このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

     各地からの便り

    コンテナ苗及び地域材流通研修会を開催!

     

    【檜山森林管理署】 


    コンテナ苗は、低コスト造林の柱として、これまでも地域に広く普及させるための取り組みを進めてきており、今年度の檜山署重点取組事項となっています。

    地域に対してコンテナ苗への理解と普及を進めるためには、職員一人一人がコンテナ苗の基本を知る事が非常に重要となってくることから、署内職員を対象に研修会を開催することとしました。
    また、併せて川下の状況を知り地域材の有利販売を目的に、地域材の移出・輸出についての研修会も同時に開催する事とし、令和元年7月17日(水曜日)コンテナ苗及び地域材流通研修を開催しました。

    研修会は、当初署内職員を対象に企画を進めてきましたが、普段得られない貴重な機会であることから、渡島署、函館事務所、駒ヶ岳・大沼森林ふれあい推進センターの国有林関係者の外、渡島総合振興局をはじめとした道関係者にも参集範囲を広げ、総勢54名で実施しました。

    開会式の様子
    開会式の様子

    コンテナ苗研修会では、渡島種苗協議会の全面協力の下、コンテナ苗を積極的に生産し、今年度コンテナ苗安定供給協定も締結している北斗市の(有)谷口精光園の苗畑で実施しました。
    研修会は、谷口代表取締役に講師をお願いし、苗畑を移動しながらコンテナ苗の生産過程や樹種による特性、緩効性肥料や生分解性コンテナ等の取組や工夫、苦労や予期せぬトラブル等、苗木生産者ならではの生の声を聞くことが出来ました。

    生分解性コンテナの根鉢の状態
    生分解性コンテナの根鉢の説明

    生産者の説明を熱心に聞く職員
    コンテナ苗生産者の説明

    参加者からは、コンテナへの直接播種の状況や緩効性肥料の効果、生分解性シートのコストとメリット、梱包時や払出しの工夫、保冷庫の活用等、活発な意見交換が行われる有意義な時間となりました。

    渡島種苗協議会からは、生産者と使用者が意見を交換する貴重な機会であり、今後も互いの意思疎通を図りながら、積極的なコンテナ苗使用と地域へのコンテナ苗の普及に努めてもらいたいと要望を受け、コンテナ苗の研修会を終了しました。

    生分解性コンテナ苗
    生分解性コンテナ苗

    意見交換の様子
    意見交換の様子

    午後からは、場所を函館港に移し地域材流通研修会を開催しました。

    函館港は、道南の移出・輸出の拠点であり、埠頭にはたくさんの地域材が所狭しと椪積(はいづみ)され次の船積を待っている状況です。

    研修会は、梶岡函館事務所長に講師となってもらい、現在の木材産業の現状、新築着工戸数の推移、森林・林業基本計画による木材輸出促進の背景等の説明を受け、続いて函館港からの輸出量の推移、国別の輸出量・金額、さらには函館港からの移出の推移と主な移出先等、現地の丸太を移動しながらわかりやすく解説してもらいました。

    参加者からは、海外から求められる樹種やその品質、径級や材長、海外の主な使用目的等、林業に従事する職員ならではの具体的な質問が飛び交っていました。

    移出・輸出の現状を説明
    移出・輸出の現状を説明

    船積を待つ椪積丸太
    船積を待つ椪積丸太

    移動を含む一日工程となりましたが、どちらの研修会も普段は得られない貴重な時間になりました。


                                                       
    (森林技術指導官 橘)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271