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洞爺湖に浮かぶ中島は、大島・弁天島・観音島・饅頭島の4島からなる道内有数の観光地です。
この中島に生息するエゾシカの由来は、1957~65年の間に導入された雄1・雌2頭が爆発的に繁殖し、エゾシカ個体群の増加をとげることになったといわれています。
1983年ごろには個体数が300頭近くに達し、その後、気象条件・植生の変化や、人為的な間引きにより、150頭から400頭の幅で増減を繰り返しています。この高密度で生息するエゾシカは、植生を食圧し続け島全体が裸地化する原因となりました。
裸地化のため餌条件が低下しましたが、1年を通して現地にある広葉樹の落ち葉を主要な餌に変えたため、食性植物が少ない状態であっても、200頭から300頭が確認されています。
このような閉鎖された空間でのエゾシカの分布状況や生活史を明らかにするため、洞爺湖・中島では大学などの研究機関によりエゾシカや植生の調査研究が進められてきました。
10月14日には、エゾシカ等の調査研究を中島で長年実施している、東京農工大学の梶教授、酪農学園大学の宮木教授らの現地調査にあわせて、北海道森林管理局からは保全調整課長、自然遺産保全調整官、および後志森林管理署職員が参加して、シカ防護柵を設置した箇所の植生回復状況を視察し、今後の森林保全について、エゾシカ密度管理の必要性と、継続的なモニタリング調査の検討を行いました。
(東 流域管理調整官)
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