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知床の森の今の姿をブログで紹介します。森林の不思議や役割に興味を持ってみませんか。 今年度最後の…その2(11月25日)
知床五湖(一湖)に映る知床連山。穏やかな天気ながら、寒いです…
道道知床公園線(岩尾別橋ゲート~知床五湖)が、本日午前11時から冬期通行止めになりました。解除は来年4月20日午前11時の予定です。 奥地で行っているミズナラの堅果結実調査も無事に終了し、一安心です。
写真は、ここ2週間ほどでは珍しく穏やかな天気となった先日の勤労感謝の日に撮影しました。 この景色も、今年度の見納めですね。
地元斜里高校へ出前講座(11月18日)今週はついにウトロの市街地でも初雪が降りました。
知床連山も月曜日からずっと雲に隠れたままでしたが、約1週間ぶりに姿を見たら冠雪ラインが少し下がってきたように見えます(1週間前の姿はこちら)。
各地で初雪が遅れている声が聞こえますが、季節は着実に冬に向かっているようです。
本日の知床連山
さて、今週は月曜日、水曜日、木曜日と地元の北海道斜里高等学校で草木染めの出前講座を行ってきました。
美術の授業として1年生から3年生までの延べ73名の生徒を相手に2時間授業を3回行うもので、同校からのオファーにより実施の運びとなったものです。
その一端を紹介します。
全体的な手順の説明です。
染液の材料となるハンゴンソウを煮込んでいます。季節外れの草いきれが教室内に広がるようです。
染色中…
媒染中… アルミや鉄などを使って染料を定着させます。
完成!!
ところで、今回は美術の授業でしたが、染色中の待ち時間には当センターの紹介や知床のエゾシカによる森林被害についての話をしました。
エゾシカ不嗜好のため繁茂するようになったハンゴンソウの話や、イチイの樹皮食害木や食害防止ネットを巻いた木を持ち込んでの樹木被害の話などをしました。
同校は知床世界自然遺産という地域の特色を活かした環境教育の実践に取り組んでおり、それが評価され本年1月にはユネスコスクールへの加盟が承認されたそうです。
国民参加の森づくりのための緑化思想の啓発を目的とする当センターとして、同校のような取り組みに対しては大いに協力していきたいと考えています。
今回の高校生に対して、この授業が、森林に対する関心を持つきっかけ、たとえそれが今すぐではないとしても、将来におけるきっかけを提供するものとなってくれればいいな、と思いながら全3回の出前講座を終え、高校を後にしました。
迷路発見!!(11月10日)先月の記事では「木になるミノムシ」をご紹介しましたが(先月の記事)、またまた面白いものを見つけました。
よく見てみると、樹皮が剝がれた枯木に何やら模様のようなものがついています!! 思わず指先で辿りたくなる迷路のような・・・あるいは古代文字のような・・・ これはいったい何なのでしょう??
さらによく見てみると迷路のなかにポツポツと穴が空いています。 実はこの穴は「キクイムシ」という虫が開けた穴なのです。穿孔虫(せんこうちゅう)の一種であり、風倒木や衰弱木の樹皮下に侵入し、形成層(木を太くさせる分裂組織)の部分を食害します。迷路のような模様は、この虫が材を食べながらあちこち動きまわった跡なのです。
虫にとっては当たり前のことなのでしょうが、人の目から見ると自然が作り出すものはとても不思議に感じられます。
日を追うごとに寒さが厳しくなり、ウトロ周辺の木々の落葉も大分進みましたが、森の中の見通しが良いこの時期だからこその、今まで気づかなかった新たな不思議を発見できるかもしれません。
今年度最後の…(11月7日)本日15時00分から知床横断道路が冬期通行止めに入りました。 通行止め期間は来年4月下旬まで(予定)とのことです。
これまで何回か主催イベントで立ち寄った知床峠からの景色とも、しばしのお別れです。
本日の羅臼岳。今年度の見納めです。
羅臼町方面のこの景色も見納めです。
次の通行は平成24年度イベントの下見時になるでしょうか? まだまだ先になりますが、新年度のイベントスケジュールが決まりましたらこのHPやチラシなどでお知らせします。 (今年度これからのイベントについてはこちらからどうぞ)
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