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北海道の木

ここでは北海道の代表的な樹木をご紹介します。

トドマツ(Abies sachalinensis Masters)

形態・由来

北海道で一番多く造林されている木 (トドマツはアイヌ語トトロップの転訛)。 北海道で一番ポピュラーな針葉樹であり、低地から高地まで広く分布していて造林地も各地にみられ、屋敷林、庭園樹としても植えられている。
トドの漢字 「椴」 はトドマツの枝が毎年一段ずつ輪生することからこの字が使われたと思われる。

日本のモミ属にはモミ、ウラジロモミ、シラビソ、オオシラビソ、シコクシラベ は本州以南に、そして、アカトドマツ、アオトドマツが北海道で見られる。 これらは葉の形、実の形、樹肌などはよく似ていて、いずれも葉は先が二裂する。

分布・生態

北海道、南千島、樺太に分布する。 純林をつくることも、落葉広葉樹と混交することもある。

材質・用途

辺材、心材ともに黄白色で、木理が通直で加工は容易である。
建築、器具、包装用、パルプ材、その他広く用いられる。特にタルキはエゾタルキといわれ高い評価をうけている。

トドマツの枝・種子の図

トドマツの樹皮の写真1

トドマツの樹皮の写真2

エゾマツ(Picea Jezoensis Carr)

形態・由来

アカエゾマツに対して、クロエゾマツと呼ばれることがあり、一緒にエゾマツ の総称で昭和41年9月に 「北海道の木」 に選定されている。 高さ40m、胸高直径2mにもなる高木で、樹冠は円錐形になり、天をつくようにみえる。 樹皮は黒っぽい褐色で、うろこ状をしていてアカエゾマツより滑らかな感 じがする。 葉は偏平で線形をし、先が針のようにとがっている。表は濃緑色で、裏は気孔線があり白色がかっている。

分布・生態

北海道、樺太、南千島、ウスリー、中国東北部、朝鮮に分布する。

材質・用途

材は均質、緻密で一般建築材、家具材などとして用途は広い。

 

エゾマツの枝、種子の図 エゾマツの樹皮の写真1
エゾマツの樹皮の写真

アカエゾマツ(Picea GIehnii Masters)

形態・由来

北海道の代表的な樹木のひとつで、高さ40m、胸高直径1mにもなる円錐形の美しい高木で、エゾマツとともに 「北海道の木 」 に選定されている。樹皮は赤褐色で、りん片状にはげる。若枝には赤褐色の毛が密にはえ、葉は線形で、横断面はひし形をしている。 アカエゾマツは一名ヤチシンコまたはテシオマツという俗名がある。

分布・生態

北海道、本州 (岩手県の一部)、南樺太、南千島に分布する。
北海道の東部、北部に多く、トドマツ、エゾマツと混交するが、湿原の周辺や岩礫地に純林をつくることもある。

材質・用途

材質が均一なのでピアノの響板として有名で、高級楽器、建築材に用いられ、庭園樹、盆栽にも用いられる。

 

アカエゾマツの枝、種子の図 アカエゾマツの樹皮の写真1
アカエゾマツの樹皮の写真2

ミズナラ(Quercus mongoIica Var grosseserrata Rehd et WiIs)

形態・由来

北海道を代表する広葉樹の一つで、欧米では森の王様(キング・オブ・フォレス ト)と呼ばれている。 果実のドングリの古名ツルバミが、朝鮮語のKuiーbamによると考えられるよう に、KaIaKがなまってナラになったとも考えられ、植物名のナラは朝鮮語に基づく可能性が高い。
樹皮は黒褐色で、深い不規則な裂け目があり、 枝は太くよく分岐する。 葉はきわめて短い柄があり、倒卵形又は倒卵状長楕円形で先はとがり、縁には大 形の鋭い鋸歯がある。

分布・生態

日本各地、樺太、千島に分布する。 日本の温帯林を構成する代表樹種の一つで山地に普通 に見られ純林を形成する。 生長はやや遅い。

材質・用途

材は重く、硬く、緻密で木理が美しく、家具、建築材など用途は広い。 和名は 「水ナラ」 で材に多量の水分が含まれていることによる。

 

ミズナラの枝、種子の図

ミズナラの樹皮の写真1

ミズナラの樹皮の写真2

ウダイカンバ (BetuIa maximowicziana RegeI)

形態・由来

ウダイカンバは、この樹皮に油脂分が多く雨のなかでも消えずによく燃えるので、鵜飼の松明に用いられたことからこの名がついたともいわれている。
樹幹は直立し、樹皮は灰褐色で光沢があり、横に長い黒色の皮目がある。 葉は大形で広卵形をし、縁には細かい歯牙があり、基部は心臓形である。

分布・生態

北海道、本州、南千島に分布し、とくに北海道に多い。 陽樹で、常に充分な陽光を要求する。 シラカンバがやせ地に育つのに対し、肥沃地を好む。

材質・用途

音調を狂わせないことから、楽器材(ピアノの鍵盤)として利用される。 そのほか、器具材、建築材、機械材として広く使用されている。

 

ウダイカンバ

ウダイカンバの樹皮の写真1

ウダイカンバの樹皮の写真

シナノキ(TiIia Japonica SimonKai)

形態・由来

シナノキの名前については、「皮がシナシナする」 こと、またはその皮が白いのでシロからきたなどといわれている。 元来シナは "結ぶ""しばる""くくる"いうアイヌ語からきたものとされている。
花は夏の濃い緑の中に咲くので目立たないが、よい香りがして、そこに蜜蜂が群れていることが多い。 良質のハチミツがとれる。 花軸のもとに、舌のような形の長い飾り葉(苞葉)をつける。 秋には褐色の丸い 実(核果)がなって、飾り葉とともに舞落ちる。

葉は円形に近い心臓形をし、縁に鋸歯があり葉柄は無毛である。 樹皮は、大きくなると縦に裂ける。

分布・生態

日本各地、中国に分布する。落葉樹林の主要樹種のひとつで、高木層を形成する。 少し湿った肥沃なところを好む。 よく萌芽幹をだす。 アイヌ語では、ニベシニといい、内皮のとれる木という意味がある。

材質・用途

軟材で加工しやすく、合板、アイスクリーム用へらなどに用いる。

 

シナノキの枝、花、種子の図 シナノキの樹皮の写真1
シナノキの樹皮の写真2

ハリギリ(センノキ)(KaIopanax pictus Nakai)

形態・由来

ハリギリの名は、葉の大きいのを桐に見たて、枝に針があるのでこの名が あるとされているが、『大和本草』によれば 「木理も葉もほほのきに似たり、刺ありてたらの木にも似たる故に名ずく」 とある。 高さ25m、胸高直径1mにもなる。 枝や幹に鋭いトゲをつけ、成木になると 樹皮は著しく縦裂する。葉は長さ10~30cmあり、10~25cmの長柄をもち掌状に5~9裂し、裂片にあらい鋸歯がある。
アイヌ語名はアイウシニでトゲの多い木の意味である。

分布・生態

日本各地、中国、朝鮮、樺太、南千島に分布する。 耐陰性に富み、肥沃な土地を好む。

材質・用途

材は適度なかたさで光沢が美しく、加工が容易なので家具、建築、合板材などに利用される。

 

ハリギリの枝、花、果実の図

ハリギリの樹皮の写真

ハリギリの樹皮の写真2

カツラ(CercidiphyIIum Japonicum Sieb et Zucc)

形態・由来

カツラは北海道で一番大きくなる木といわれ、現在でも山裾、谷沿い には直径2mを超える伐根がみられ、往時の巨木の様子がうかがえる。 日本の代表的な名木のひとつで、芽吹き時の紫紅色、秋の黄葉が美しい木である。
カツラの語源は、香出(かつ)からの転訛といわれている。「古事記」でも香木真っすぐに伸びた幹から、沢山の枝をのばす。 一株で多数の幹をだすことがある。樹皮は灰褐色で、老木ではねじれるように裂けて薄くはげ落ちる。葉は広い心臓形で,縁には波状のなめらかな鋸歯がある。雌雄異株である。

分布・生態

日本各地に分布し、沢沿いなどの湿った肥沃地を好む。

材質・用途

材は均質で、軽く柔らかいので加工しやすい。 建築、家具などに利用される。葉は香りがよく、まっ香をつくる。
北海道産の碁盤、将棋盤の多くは、カツラでつくられ、長時間打っても肩が疲れな いといわれている。

 

カツラの枝、花、種子の図 カツラの樹皮の写真
カツラの樹皮の写真

出典

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