ホーム > 森もり!スクエア > 森林のこともっと知りたい! > 国有林からの情報発信【北海道国有林の森林環境保護・保全取組み報告会】


ここから本文です。

国有林からの情報発信【北海道国有林の森林環境保護・保全取組み報告会】

国有林では「保護林」(自然環境の維持などを目的に保護を図っている国有林)の設定を始めとして様々な森林環境の保全等に取り組んでいます。これらの活動の紹介と有識者による基調講演及び参加者の皆様との意見交換を行った報告会を開催しましたので、その概要をお知らせします。

また、保護林の写真パネル展も併せてお知らせします。

北海道国有林の森林環境保護・保全取組み報告会

会場 報告会プログラム(開始14時00分、終了16時30分)

 1 主催者挨拶 北海道森林管理局長 津元 賴光

 2 基調講演     「シマフクロウ保護の取組み」 シマフクロウ環境研究会 竹中 健 氏

 3 事例発表1 「北海道森林管理局の森林環境保護・保全の取組み概要」 北海道森林管理局

 4 事例発表2 「レブンアツモリソウ生育実態調査』 株式会社森林環境リアライズ 朝野 英昭 氏

 5 事例発表3 「知床における囲いワナによるエゾシカ捕獲」 公益財団法人知床財団 石名坂 豪 氏

 6 質疑応答、意見交換

 7 御礼の言葉 北海道森林管理局計画部長 平野 均一郎

 

平成24年11月23日(金曜日)に札幌駅前の国際ホールにて開催しました。当日は降雪により足元の悪いなか、定員120名の会場に131名の方々がご来場され、多くの方々に国有林の保護林保全事業の報告をさせていただくことができました。

局長挨拶 

 

 

 

 

 

 

 

 

津元北海道森林管理局長から、ご来場の皆様へのご挨拶を皮切りに開幕しました。

  

基調講演 「シマフクロウ保護の取組み」 シマフクロウ環境研究会 竹中 健 氏

竹中氏01 竹中氏02

シマフクロウは北海道開発の進行とともに絶滅寸前まで大きく生息数を減らしましたが、その後の関係者の努力のもと、現在では減少に歯止めがかかり、生息数は上向きつつあります。そして、今最も必要とされることは、現在の生息地だけでなく、子孫世代が生息できるように、生息環境を復元させる取り組みです。この講演では、あまり一般には知られていない最新のシマフクロウの生息動向や生態、環境などの研究成果と、様々な保護の取り組みについて、そのディープでダイナミックな動きについて、基調講演をしていただきました。

 

事例発表1 「北海道森林管理局の森林環境保護・保全の取組み概要」 北海道森林管理局

保護林報告

kppt01  kppt02  kppt03   

北海道森林管理局は、道内の森林の55%を占める国有林で森林生態系保護地域をはじめとする保護林の設定やそのモニタリング調査、シマフクロウやレブンアツモリソウをはじめとする希少動植物対策、エゾシカ対策等の森林環境保護・保全の取組みを実施しています。今回はその活動の一部を紹介しました。

 

事例発表2 「レブンアツモリソウ生育実態調査」 株式会社森林環境リアライズ 朝野 英昭 氏

リアライズ 

rppt01  rppt02  rppt03

レブンアツモリソウは北海道礼文郡礼文町のみに自生するラン科植物で、特定国内希少野生動植物に指定され、環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類に掲載されています。平成8年から保護増殖事業が進められていますが、最大の自生地である鉄府地区においては個体群の衰退傾向が指摘されています。

自生地復元の検討には、現存する生育地の分布や個体数の把握が必要となりますが、近年行われた信頼性の高い調査結果が存在しないこと、また、直接踏査による調査では調査時の踏み付けによる生育環境の損傷が懸念されることから、平成24年度の北海道森林管理局の委託事業として、ラジコンヘリを用いた高解像度の空中写真判読による個体数調査を実施しました。この発表は、その調査経過・結果ならびに今後の課題について紹介しました。

 

事例発表3 「知床における囲いワナによるエゾシカ捕獲」 公益財団法人知床財団 石名坂 豪 氏

知床財団 

ippt01  ippt02  ippt03

知床半島は、2005年に国内3番目の世界自然遺産に登録されましたが、道内の他地域と同様にエゾシカの個体数増加に悩まされています。農業被害や住民の生活環境被害のみならず、下層植生の変化や希少植物の食害、稚樹の食害による広葉樹の更新阻害などの生態系への悪影響も問題となっていることから、関係行政機関・組織などが連携して、エゾシカの生息密度を適正レベルまで引き下げるための取り組みを実施しています。しかし猟銃は、法令などによる制限から場所や時間帯によっては使用できないことがあります。今回は昨年度、根釧東部森林管理署の委託事業として、エゾシカの囲いワナによる生体捕獲(生け捕り)を実施したので、その概要を紹介しました。

 

意見交換会

意見交換会01  意見交換会02

講演・発表後に、ご来場の皆様と講演者・発表者を交え、意見交換会を行いました。主な意見は下記のとおりです。

Q1 ボーイスカウトの活動に携わっているが、子どもたちに自然環境についてどう教育すべきか。

A1 ボーイスカウトに入団していた経験から、子どもたちに自然と遊ばせる際、「これはダメ」と言わない。自然の中で好きに活動させることが良いのではないか。

A2 レブンアツモリソウの場合、その減少の原因は盗掘もあるが生活環境の変化(昔はササを燃料として利用していた)も考えられているので、そのような歴史も教えたらよいのではないか。

A3 知床ではシカを例にした場合、人間の影響もあるが、環境の変化についても子どもたちに教えている。環境による場合については、生活の改善が必要であることも教えている。

 

Q2 ある地域でシマフクロウの生息数が高密度になった場合は、どのような変化が起こるのか。

A1 高密度になるとかえって繁殖率は低くなる。現在、知床は飽和状態であり、他地域への分散が確認されている。

 

計画部長

 平野計画部長から、お礼の言葉を最後に閉幕しました。

保護林の写真パネル展

平成24年11月26日(月曜日)に札幌駅前地下歩行空間にて開催しました。平日にもかかわらず1,000名近い方々が足をとめられ、写真に見入られたり、説明員に熱心に質問をされる方もいらっしゃるなど、多くの方々に保護林への理解を深めていただくことができました。

パネル展01 パネル展02  パネル展03

お問い合わせ先

総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。