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狩猟者のための森林講座を開催
【石狩森林管理署】
令和元年11月18日(月曜日)、北海道森林管理局の大会議室で「狩猟者のための森林講座」(18時30分~20時)を開催しました。
昨年11月20日に猟銃誤射で職員が亡くなった事故以来、北海道森林管理局も北海道猟友会札幌支部もそれぞれ、このようなことが2度と起こらないようにするために様々な取組を行ってきました。
この度、安全な狩猟によりエゾシカを減らすために、同じ方向を向いて、石狩森林管理署及び北海道森林管理局と北海道猟友会札幌支部が、お互いに意思疎通を行いながら取り組むことが重要との認識に立ち今回の森林講座を行いました。
当日は、みぞれ交じりの悪天候となりましたが、会場が満席になるほど多くの方に参加していただきました。
満席になった会場
開会に当たり、石狩森林管理署の窪井次長から本日の講座を開催した経緯などを踏まえた挨拶があり、続いて北海道森林管理局の組織や石狩森林管理署の概要について説明しました。
石狩森林管理署からは、どのような業務内容で職員が森林に入っているか、また林業事業体職員が働いているかを説明しました。
石狩森林管理署の窪井次長の開会挨拶
その後、保全課の藤本生態系管理指導官から、森林内での仕事や銃猟者が体験を元に作成した危険な事例のほか、錯視や錯覚について体験するパワーポイントで理解を深めていただくともに、残滓放置による危険性についても説明しました。
藤本生態系管理指導官の説明
また、今年度から新たに導入した銃猟立入禁止区域のページの見方や活用、確認方法について根田監査官から説明しました。
国有林職員の森林内での活動について更に知っていただくために、企画課の平田事業企画係長が実体験を元に描いた絵(お山ん画)を使って、森林官の仕事の内容や冬の間の事業、シカ被害の実態や林業産業の重要性について説明しました。
森林官の仕事と冬の装備を紹介
重機やチェーンソーなどの音のしないところでも、森林官など山で仕事する職員が多くいることや、冬季は特にササなどが雪の下になり、移動しやすいため行動範囲が広がることなどを説明し、国有林の仕事や森林内に様々な入林者がいる状況について理解を深めていただきました。
北海道猟友会札幌支部の丹保部会長が、札幌支部が安全な狩猟に向けて実施している取組の紹介と安全指導の内容について説明されました。
北海道猟友会札幌支部の取組の紹介
その後、猟友会の会員から寄せれた質問に応える意見交換を行い、最後に齋藤札幌支部長から「今回の講座は有意義であり、今後の安全狩猟に反映していきたい。」と挨拶されました。
齋藤札幌支部長の閉会挨拶
今回、このような講習会を行うことによって、北海道猟友会札幌支部と石狩森林管理署の取組や方針について理解を深めることができ、安全のためにお互いのことを理解し、顔が見える関係を築くことの大切さを確認することができました。
今後も、機会を捉えてお互いに意思疎通を図りながら安全な狩猟に向けた取組をすすめていきたいと考えています。
(森林技術指導官 久慈)
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お問合せ先
総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271
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