このページの本文へ移動

北海道森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

     各地からの便り

    「北大の大学生が砂坂海岸林を見学」

    【檜山森林管理署】 


    平成30年8月24日(金曜日)に、北海道大学農学部の6名の学生が授業の一環として毎年行っている海岸林学習のため、砂坂海岸林の見学に訪れました。
    「砂坂海岸林」は檜山森林管理署管内の江差町水堀地区にあり、日本海の海岸線に沿って長さ1.5キロメートル、幅0.5キロメートル程の帯状の海岸林で、海からの強風や飛砂等から地域住民の暮らしを守る大切な役割を持っています。

    まず、砂坂海岸林の入口にて職員が砂坂海岸林の特徴や歴史を説明しました。
    実はこの砂坂海岸林は、明治初期に過度の伐採が原因で丸裸の砂地となってしまった経緯があり、試行錯誤を重ねて再生させた人工林です。

    海岸林入口にて、砂坂海岸林を紹介
    海岸林入口にて、砂坂海岸林を紹介

    その後、林内に設置されている砂坂海岸林展示館に移動しました。
    この展示館では、荒廃砂地であった当時の様子や海岸林を再生させる取組について、パネル展示されている資料やビデオを使い説明しました。

    パネル写真で荒廃砂地だった当時の様子を説明
    パネル写真で荒廃砂地だった当時の様子を説明

    海岸林再生の取組についてビデオを視聴
    海岸林再生の取組についてビデオを視聴


    大学生の皆さんは海岸林の再生について真剣な様子で学んでおり、「乱伐される前はどんな林相だったのか」、「なぜ、当時の林相とは違うクロマツを植えたのか」、「砂地は現在も広がっているのか」等沢山の質問がありました。

    これらの質問に対しては、乱伐が起こる前の林相はナラ・カシワ等の広葉樹主体の林相であったこと、荒廃地に広葉樹の苗木を植えてみても上手く定着せず、植栽試験の結果が良かったクロマツを植えることになったこと、砂地は多少の変動はあるものの、砂地が大きく広がっている様子は見られないことを説明しました。

    こういったやりとりから、荒廃砂地という森林とは全く異なる環境下での植樹が容易ではなく、手探りで進めていくしかなかったことを感じてもらえたと思います。

    展示館での学習を終えた後、林内に入り現在の林相を実際に見てもらいました。

    現在の林相はクロマツが主体ですが、ナラ・カシワなどの広葉樹も見ることができます。
    これら広葉樹の天然更新を促し、多様な樹種構成にしていくことが課題であることを説明しました。

    林内に生えている樹種や更新の様子を観察
    林内に生えている樹種や更新の様子を観察

    最後に林内を抜け海岸へ出て、海岸林の最前線にあたる箇所を案内しました。
    強風の影響を示すかのように海側から内陸に向かって樹木の背丈が高くなっている風景が印象に残ったようでした。

    海岸林最前線の様子

     海岸林最前線の様子

    多様な樹種からなる海岸林の造成に向けて、この箇所にはカシワ等の広葉樹を植栽しています。
    通常の林内に植える場合と異なり、海風から苗木を守るため三角防風柵で囲っていること、砂の移動を抑えるため木材チップを敷き詰めていることが特徴的です。また、ウサギの食害を防ぐため一部の苗木にはネットも巻かれています。
    通常よりも労力やコストも多くかかっている状況を説明しました。

    カシワ植栽箇所の様子
    カシワ植栽箇所の様子

    この取組の成果が現れるのは、苗木が生長して新しい林相を成す数十年先になることを説明すると、学生のみなさんは森林づくりに係る年月の長さを改めて感じたようでした。
    今後も、この大切な海岸林を少しでも多くの人に理解してもらうよう取組を進めて行きたいと思います。

     

     

    (総務グループ  長岡)

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

    PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
    Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

    Get Adobe Reader