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北海道大学大学院農学研究院との連携協定※に基づく講演会を開催
【北海道森林管理局】
平成31年3月12日(火曜日)、北海道森林管理局大会議室において、北海道大学大学院農学研究院 渋谷准教授による講演~強い風害後60年間の森林の動態~を開催し、北海道森林管理局の職員約90名が熱心に耳を傾けました。
北海道大学大学院農学研究院 渋谷准教授
渋谷准教授から、強い森林攪乱後の回復過程を詳細に調べた例は皆無(60年間の固定地調査は世界最長)であり貴重な調査であるとの説明の後、講演が始まりました。講演のポイントは以下の通りです。
- 道内3カ所の調査地における風害前後の林況から、針葉樹率が高いほど、平均直径が大きいほど被害が大きいなど風害前の林相と被害率は関係がある。
- 風害後の林況の変化として、60年後には全ての調査地で広葉樹が優占する。
- 立木本数は風害後増加し、35~40年で最大となりその後は減少する。
- 樹種構成の多様性は種数の増加とともに増大し、20~30年で最大となりその後やや減少するが風害後よりも大きい。
- 60年後、量的には回復したが小径木が多く、林分構造の回復にはまだ長期間を要する。
など、データに基づき分かり易く説明して頂きました。 今後、多様な森林づくりを推進していく上で大変参考になりました。
会場の様子
※北海道大学大学院農学研究院と北海道森林管理局との連携協定 森林・林業・木材分野に関し連携・協力することにより、北海道における適切かつ効率的な森林整備、森林資源の利活用の推進、自然環境の保全並びにこれらに取り組む人材の育成を推進し、林業・木材産業及び北海道の持続的な発展を加速することを目的として、平成28年7月15日に協定を締結。協定に基づき、森林・林業技術の向上、人材育成等について、それぞれが有する資源・人材・技術・知見を活用した取組を連携して実施することとしています。
(企画課 課長補佐 小林)
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