北海道森林管理局 石狩森林管理署では、平成22年12月2日(木曜日)、北海道石狩振興局及び(独)森林総合研究所北海道支所との3者による共催で、石狩森林管理署が管轄する札幌市南区の国有林において「高性能林業機械及びクローラカートを使用した低コスト・高効率作業システム現地検討会」を開催しました。
石狩森林管理署においては、「森林・林業再生プラン」等を踏まえ、林地に優しく、効率的な「低コスト・高効率作業システム」の普及・定着を推進しており、平成22年度は生産量約3万立方メートルのうちの約3割についてこのシステムを導入することにしています。
この「低コスト・高効率作業システム」の普及と技術開発の観点から現地検討会を開催し、関係機関等に参加を呼びかけたところ、管内の行政機関、林業事業体等から約90名の参加がありました。
検討会では、まず、瀬戸口署長から平成20年度に開催したハーベスタと土そりの作業システムの現地検討会に引き続き、その後改良型として土そりのそりの部分をクローラ型にしたクローラカートが開発されたことから、それを使用した低コスト作業システムを一部の間伐請負事業で実施することにし、林業技術の開発・普及ということで今回の現地検討会を開催した経緯の説明がありました。
続いて、森林総合研究所北海道支所 佐々木 尚三 地域研究監から現在広く積載式集材車両として知られているフォワーダの課題を克服するため、クローラカート型集材方法を開発した経緯が話され、クローラカートの構造、積載量、作業システム、生産性、ベースマシンへの負荷の低減、今後の課題について説明がありました。
土そりに比べ、ベースマシンへの牽引負荷がかなり小さく、表土攪乱も少ないなど環境にも優しく、先進機械ではないものの価格の安い実用的な技術であること等が特徴です。
作業実演では、ハーベスタによる伐倒・枝払い・玉切りの一連作業、グラップルによるクローラカートへの積込み作業、クローラカートをけん引する集材の一連作業が行われ、参加者は真剣に見学していました。
作業実演後、クローラカートを製造した井出 幸四郎氏などから能力や特徴などについての補足説明がありました。
質疑応答では、参加者から活発な質問がなされ、本格的な導入に向け理解を深めていました。
その後、北海道森林管理局 上野森林整備部長から北海道森林管理局として「低コスト・高効率作業システム」へ現在取り組んでいる内容と課題、次年度以降の取組みについて説明がありました。
最後に、北海道石狩振興局 小山 正夫 産業振興部長から 北海道内における林業の動向と「低コスト・高効率作業システム」の重要性などについて挨拶があり、参加者は晴天の中開催された現地検討会に理解を深め終了しました。
(佐藤 業務第二課長)
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