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北海道森林管理局

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     各地からの便り

    岸苗畑見学会

    【西紋別支署 


    平成29年6月14日(水曜日)、滝上町にある岸苗畑において、網走西部森林管理署西紋別支署の職員を対象に苗畑見学会を実施しました。

    国有林で使っている苗がどのように生産されているのか、どんな品種があってどんな特性があるのかについての知識をより深めるため、今回の見学会を企画しました。

    見学会では、有限会社岸苗畑の社長で、全国山林種苗協同組合連合会の会長でもある岸紘治氏に、種子の産地によって違う樹種の特性や、品種開発して作られた苗木の特徴などを解説していただきました。

     岸苗畑社長・全国山林種苗協同組合連合会会長 岸紘治氏
    (岸苗畑社長・全国山林種苗協同組合連合会会長岸紘治氏)

    近年、グイマツとカラマツの優れた系統をかけ合わせることによって、炭素の固定能力が高く、地球温暖化の防止に役立つ「クリーンラーチ」、材が強く、幹が真っ直ぐ伸びる「スーパーF₁」等のすぐれた特性を持つ品種が開発されましたが、林業の長い歴史で見たときに、これらの品種は作られてからまだ日が浅く、これからの普及が期待されます。 

    クリーンラーチは、採穂用苗木から採取した10cm程度の穂木を春に挿し木すると、秋には50cm前後まで生長し、翌年の春には山行き苗木として生産されるそうです。生長の早さに職員一同感心しながら聞きいっていました。

     (コンテナ苗の説明を受ける職員)
    (コンテナ苗の説明を受ける職員)

    最近の造林技術で期待されるものの中にコンテナ苗があります。
    コンテナ苗は山林に植えたときに、根がむき出しの裸苗よりも活着しやすいという利点があります。反対に弱点としては、裸苗と違ってコンテナに植え替える際に機械作業が行えず手で植えることになるため、とても手間がかかり、コストが高くなるというところです。 

     (コンテナ苗)
    (コンテナ苗) 

    コンテナ苗を作るには、直接コンテナに種子を植えるのではなく、苗畑で育てた幼苗をコンテナに植え替えます。そうすることで幼苗が育ちやすく、根がしっかりと張るため、丈夫な苗木ができるそうです。 

    (苗畑に植えられたトドマツの稚樹)
    (苗畑に植えられたトドマツの稚樹)

    コンテナに土を入れる機械も見学しました。この機械を使うことによって、今まで手作業で行っていたコンテナの土詰め作業の労力を大幅に軽減することができます。

     (振動キャビティコンテナ培土圧入機)
    (振動キャビティコンテナ培土圧入機) 

    また、岸苗畑では将来滝上町で種子を採取できるよう採種園を造成するため、特定母樹である「中標津5号」グイマツ精英樹と、花粉親となるカラマツ精英樹それぞれを接ぎ木して育てています。種子がとれるようになるまでは、まだ十数年かかるとのことですが、岸社長からは熱い思いも含めご説明いただきました。

     

    (精英樹の苗木)
    (精英樹の苗木)

    今回、岸苗畑を見学させていただき、裸苗とコンテナ苗、どちらだけがいいということではなく、私たちが双方のメリット、デメリットを理解し、適切な利用方法で取り扱うことが重要だと教わりました。

    最後に参加者全員で岸社長にお礼の言葉を告げて見学会は終了となります。
    岸社長、お忙しいなか貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。

    (業務グループ吉井)

    お問合せ先

    総務企画部企画課
    ダイヤルイン:050-3160-6271

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