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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    12年のバトンをつなぐ、高校生への森林環境教育

    【渡島森林管理署】 


    平成30年6月6日(水曜日)、8日(金曜日)に高校生への森林環境教育として、七飯町カリマ国有林内の「有斗希望の森」で6日に、「柏稜永遠の森」で8日に下刈り体験を実施しました。この下刈り体験は「遊々の森における森林環境教育等の活動に関する協定」に基づき毎年、函館大学付属有斗高等学校、函館大学付属柏稜高等学校の1年生が行うもので、もう今年で12年目になります。

    下刈り体験するにあたって、事前に両校で森林環境教室を実施しました。

    カリマ国有林の説明をする森林技術指導官
    カリマ国有林の説明をする平森林技術指導官(柏稜高校)

    生徒代表からお礼の言葉
    生徒代表からお礼の言葉(有斗高校)

    6日の有斗高校の下刈り体験は晴天にめぐまれ、汗ばむほどの暑さとなりました。

    三浦署長の挨拶
    三浦渡島森林管理署長のあいさつ

    暑さに負けずに下刈りする生徒
    暑さに負けずに下刈りする生徒(有斗高校)


    8日の柏稜高校の下刈り体験は午後から雨の予報。作業は午前中だったので、なんとか持ちこたえることができました。

    育てている木を切らないように慎重に下刈りする生徒
    育てている木を切らないように慎重に下刈りする生徒(柏稜高校)

    天候が両極端になってしまった二校。しかし、どちらの高校も天気などものともせず、元気に下刈りをしてくれました。

    この下刈り体験が12年間も、ここカリマ国有林で行われてきたのはなぜでしょうか?
    平成16年、猛烈な台風が北海道を襲い、多くの木々が倒されてしまいました。そして、ここカリマ国有林も例外ではありませんでした。
    そこで平成18年に有斗高校・柏稜高校と渡島森林管理署は森林整備協定を結び、緑豊かな国有林をよみがえらせるためにミズナラやブナなどの苗木を植えました。その大切な木々を守り育てるために、以後12年もの間、下刈り作業が後輩たちの手によって行われてきたのです。



    後日、柏稜高校の生徒の皆さんからは、
    「はじめは面倒だと思っていたけど、実際やってみると楽しかった。」
    「木を育てるには大変な労力と、多くの人の力が必要だということが分かった。」
    「いま育てている木が木材として利用できる大きさに成長するのは、私たちの孫の代だと知って驚いた。」
    といった感想が寄せられました。単に今みえている森林を知るだけでなく、森林を通して、過去と未来、そして自分とのつながりを考えてみる良い機会になったようで、私たちも大変嬉しいかぎりです。

    (業務グループ  岡田)

     

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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