知床森林生態系保全センターブログ(2019年12月)
12月20日 自動撮影調査クイズの答え / 12月13日 自動撮影調査~秋の部~ / 12月6日 冬の野営場のお客さん令和元年度12月20日 自動撮影調査クイズの答え
先週、自動撮影調査の結果を紹介しました。
写真にどんな動物が映っているかクイズを出題しましたので、その正答を発表します。
イタチ科の特定外来生物です。
肉食で、さまざまな動物を捕食するため、生態系への悪影響が危惧されています。
北海道全域のほか、宮城県、福島県、群馬県、長野県で生息が確認されています。
この写真では種類を判別できませんが、
家の天井裏をバタバタと走っているネズミとは違う種類です。
北海道にはエゾヤチネズミやヒメネズミなど様々なネズミがいます。
その中でも最もメジャーなのがエゾヤチネズミ。
数年に一回大量発生し、樹木の根や地際の樹皮を食べるので、森林被害を引き起こします。
調査でも例年以上に多く確認できたので今年は特に多いのかもしれません。
草むらの茂みに隠れています。写真をよく見ると、ふわふわのしっぽが見えています。
ここの調査地の近くにはミズナラのどんぐりが多くなっていました。
カメラの取り付けの作業中にも何度かエゾリスを見かけたので、あちこち駆け回っていたのでしょう。
令和元年12月13日 自動撮影調査~秋の部~
例年夏と秋にオペケプ林道(斜里町)及び、春苅古丹林道(羅臼町)において野生動物の自動撮影調査を行っています。
その秋の結果を紹介します。
(ちなみに夏の結果はこちら→自動撮影調査~夏の部~)
それぞれの林道に1か月カメラを設置したところ、
オペケプ林道では、204回、
春苅古丹林道では、277回野生動物が撮影されました。
下図は、林道ごとに撮影動物数の割合を示したものです。
斜里町のオペケプ林道ではキツネが多いのに対し、
羅臼町の春苅古丹林道ではシカが多く撮影されました。
どちらの林道でもシカが多いだろうと思っていたので、キツネの多さは意外でした。
クマは春苅古丹林道のほうが多い結果でした。
確かに、自動撮影カメラを壊されるのはいつも春苅古丹林道のような気がします。
また、今回もどんな動物が写っているかクイズ形式で3題出題します。
今回はとても難しいので、じっくり目を凝らしてください。
(クリックすると拡大します)
(問題1)外来種です
(問題2)来年の主役と言えば?
(問題3)クルミが好きなあの動物
~正解発表は来週のブログにてお楽しみに~
令和元年12月6日 冬の野営場のお客さん
この頃は雪が降ったり融けたりで、最高気温も氷点下の日々が続いています。
当センターの前にある知床国設野営場もひっそりしています。
すっかり落葉し、積雪した野営場
そんな野営場ですが、
本日、ひとり、いや、一頭のお客さんがお見えになりました。
オスのエゾシカ
立派な角だと思うのですが、なにか変です。
ほかのシカの角や紐が絡まっています
なぜそうなった……。
ほかのオスとケンカをしたときの戦利品かもしれません。
どっちみち、春になれば自然と角が落ちます。
積もった雪を掘り起こして、下草を食べていました
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