業務案内
近年,森林に対する国民の期待や要請は,自然とのふれあいやレクリエーションの場としての利用,自然環境の保全等,その内容も多様化,高度化しています。
知床森林センターでは,国民参加の森林づくりの促進の観点から,これらの国民の期待や要請に応えるため,次の業務を行っています。
1 緑化思想の啓発に関する業務
1 森林レクリエーション・in知床
知床国有林の自然を生かした自然観察や探勝などを通じて,森林の生態系や貴重な森林を保護することの意義を理解してもらっています。
2 森とのふれあい
散策,木工,炭焼きなど様々な森林とのふれあい方を知ってもらい,森林を利用することの意義を理解してもらっています。
3 広報の発行
地元で開催される各種行事に参加し,地域住民等に森林・林業を正しく理解してもらうための活動を積極的に実施しているほか,センター独自の広報「知床の森から」を定期的(隔月)に発行し,知床森林センターの活動状況を広く一般にPRしています。
4 インターネットの活用
平成10年9月よりインターネット上にホームページを開設し,より広範囲な普及啓発に取り組んでいます。
平成13年8月からは,森林環境情報システムの映像情報を毎日発信しています。
http://www.siretoko.knc.ne.jp/
2 森林づくりの情報収集・提供に関する業務
レクリェーションの森の美化啓発,山火事予防啓発など
知床という自然景観の優れた地域において,野外スポーツに適した森林空間を活用し,野外レクリエーションの場,青少年教育の場,保養の場として利用してもらうため,森林の巡視,施設・標識類の管理・整備などを行っています。
3 森林の公益的機能の発揮に関する情報収集・提供業務
1 ミズナラ堅果結実調査
ミズナラ種子(ドングリ)の結実習性,結実量などには未知の部分が多いことから,立地条件,径級別結実量の把握などその動態の様子を調べ,北海道,特に北見地方のミズナラ林造成に資する調査を行っています。
2 エゾシカによる樹木食害調査
イチイ林木遺伝資源保存林において,樹木食害調査を行い,被害傾向などを把握しています。
3 動物・植物等生態調査など
森林の各種調査,動物や植物などを含めた森林生態観察調査を通じた情報収集と,これらの情報提供を行っています。
知床半島の位置
知床半島は北海道の東北端から北北東に突き出た半島で,北緯43度50分~44度20分,東経144度45分~145度20分に位置しています。
長さ約65km,幅は基部(斜里町以久科・朱円・峰浜付近と標津町忠類を結ぶ線)で約25km,面積は約10万ヘクタールです。北側はオホーツク海に面し,南側は根室海峡をはさんで国後島に相対しています。知床半島はアイヌ語で『地の涯て』を意味するシリエトクと呼ばれ,現在では広く「地の涯て・知床」として知られています。
関係する自治体は,北側は斜里郡斜里町,南側は目梨郡羅臼町の二町です。
知床半島の管理体制
知床半島はほとんど林野庁所管の国有林で占められており,ウトロ側は網走南部森林管理署,羅臼側は根釧東部森林管理署によって管理されています。
また,先端部を中心に,知床国立公園約3万9千ヘクタール(38,633ヘクタール うち北見分局20,481ヘクタール),鳥獣保護区約4万3 千ヘクタール等が設定されています。
知床半島の気候
知床半島は,周囲を海に囲まれ中央に標高1,000m級の高山が縦走していることから,海洋の影響を強く受け,ウトロ側と羅臼側とでは気候に著しい差があります。
羅臼側(根室海峡側)は,海霧と太平洋の風の影響で,ウトロ側に比べ冬暖かく夏涼しく,道東でも有数の多雨地帯であります。
ウトロ側(オホーツク海側)は,羅臼側に比べて冬寒く夏暑く降水量は少ない。
- 平均気温…秋,冬は羅臼側はウトロ側より高く,春から夏にかけてはウトロ側より約2度低い。(ウトロ側6.1 °,羅臼側5.5 °)
- 降水量…降水量・積雪量ともウトロ側に比べ格段に多い。(北見地方・内陸で800mm/年 ,ウトロ側1,100mm/年,羅臼側1,600mm/年)
- 積雪量…ほぼ同様。(最大積雪深)ウトロ側250cm,羅臼側300cm
- 風向・風力…羅臼側は,早春から夏にかけて南系の風が,秋から冬にかけては北風が優勢となります。
ウトロ側は,北風が多く,風力も羅臼側よりもいくぶん強くなります。
- 流氷…オホーツク海沿岸は,冬期間特有の現象として流氷が見られ,ウトロ側の海岸では平年1月下旬頃から3月中旬までこの流氷が接岸し一面氷原となり,羅臼側もほぼ同様となります。流氷が接岸すると,気候は内陸性となり最低気温が下がります。
知床半島の社会環境(オホーツク海側)
1 土地所有者
知床半島の約9割が国有林で,民有林は半島の海岸沿いに分布しています。
幌別川・岩尾別地区に,財務省所管の国有地が約100ヘクタール,斜里町有林約700ヘクタール,開拓跡地等が約500ヘクタールあり,開拓跡地等の中では,昭和52年から「知床100 平方メートル運動」が行われ,森林の復元が行われています。
また,ルシャ地区には,北海道有林(元三井農林社有林)が約1,200ヘクタール介在しています。
2 人口
斜里町の人口は平成12年の国勢調査では約14千人で,漸減傾向にあります。人口の大部分は,半島の付け根の斜里市街とその周辺に集中しており,半島部の居住者は,ウトロを中心に約1,400 人です。
3 産業
産業の中心は農業,漁業であり,生産額は双方で年間約150億円です。
農業については,半島部では農地が少なく,斜里町ではウトロ近くのチャシコツ地区と半島基部の日の出地区及び半島付け根の斜里地区で馬鈴薯,ビート,小麦などの畑作が行われています。
漁業については,鮭,鱒,ホタテ,メンメを中心に漁が行われています。
観光については,歌「知床旅情」の流行とともに,昭和46年頃から観光客が急増し,昭和55年の知床横断道路の開通とともに観光地として定着してきました。現在,ウトロには年間約160万人(日帰り客が約100万人,宿泊客が約60万人)の観光客が訪れ,そのうち6~10月の夏季の利用が大半を占めています。
主な観光ポイントとしては,知床峠,オシンコシンの滝,フレペの滝,知床五湖,カムイワッカの滝,知床大橋,ウトロ港周辺,岩尾別温泉などです。
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