知床森林生態系保全センターブログ(2017年7月)
7月25日 東京農業大学実習
7月8日(土曜日)に東京農業大学オホーツクキャンパスの実習に協力しました。先生と学生6名が来所しました。
始めに、当センターの業務内容を紹介した後、近くの国有林でエゾシカの囲いわなを紹介しました。
(囲いわなの見学の様子)
その後、エゾシカによる樹皮剥ぎを防止するネットを巻いていただきました。
まず、ネットを巻く木の直径を測ります。
次に、直径に合わせてネットを切ります。
直径ぴったりにすると木の生長を妨げてしまうので、余裕をもった長さにします。
ネットを巻いて結束バンドで留めれば完了です!
冬には、積もった雪の上からエゾシカが樹皮を剥ぐため、ネットを2段巻きにして上の方まで対策しました。
知床地域のエゾシカは、1980年代に急増したと言われています。
実習を行った場所でも、エゾシカによる樹皮剥ぎ被害が1990年代から目立つようになりました。
そこで、被害を防止するために、防鹿柵で森を囲むことと、木にネットを巻くことで対策を行っています。
お問合せ先
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