていました。
また、ナナカマドやトチノキは小葉(しょうよう)という小さい葉があつまり、全体として一つの葉になることを知り驚いていました。ゲームのあと、ちょっとしたテストをしてみたところ、樹木の名前もたいぶ覚えられたようでした。
樹木の洋服探しゲームは、いろいろな模様や色の洋服(=樹皮)を探しながら、樹皮の特徴を学ぶものです。
こどもたちは8枚の写真を手に学校林を駆け回り、写真と実物を見比べて、ゲームを楽しみながら解答していきました。
このゲームのなかでは、トドマツにはヤニツボがあり、落ちている木の枝でそれをつぶすとトロッとしたヤニが出てきていい香りがすることに一番興味をもったようで、こども達や先生方も一緒になって「すごーい!はちみつみたい!」と歓声をあげていました。
また、森林官が、葉のない冬でも樹皮や樹形から樹木の判別を行っていることにとても驚いた様子でした。
ゲームの後は、新田小学校の日頃の愛鳥学習にちなみ、バードコール(※)を作成しました。
バードコールの木の部分に、絵を描いて色つけしオリジナルのバードコールを作成しました。木と金属をこすり合わせて鳥の鳴き声のような音がでると「私のもなった!!」とうれしそうに鳴らしていました。
後日いただいた森林教室の感想文には、「バードコールを鳴らして遊んでいるとすずめが近寄ってきた」、「木の葉かるたとりゲームをもう一度やりたい!」とのうれしい感想があり、森林や木について興味をもったようでした。
今後もこのような機会で楽しく樹木や野鳥への関心を深めていただければと思います。
【バードコール】:木と金属のボルトをこすり合わせて鳥の鳴き声を出す道具。 かつてはヨーロッパで狩猟用に鳥を呼び寄せるために使われていたが、近年は鳥と親しくなるための道具として親しまれている。
(勝丸 森林ふれあい係長)
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